「内定」とは、企業が学生に対して正式に採用を決定することです。
内定を受けた学生は、その企業で働くことが決定し、入社手続きを進めていきます。
内定は企業と学生との正式な契約となるため、入社を希望する企業から内定を受けた際、他の企業の選考や内定は辞退することが一般的です。
「内々定」とは、企業が学生に対して、正式な内定を出す前に、採用意思を伝えることです。
内々定は採用を確実にする契約ではなく、企業と学生の間での入社に向けた相互の意思確認のためのものですので、学生は他の企業の選考を受け続けることも可能です。
「内定通知」とは、企業から採用が決まったことを伝える書類・メール・電話のことで、内定獲得の証となります。
なお、内定書・内定通知書といわれる正式な書面による通知は、内定式で渡される場合が多いです。
「内定通知」には、採用された旨の言葉とともに、入社日・給与・福利厚生などの採用条件、提出が必要な書類、研修のスケジュール、企業からの期待・仕事に関する方針・アドバイスなど、重要な情報が含まれている場合もありますので、きちんと確認しましょう。
内定通知を受け取った後は、企業とのコミュニケーションを大切にし、入社に向けての準備を進めていきましょう。
また、万が一不当な内定取り消しにあった場合の証拠となりますので、書類やメールはなくさないよう大切に保管しましょう。
「内定承諾書」とは、企業から採用が決定した旨(内定通知)を受け取り、その採用を承諾することを示す書類のことです。
内定承諾書は、内定通知を受け取った後に企業側に提出するものであり、内定通知に含まれる採用条件に同意する旨を明確に示します。
内定承諾書には、以下のような内容が含まれます。
・氏名や連絡先など、学生の基本情報
・内定通知番号
・内定日
・入社日などの内定に関する情報
・採用条件(給与、福利厚生、勤務時間、契約期間など)
・内定承諾の意思表示
内定承諾書は、企業側が求める期限内に提出することが求められます。期限内に提出できない場合は、企業側からの内定・採用の取り消しなどのリスクがあるため、早めに提出するようにしましょう。
内定承諾書の提出後は、入社前の手続きや準備を進めていくことになりますので、内定先企業とのコミュニケーションも大切にしましょう。
「内定拘束」とは、企業が学生の内定辞退を防ぐために、他の企業への就職活動を続けにくくすることです。
「内定辞退」とは、企業から受け取った内定通知を辞退することを指します。
複数の企業から内定をもらった場合、希望する1社以外は必ず内定辞退をしなくてはなりません。
内定を辞退する際には、企業担当者に対して、内定辞退の意向を伝える必要があります。連絡方法としては、電話・メール・手紙などがありますが、できるだけ早く直接伝えることが最も望ましいです。
失礼な態度や企業へ迷惑をかけてしまうような対応は、就職活動でお世話になった方々や、将来その企業に就職したいと思っている後輩たちにも影響を与えますので気を付けましょう。