「就職ガイダンス」とは、学校で開催される就職活動に向けた説明会のことです。
就職活動をこれから行う学生たちが、業界動向・採用情報・採用選考の流れやポイントなどを学ぶことができる場です。学校のキャリアセンターなどが主催するのが一般的ですが、企業と協力して実施される場合もあります。
就職ガイダンスは就職活動が活発となる大学3年次の秋頃にスタートすることが多いです。しかし、最近ではどの大学でも就職指導に力を入れているため、1年次からスタートするところや、大学3年次の夏休み前に始めるところも増えていますので、キャリアセンターなどに確認してみましょう。
ガイダンスの回数や内容などは学校により様々ですが、キャリアセンターによる講議や、企業の人事担当者やOB・OGを招いての講演、面接の練習など幅広く実施されることが多いので、積極的に参加しましょう。前年の就職状況や就職活動の進め方など、市販のマニュアル本にはない「リアルな情報」を知ることができるのも魅力です。
「自己分析」とは、自分自身の性格・能力・興味・価値観などを客観的に分析し、自己理解を深めることです。
自分に適した職種・業界・企業を見つけたり、面接・エントリーシートで自分自身をしっかりアピールしたり、自己分析をしっかり行うことが就職活動の成功に大きく関わってきます。
最も手軽に始めやすい自己分析の方法は、自己分析用のオンライン診断サービスです。自分自身の特性を分かりやすく簡単に知ることができます。
また、「SWOT分析」と呼ばれる、自分自身の特性を強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)・機会(Opportunities)・脅威(Threats)に分けて分析する方法があります。SWOT分析は自己分析だけでなく、企業分析にも役立ちますので、ぜひ挑戦してみてください。
友人や家族など身近な人から、自分についての率直な評価をしてもらうことも非常に有効です。分析に客観性を取り入れることができます。
「業界研究」は、業界の特徴や動向、主要な企業や仕事内容、業界内のトレンドや課題などを調べることです。業界団体のホームページや統計データ、業界専門誌・書籍・ニュースサイトなどを利用して情報収集を行いましょう。
業界研究の目的は、その業界がどのようなものなのかを理解することです。また、将来的にその業界で働くために必要な知識・スキル・キャリアパスなどを把握し、自分自身のキャリアプランを考えることができます。
「企業研究」では、業界研究で興味を持った企業について詳しく調ることです。企業のホームページ・広報資料・ニュースサイトなどを利用して、企業の事業内容やビジョン・社風・経営理念・採用情報などを調べましょう。
企業研究の目的は、その企業がどのような企業かを理解することです。また、その企業で働くために必要なスキルや志向性が自分に合っているかを判断し、自分自身の志向性や適性に合った企業を考えることができます。
「業界研究」と「企業研究」は、自分自身のキャリアプランを考える上で非常に重要です。十分な時間をかけて情報収集を行い、自分に合った企業を見つけましょう。
社会人であるOB・OGは、時間を割いて会ってくれますので、節度ある態度で訪問しましょう。
まず、OB・OG訪問を行う場合は、必ず事前にアポイントをとります。OB・OGの都合の良い日時を確認し、当日の急な変更やキャンセルは避けましょう。
日時が決まったら、次は訪問に向けて、聞きたいことや質問したいことをリストアップしましょう。訪問時間は限られていますので、調べれば分かるような質問は避け、OB・OG訪問でしか聞けない話を聞き、時間を有意義に使いましょう。
当日は、相応しい格好で訪問することが大切です。OB・OG訪問は、面接同様の重要な場面であるため普段着ではなく、スーツなど着用し清潔感のある身だしなみが良いでしょう。
また、約束の時間に遅れないよう、時間に余裕をもって行動しましょう。
OB・OGと面会したら、まずはしっかりと挨拶を行い、丁寧な言葉遣いやきちんとした姿勢で、相手に対してのリスペクトを示すことが大切です。
質問することに夢中になりすぎて、予定時刻を超えてしまうと相手に迷惑をかけてしまうことがありますので、滞在時間には十分気を付けましょう。
最後に、OB・OG訪問を終えた後は、必ず感謝の意を伝えましょう。メールや手紙、電話などで、相手に対して丁寧な感謝の言葉を伝えることがマナーとなります。
「模擬面接」とは、実際の面接と同じ形式で面接指導を受けることです。
学校のキャリアセンターや就職情報会社などで開催していることが多いです。模擬面接を受けることで、実践的な練習ができ、自分自身の強みや改善点を知ることができます。
模擬面接を受ける前には、自己分析や企業研究などの準備をしっかり行い、自分自身の強みや志望動機を明確にしておくことが大切です。
模擬面接を繰り返し受けることで、面接に対する自信をつけることができますので、ぜひ積極的に参加しましょう。
「Eメール」とは、指定された宛先(メールアドレス)にメッセージを送受信する機能のことです。
現在ではLINEのようなチャットアプリや、Instagram・TwitterなどのSNSなど様々なコミュニケーションツールが溢れていますが、ビジネス上のやりとりでは「Eメール」を使用することが依然主流です。就職活動においても、応募書類の提出や面接日程の連絡などに使われますので、普段Eメールを使わない方も操作に慣れておきましょう。
Eメールの使用時には、以下の点に注意しましょう。
・企業から届いたメール:企業名・担当者名・返信先などが正しいか確認しましょう。入力ミスがあると、連絡が相手に届かない場合があります。
・企業への送信文章:正しい文法や表現を使い、相手に好印象を与えるように心がけ、誤字脱字のないように気を付けましょう。また、フォントサイズ・スタイル・文面の長さにも注意しましょう。予め署名などを作っておくと入力する手間が少なくなります。
・企業への送信ファイル:応募書類などを送信する場合、ファイル名は自分の名前・大学名・提出日などを記載し、ファイルを受け取った企業が分かりやすいようにしましょう。
・企業への返信:できるだけ早く返信しましょう。特に、面接日程の連絡などは、返信が遅れると不利になる場合があります。
・スマートフォンでの利用:受信トレイの容量に制限がある場合があります。必要のないメールは、削除するとよいでしょう。
正しいマナーで、適切なコミュニケーションを心がけましょう。