GPAの平均から紐解く! 成績に合わせたアピールで面接を突破しよう

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この記事のアドバイザー

  • テッ ター スェ

    留学生向け就活支援講座に携わったのち、現職。留学生として就活をした自身の経験を活かし、「共…続きを見る

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目次

GPAの平均を基準に判断! 数値に応じた対策をして面接を突破しよう

伊藤うみ

GPAを選考でみられるみたい……。私のスコアは平均と比較してどうなんだろう。

佐藤みなと

僕の志望する企業もGPAのスコアをチェックしているみたい。GPAのスコアは選考に影響するのかな?

高橋キャリアアドバイザー

おふたりともGPAについて何か悩みがあるようですね。

伊藤うみ

実は志望の高い企業では、GPAの点数も評価の1つとなっているようなんです。

佐藤みなと

僕は選考でGPA記載の成績証明書の提出を求められて……点数が選考にどのように影響するのかわからず不安です。

高橋キャリアアドバイザー

企業によってGPAの選考への影響力や評価方法は異なります。ここで大切なのは、GPAの点数に応じた適切なアピールを選考でできるかどうかです。

佐藤みなと

点数ごとにアピール方法は異なるのですか?

高橋キャリアアドバイザー

その通り! 面接官の見ているポイントを把握して、点数に応じて適切なアピールをすることで面接官に好印象を残すことができますよ。

伊藤うみ

ぜひ詳しく教えてください!

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そもそもGPAとは? 平均値や計算方法を押えよう

そもそもGPAとは? 平均値や計算方法を押えようについての画像

佐藤みなと

そもそもGPAってどんなものですか? いまいちよくわからなくて。

伊藤うみ

私は平均値について知りたいです! 自分の成績から平均値を出してみましたが、基準がわからないので高いか低いか見当がつきません。

佐藤みなと

GPAって自分で平均値を出せるんだね! まったく知りませんでした。

高橋キャリアアドバイザー

それではまず、GPAの基礎知識から押さえていきましょう! GPAの意味や平均値の計算方法はもちろん、目安となる平均値も紹介していきますね。

佐藤みなと

GPAのことについてなにも知らないんです……。この機会にしっかり理解を深めます!

伊藤うみ

また平均だけではなく、数値ごとの評価についても教えていただきたいです!

高橋キャリアアドバイザー

任せてください! GPAの基本はここでしっかり身につけておきましょう。

意味|GPAとは履修した科目の成績を平均化した数値のこと

高橋キャリアアドバイザー

まずは意味の確認からしていきましょう。

GPAとは、大学の成績評価制度で、学生一人ひとりの履修科目の成績評価をGP(グレード・ポイント)に置き換えて、そのGPの平均を数値により表したものです。正式名称は「Grade Point Average」(グレード・ポイント・アベレージ)です。一般的にはこの数値が高いほど成績が優秀だとされています。

GPAはもともと欧米の大学で使われていた評価方法ですが、2000年代に日本でも導入されるようになってきました。大学によっては、奨学金制度の選抜者を決める指標となったり、ゼミの選考で判断基準の1つとして活用されることもあります

伊藤うみ

大学でも重要な指標としてみているのですね。

佐藤みなと

GPAを取り入れている大学は多いのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー

文部科学省が実施した国内大学のGPAの算定および活用に係る実態の把握に関する調査研究によると、92.2%の大学がGPA制度を導入していることがわかります。

佐藤みなと

そんなに多くの大学が導入しているのですね!

平均値|GPAの平均は2.4~2.8を目安にする

伊藤うみ

一般的にGPAはどのくらいの点数が平均とされているのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー

一般的に平均は、2.4~2.8といわれていますよ。

GPAの平均についての画像

高橋キャリアアドバイザー

ただし、GPAの平均値は大学や学部学科ごとに大きく異なる場合もあります。

佐藤みなと

そうなんですか⁉

高橋キャリアアドバイザー

詳しく説明していきますね。

GPAの数値は各科目の点数から算出します。しかし、科目ごとに点数の取りやすさは異なります。なかなか点数が取りにくい科目もあれば、点数につながりやすい科目もありますよね。また、大学によっても難易度は異なります。

そのため履修している学部学科や大学が異なれば当然、GPAの平均値も異なります。このようなことから、基本的にはGPAを指標として用いるのは学科内に限るので、GPAのみで他大学の学生と比較されることは考えにくいといえます

伊藤うみ

上記の例はあくまでも一般的な参考として考えるといいのですね。

高橋キャリアアドバイザー

そうですね。GPAは評価の基準が大学ごとに異なることもあり、採用の判断する指標としてGPAを参考にする企業は少ないのです。

計算方法|まずGrade Point(GP)を算出する

佐藤みなと

僕は自分のGPAがわかりません。どうやって計算するのですか?

高橋キャリアアドバイザー

GPAの数値を出すには、まず各履修科目のGPを計算する必要があります。GPの計算方法からGPAを導き出す方法を説明していきますね。

各科目の点数は、試験結果や課題として提出したレポートの内容をもとに100点満点で評価され、基本的に点数に応じて5段階に評価が区分されます。履修履歴にはこの5段階が「S、A、B、C、D」もしくは「秀、優、良、可、不可」のように記載されていることがほとんどです。

GPAの算出方法についての画像

GPAを計算するには、始めに各履修科目のGPを算出します。GPは前述の通り、履修科目の評価区分に対応した数字のことです。多くの大学が採用している5段階評価では、上記の表のように、60点以上69点以下を1として10点刻みで1.0ずつ高いGPが対応するようになっています

高橋キャリアアドバイザー

大学によって、各段階の呼称や段階数も異なります。4段階評価から多いところでは13段階評価で評価を決めている大学も存在します。

評価区分に対応したGPがわかったら、科目の単位数をかけます。これを、評価対象となる科目すべてでおこない、出た値をすべて足します。最後に全履修科目の総単位数で割るとGPAが算出できるのです。

GPAの計算方法

  • GPA=(GP×その科目の単位数)の総和÷履修科目の単位数の合計

GPAを算出する例(鈴木なぎさ さんの場合)

  • 科目①:単位数3、評価区分A、GP3
  • 科目②:単位数2、評価区分S、GP4
  • 科目③:単位数1、評価区分B、GP2

    鈴木なぎささんのGPAは3.2
GPAを算出する例についての画像

計算式

  • 科目①評価区分Aなので、GPは3。単位数2なので、3×3=9
  • 科目②評価区分Sなので、GPは4。単位数2なので、4×2=8
  • 科目③評価区分Bなので、GPは2。単位数1なので、2×1=2
  • 3科目の合計は9+8+2=19
  • 総単位数は3+2+1=6
  • 19÷6=3.16

佐藤みなと

計算式は意外とシンプルなんですね! 早速計算してみます。

キャリアアドバイザーコメント

要注目! GPAは学業への向き合い方を図る1つの指標

GPAの基準は大学や学科によっても異なっており、それぞれのGPAを単純比較することはできません。

たとえば、ある大学ではA+、A、A−、B+、B、B−、C+、C、C−、Dと10段階になっており、それぞれA+=4.0、A=3.7、A−=3.2としていたとします。しかし別の大学では同じく10段階にしていたとしても、A+=4.0、A=3.5、A−=3.0といった形でそれぞれのグレードのポイントが異なることはよくあります。

GPAを単純比較することはできないことは企業も理解しています。ただそのうえで、大学で学業にどれくらい向き合ったかということについて評価するための一定の指標として活用しているのです。

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GPAを重視する企業は少ないって本当? 就職活動への影響

GPAを重視する企業は少ないって本当? 就職活動への影響についての画像

佐藤みなと

就活でGPAを聞かれるケースはあまりないように感じるのですが、GPAを就活で重視している企業は少ないのでしょうか?

伊藤うみ

たしかに、GPAの就活への影響は気になるところだよね。

高橋キャリアアドバイザー

結論から言うと、日本の企業でGPAを重視する企業はそれほど多くないと言われています。

佐藤みなと

なぜ日本では重視されない傾向にあるのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー

企業の採用方針や学生に対する評価方法を知ることで、GPAを重視する企業が少ない理由がわかってきますよ。

伊藤うみ

私は外資系企業も視野に入れているのですが、海外の企業とはGPAの捉え方は異なりますか?

高橋キャリアアドバイザー

良いところに気が付きましたね。もちろん日本にもGPAに注目している企業もあります。特に、外資系企業ではGPAに注目する傾向にあります。企業がGPAからどんなことを評価しているのかも説明していきましょう。

日本企業ではGPAは重視されにくい傾向がある

高橋キャリアアドバイザー

日本企業では、採用においてGPAを重視しない企業が多い傾向にあります。

伊藤うみ

前回教えていただいたように、GPAは学科や大学によって評価が異なるからでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー

ご名答! 1つの理由としては評価基準のあいまいさがありますね。

佐藤みなと

うーん、ほかにはどんな理由があるんだろう?

高橋キャリアアドバイザー

もう1つは、人柄を採用の大きな評価基準としている企業が多いからです。

日本企業でGPAが重視されにくい2つの理由

  • ①人柄を重視している企業が多い
  • ②評価基準が大学ごとに異なるため評価しにくい

前述の通り、GPAの評価は大学や学部によって異なります。大学または学科ごとの授業の難易度や教授の成績のつけ方によってGPAの数値が変化してしまうことから、GPAを基準に採用の可否を決めることは困難とされているのです。

また、日本ではGPAを含む成績よりも「自社に合うか人柄を持っているか」「自社への志望意欲はあるか」など学力だけでは測れない人間性を重視した採用をおこなっている企業が多い傾向があります。そのため、人間性を重視した採用方針をとっている企業ではGPAの提出を求めない場合もあります。

伊藤うみ

学力よりも自社の雰囲気に合うかどうかなど人柄を重視している企業では、そもそも学力を判断する必要がないケースもあるのですね。

佐藤みなと

企業の採用の方針によってGPAの重要性は異なるのですね!

企業によってはGPAに合格ラインを設けている場合もある

高橋キャリアアドバイザー

GPAに注目している企業の存在も忘れてはいけません。どんな企業がGPAに注目しているのかチェックしていきましょう。

GPAはもともと欧米で広く普及している制度であることから、海外の企業では選考でGPAを採用の基準としている企業は多くあります。そのため、日本の中でも外資系企業はGPAを重視する傾向があります。

またGPAは科目ごとの成績がわかるため、学生の専攻科目を把握できます。そこで企業は学生の専攻科目を知ることで、仕事との相性をチェックしているのです。たとえば大学で学んだ専門知識や専門スキルが仕事で必要になる場合は、どの程度の知識やスキルを持っているのかを選考でチェックしているのです。

高橋キャリアアドバイザー

中には、GPAが一定以上のラインを満たしていないと次の選考に進めない企業もあります。

佐藤みなと

あまりに特定の科目の成績が低すぎると、仕事の適性が不足しているかもと捉えられる場合もあるのですね。

伊藤うみ

ただ、もしGPAに自信がなくても企業の業務で必要とする科目の成績が良ければアピールポイントにもなりますね!

高橋キャリアアドバイザー

そうですね。企業の業務で活かせる科目に力を入れている場合は、企業とのマッチ度をアピールすることもできますよ。

GPAよりも履修履歴に注目する企業も増えている

GPAよりも履修履歴に注目する企業も増えています。履修履歴とは、大学でこれまで履修した科目の履歴のことです。企業は履修履歴から、学生がどんなことに興味を持ち、なにを頑張ってきたのかをチェックしています。

履修履歴をもとに、「この分野に興味を持ったのはなぜか」「どんな取り組みをしたのか」などの質問をすることで、学生の価値観や学業への取り組み方をチェックしているのです。このように履修履歴を活用した選考は「履修履歴面接」とも呼ばれています。

伊藤うみ

自己PRが苦手な人でも、履修履歴の内容をもとにしっかり努力してきたことをアピールできますね。

高橋キャリアアドバイザー

そうですね。履修履歴から学業への取り組み方を知ることで、仕事への姿勢や適性を把握できると考えている企業が多くなっているのです。

佐藤みなと

履修履歴ではこれまで履修した科目の中でも、どんな分野に力を入れてきたのかが企業にしっかり伝わりますね!

高橋キャリアアドバイザー

企業の仕事に活かせるものであれば、大きなアピールポイントとなりますよ!

キャリアアドバイザーコメント

業界の傾向をチェック! GPAを重視する企業の特徴

GPAを重視している企業を見極めるためにはいくつかのポイントがあります。まずは、応募する段階で大学の成績を提出する必要があるかどうかです。成績を証明するものを必要とする企業はGPAを重視している可能性が高いです。

また、ある特定の知識やスキルについて高いレベルを求められる職種を募集している企業もGPAを重視する傾向があります。たとえば製薬会社、投資銀行などは、専門知識や高度なスキルを求められるという理由からGPAを重視する傾向があります。

まずは募集要項や採用選考の流れをしっかりと確認して、GPAを重視する傾向がありそうかを考えてみてくださいね。

油断は禁物! GPAが就活に影響する2つのケース

油断は禁物! GPAが就活に影響する2つのケースについての画像

佐藤みなと

だんだんGPAへの理解が深まってきました!

伊藤うみ

でも選考でGPAを必要としない企業が多いのであれば、あまり重要視しなくてもいいのかな……?

高橋キャリアアドバイザー

油断は禁物です! GPAの数値が選考の結果に影響するケースはあります。しっかり必要性を押さえて正しい対策を講じることが選考突破の第一歩になります。

伊藤うみ

たしかに……就活ではどんなときにGPAが必要になるのかよくわかっていません。

佐藤みなと

対策を考えるためにも知っておきたいよね。

高橋キャリアアドバイザー

それでは就活でGPAが必要になる2つのケースを見ていきましょう。

ケース①選考でGPA記載の成績証明書の提出が必要になる

高橋キャリアアドバイザー

まず選考でGPAの数値が必要となる場合、企業からGPA記載の成績証明書の提出を求められます。

伊藤うみ

今回の私たちのケースと同じですね!

高橋キャリアアドバイザー

このような場合はGPAが採用可否に影響する可能性は比較的高いといえます。

選考の過程で企業からGPA記載の成績証明書を求められた場合は、GPAの数値が採用の可否に影響していると考えた方が良いです。GPAの数値だけで、合否を決められることはほとんどありませんが、同程度の能力の学生を選定する場合、GPAが高いほうが選ばれるというケースが考えられます

またGPAが高いということは、それだけ懸命に学業に取り組んでいたことの証明になります。企業はGPAから大学における学業への取り組み方をチェックして、学業と同じように仕事にも真摯に向き合う人材かどうかを判断しているケースもあります。

佐藤みなと

GPAでの数値と学生の面接での発言や姿勢を照らし合わせて、採用の可否を考えているのですね。

伊藤うみ

私は学業以外でアピールできる大きな実績が特にないので、GPAで学業への姿勢をアピールできるのはうれしいです!

佐藤みなと

僕はGPAの数値に自信がないから不安だな。

高橋キャリアアドバイザー

大丈夫。数値に自信がなくてもアピールできる方法があります! 後ほど詳しく説明しますね。

ケース②学校推薦を受けて求人に応募する

就活では、学校から推薦を受けて企業に応募する方法があります。推薦を受けられる人物は学内の希望者の中から選抜されます。選抜者を決める際に、学業への取り組みや学力を図る1つの判断材料としてGPAが必要とされることがあります

特に学校推薦は理系学部が対象となることが多く、学部内で推薦される学生を決めることになります。学生同士で履修している科目が共通しているケースも多いため、GPAは平等な評価基準といえます。このように学校推薦を受ける場合は、GPAによって進路が決まることもありえるのです。

高橋キャリアアドバイザー

特に専門性が高い職種を募集している企業への学校推薦は、GPAによって特定の分野において成績の高い学生が有利になりやすい傾向があります。

大学の専攻分野を直接的に活かす研究職や開発職のような職種では、募集要項で「化学系学部限定」「物理系・化学系推奨」というように専攻分野を限定している企業も多いです。

このような企業は、大学で学んだ専門的な知識やスキルを業務に活かすことを求められています。そのため、GPAの数値が高いほど、業務に活かせる知識やスキルが期待できるため、GPAも採用基準として重視されやすい傾向にあるのです。

伊藤うみ

大学からの推薦であれば、企業としても信頼感や安心感があり選考を有利に進められますね。

佐藤みなと

就活のやり方における選択肢を増やすためにもGPAは重要なのですね!

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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対策に活かそう! 選考ではGPAをもとにした質問もある

GPAを重視する企業は、面接においてGPAをもとにした質問をすることがあります。たとえば「この成績をとるためにどのような努力をしたのか」「特にこの科目の成績が高いのはどうしてか」といったものです。特に他と比べてポイントが高い科目、低い科目についてはきちんと理由を話せるようにしておくと安心です。

GPAを重視する企業でも、もちろん人柄や性格といった部分を重視していないわけではありません。点数だけでなく、どのように取り組んだのかということを通して、仕事に取り組む姿勢や仕事に対する熱意などを汲み取ろうとしています。大学の成績を提出した場合は、成績にまつわる質問があると想定して準備しておくといいですよ。

就活は、適職診断からはじめてください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

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評価軸を知ろう! 企業がGPAからみている3つのポイント

企業がGPAからみている3つのポイントについての画像

佐藤みなと

企業にとって自社に合う学生を見極めるためにも、GPAは重要な指標の1つであることがわかりました!

伊藤うみ

企業はGPAからどんなことを見て自社に合うかを判断しているのでしょうか?

佐藤みなと

たしかに、企業が見ているポイントを知って対策をしておきたいよね!

高橋キャリアアドバイザー

おふたりとも素晴らしい考えです。それでは、ここから企業のみている3つのポイントを紹介します。企業の評価軸について理解を深め、効果的な対策をしていきましょう。

伊藤うみ

企業の評価軸をもとにして、選考でのアピール方法を考えます!

佐藤みなと

僕は数値に自信がないから、どこでカバーできるのか考えよう!

①勉強に励む姿勢を評価! 学業への取り組み方

企業はGPAから学生の学業への取り組み方を見ています。GPAが高ければ高いほど「懸命に学業に取り組んでいた」証になります。学力面だけではなく、学生の真面目さや堅実さなどの人間性を感じ取っているのです。

また、GPAのデータからは、学業以外の科目にも十分に取り組めていたかどうかも読み取ることができます。たとえば、グループワークなどの対人スキルを磨くものやビジネスマナーなどの教養を養う科目もあり、履修が必須となっている場合も多いです。

高橋キャリアアドバイザー

勉強以外の科目内容など外部活動にも積極的に参加してさまざまなスキルを身につけているかなどを見ています。

佐藤みなと

僕は勉強以外の外部活動にかかわる科目を多く履修しています!

高橋キャリアアドバイザー

さまざまなことに積極的にチャレンジする姿勢などをアピールできますね!

伊藤うみ

大学での活動に対する取り組み方や意欲がみられているのですね!

学業に真摯に取り組む姿勢は大きなアピールポイントになります。GPAの成績をもとに「やり遂げる力」をアピールするのも効果的ですよ。こちらの記事では、「やり遂げる力」のアピール方法を詳しく説明しているので参考にしてくださいね。
やり遂げる力を3ステップで自己PR! 他の質問での活用方法も解説

GPAは日々の学業に対する取り組みが数値として顕著に現れます。ですので、継続して学業に励む姿勢をアピールできます。こちらの記事では「継続力」を魅力的にアピールする方法を詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
継続力は就活を成功させる最良の友|驚くほど評価が上がる自己PR術

GPAの評価は日々の授業態度や提出物から評価されていることもあります。良い成績であることは授業に真面目に取り組んだ証拠でもあるのです。真面目さを企業にアピールするのもおすすめです。「真面目」さのアピール方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
例文10選! 「真面目」の自己PRは4つのコツで他と差別化しよう

②自社で活躍できるかな? 学生の学力レベル

高橋キャリアアドバイザー

GPAからはもちろん、学生の学力レベルがわかります。

GPAが高いということはそもそも大学で学んだことが知識となって身についている証です。そこから学生の能力をチェックしています。特に大学の専攻分野を仕事に活かすことが求められる企業の場合は、学力レベルをもとに自社で活躍できそうかどうかを見極めています。

また、中にはGPAの最低ラインを設定している企業もあります。たとえば、外資系企業などはGPAを考慮して選考を進める企業が多いです。GPAが基準値に満たない場合は選考をしないといった場合もあるため、応募規約を事前に確認し基準値より上のGPAを獲得を目指しましょう。

伊藤うみ

数値がダイレクトに評価にかかわる場合もあるのですね!

佐藤みなと

専門性が高い職種を募集する企業や外資系企業などを受ける場合は、特にGPAが与える評価の影響に注意しておく必要がありますね!

高橋キャリアアドバイザー

そうですね。また、選考過程でほかの学生との比較基準としてGPAでの学力レベルを参考にする場合もありますよ。

③仕事との相性をチェック! 専門科目や得意科目

伊藤うみ

大学の専攻分野が仕事に活かせる専門性が高い職種を募集している企業では、GPAから学生の専門科目の成績をみているのではないでしょうか?

佐藤みなと

たしかに、成績が高いほど豊富な知識を仕事で活かしてくれそうな期待が持てるよね。

高橋キャリアアドバイザー

鋭い視点です! まさに特定の専攻分野の知識を持つ学生を募集しているような企業では、学生の専門科目や得意科目をGPAからチェックしています。

大学の専攻分野で学んだ知識やスキルを仕事で活かす職種では、「理系学生限定」「建築系の学生推奨」などのように専攻分野を限定している企業もあります。たとえば、仕事をするうえで特定の分野のスキルが必要不可欠となる場合もあります。

たとえば自動車や家電製品などの機器の製品開発における設計を担当する機電系エンジニアの場合は、機器の設計・開発をおこなうために、機械や電気・電子など専門知識が必要になります。このような場合、学生の専門科目や得意科目をみて仕事との相性をチェックしているのです。

大学で学んだ知識やスキルを活かせる職種例

  • エンジニア職
  • 技術職
  • 研究職
  • デザイナー職

伊藤うみ

仕事で必要とする科目の成績が極端に低いと、業務にも支障が生じるのではないかと思われてしまいそうですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通り。仕事で知識が活かせるかという点はもちろん、学生が企業の求める基準値をクリアしているかという点から業務とのマッチ度を確認しています。

キャリアアドバイザーコメント

コツは実践経験にあり! GPAを活用したアピール方法を押えよう

GPAを活用して自分の専門領域が仕事に生きることをアピールするコツは、学生時代に実際に行なったことを具体的に伝えることです。

たとえば投資銀行の選考を受ける場合は、学校で模擬的に投資活動をしてみた経験であったり、もし自分自身がその知識を生かして実際に投資をしているのであればその経験を話すと勉強したことが実践として活かされていることがアピールできます。実際にその分野について活動をしてきたことがを伝えられると大きなアピールポイントになりますよ。

仕事への再現性がカギ! GPAの成績を効果的にアピールする3つのコツ

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佐藤みなと

企業はGPAから学業と同様に、仕事にも意欲をもって取り組んでくれるのかという物事に対する姿勢をチェックしているのですね!

伊藤うみ

大学で学んだ知識が仕事で必要とされる場合には、GPAから企業が求める能力を持ち合わせているかどうかの見極めとしても活用されていることがわかりました。

高橋キャリアアドバイザー

みなさん企業の視点をしっかり把握できていますね!

伊藤うみ

私は学業へしっかり力を入れて取り組んできたこともあり、GPAの結果にも自信があります。うまくアピールポイントとして活用したいのですが、良い方法はありますか?

高橋キャリアアドバイザー

もちろんあります! GPAの成績を効果的にアピールするコツは仕事への再現性を伝えることです。詳しく説明していきましょう。

平均以上のGPAの成績を獲得できていれば、大学で学んだ知識やスキルがきちんと身についていることが企業にも伝わります。また、成績が高いほど身についた知識やスキルの高さや学業へ取り組む姿勢が企業に評価されます。

今まで積み重ねてきたがんばりが企業にしっかり伝わるように選考で効果的にアピールしていきましょう。アピールする際のポイントは仕事への再現性を盛り込むことです。GPAの成績を企業にアピールしたいと考えている人は参考にしてくださいね

①成績を上げるために努力した経験を具体的に伝える

高橋キャリアアドバイザー

選考でGPAについて聞かれる場合もあります。その際には、GPAの数値とセットで学業への取り組み方もアピールできるといいですよ。

伊藤うみ

ただ数値を答えるだけではいけないのですね。

高橋キャリアアドバイザー

アピールとして活用するには、成績を上げるもしくは保つために努力した経験をできるだけ具体的に伝えられるように、あらかじめ回答を用意しておきましょう。

学生の本分でもある学業でしっかり成果を上げられている人は、仕事でも同じように成果を出し続けられる可能性が高いです。また、自分の行動や意識がどのように成果につながったのか理由を説明できる人は、仕事においても同じ状況下であればしっかり成果を出してくれるという期待が持てます。

もし学業の内容が仕事に直接的に活かせなくても、成果を出すまでに工夫したことや実践したことが仕事にも応用できることが企業に伝われば大きなアピールとなります。「どんな取り組みが学業の成果につながったか」「成績を上げるためにしていたどんな工夫をしたか」などなるべく具体的に伝えましょう。

高橋キャリアアドバイザー

「どんな課題に対してどのように向き合ったのか」「どんな工夫をしてどのような成果につながったのか」など課題についての取り組みや学習面で工夫したことを伝えるといいですよ。

②注力した専攻科目や研究内容をアピールする

面接の冒頭では自己紹介を求められることが多くあります。自己紹介の内容は人によってさまざまですが、成績に自信がある人や学業に力を入れてきた人は、力を入れて学習した専攻科目や注力した研究内容を伝えることがおすすめです

ほかにも、面接ではガクチカとも呼ばれる「学生時代に頑張ったこと」を聞かれることが多々あります。そこで注力した専攻科目や研究内容をアピールするのもいいですね。ここで、専攻科目や研究は企業で直接活かせるものである必要はありません。

高橋キャリアアドバイザー

繰り返しにありますが、企業は学業への取り組みから仕事でも同じように真摯に取り組んでくれるのかをみています。そのため、学業に取り組む姿勢そのものがアピールとなるのです。

伊藤うみ

自分から学習面で力を入れたことを話題にすることで、GPAの成績に注目を向けることができるのですね!

高橋キャリアアドバイザー

その通り! 自己紹介やガクチカのような自由度が高い場面で、専攻科目や研究内容に触れておくことがおすすめです。

伊藤うみ

せっかくGPAで良い成績を残していても、面接官に伝わらなければもったいないです。自らしっかりアピールしていきます!

③学業を通して学んだことを仕事に活かす方法を説明する

高橋キャリアアドバイザー

ガクチカや自己PRで成績や学業にかんする内容をエピソードに盛り込んだ場合は、必ず最後に学業を通して学んだことを仕事で活かす方法を伝えましょう。

伊藤うみ

学業としてだけでなく、仕事にも再現性のある取り組みであることをアピールするのですね!

高橋キャリアアドバイザー

その通り!

学業は、真面目に取り組めばある程度高いGPAは見込めます。ただ、学力の高さや真面目さをアピールするだけでは、同じように学業で一定の成績を出している学生と差別化できずに、埋もれてしまうリスクがあります

企業へ貢献する方法をセットで伝えることで、企業で活躍できる人材であることをアピールできます。たとえば、学業に取り組む過程の中で身につけた力を仕事でどう活かすか具体的に伝えられると、企業も学生が活躍する姿を具体的にイメージできますよ。

伊藤うみ

どんな取り組みが仕事で活かせるのかイメージできません……。どうしたら仕事への再現性をうまくアピールできますか?

高橋キャリアアドバイザー

業務理解を深めておくといいですよ。業務をする中でどんな力が必要になるのかを考えてみてくださいね。

いつでも挽回できる! GPAの成績に自信がない場合の3つの対処法

いつでも挽回できる! GPAの成績に自信がない場合の3つの対処法についての4コマ漫画画像

佐藤みなと

僕はGPAの成績に自信がありません……。今からGPAの成績を上げることはできないので、もう諦めるしかないのでしょうか。

高橋キャリアアドバイザー

諦める必要はありません! アピールのやり方によってはGPAの成績をカバーすることができます。

佐藤みなと

成績に自信がない人でも、企業にアピールできるのですか?

高橋キャリアアドバイザー

もちろんできます。成績に自信がないときこそ、面接でのアピール方法を知って効果的な対策をしていきましょう!

対処法①GPAが低い理由を具体的に説明する

GPAについて言及されて、数値が低い理由を問われたときは、自分の至らなかった点を素直に述べるようにしましょう。

数値が低い原因は人によってさまざまです。たとえば、アルバイトやボランティアなど、ほかに力を入れていることがあったとしても、学業を疎かにして良い理由にはなりません。

環境を理由にして言いわけのように受け取られないように注意しましょう。言いわけにならないようにするには、自分を主語として話すのがコツです。自分の中で思い当たる学業に集中できなかった原因やそのときに起きた変化などを素直に伝えることが大切です。

高橋キャリアアドバイザー

「アルバイトが忙しかった」「教授が厳しかった」というような自分以外を原因として捉えるのは控えましょう。

佐藤みなと

面接で、なぜGPAが低いのか理由をきちんと説明できるようにしておくことが大切なのですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通りです。誰でも失敗や課題が残るような経験をします。大切なのは、そのときにしっかり原因を明確にして改善しようと努力する姿勢です。

佐藤みなと

言いわけをしてしまうと、仕事で失敗したときも誰かのせいにしてしまうのではないかという印象につながってしまいそうですね。

高橋キャリアアドバイザー

まさにその通り。「今後は物事の優先順位を考え、優先度の高いものから取り組みます。」など、今後どのように改善していくのかまで答えられると、自分を振り返り改善できる人物であると印象付けることができますよ。

対処法②学業以外で得た経験やスキルをアピールする

高橋キャリアアドバイザー

学生の本分は学業ですが、大学には学業以外にも自己成長の機会がたくさんありますよね。その中から自分が注力したものをアピールするといいですよ。

仕事には、目的意識を持って取り組むことが重要です。自分の仕事を作業と捉えずに、目的を自覚したうえで取り組んだ方がより良くするための工夫が生まれやすくなるからです。そのため、学業以外で目的を持って取り組んだ経験は十分アピール材料になります。

たとえば「ボランティアで地域に貢献する」「部活動で地区大会を突破する」のように明確な目的を持って行動を起こした経験を企業にアピールしましょう。具体的な取り組みや、それによって得た成果や学びをセットで伝えることで説得力を高めることができますよ

佐藤みなと

GPAの低い人は、学業以外の点をがんばっておくというのもひとつの方法なのですね!

高橋キャリアアドバイザー

企業にとってGPAは必ずしも最重要項目であるとは限りません。ほかにアピールできる点があり、企業にとって魅力を感じるものであれば十分挽回できます。

佐藤みなと

リカバリーできるようにしっかり、力を入れた取り組みについて回答できるように準備をします。

対処法③企業に合った自分のアピールポイントをみつける

GPAに自信がない場合は、選考の事前準備を徹底的におこなうのも有効な対処法です。自己分析と企業研究をしっかりとおこない、企業に合った自分のアピールポイントや、志望先の企業が持っている魅力を見つけましょう。

また、面接の本番で緊張し過ぎないよう、回答の準備と練習をしておくのもおすすめです。過度に緊張してしまうと、自分の考えを思ったように伝えられなくなってしまいます。面接官に自分の意図をスムーズに伝えられるよう対策をしておきましょう。

高橋キャリアアドバイザー

自分の強みや経験などが企業の業務で活かせることを企業にしっかりアピールしましょう。

佐藤みなと

GPAの成績をすぐに上げることはできませんが、就活の質を上げることができますよね。できる対策にしっかり力を入れます!

高橋キャリアアドバイザー

勉強ができるに越したことはありませんが、やはり、企業にとっては活躍が期待できる人材であるということがもっとも大切です。企業の求める人物像に沿って自分の人間性をアピールしていきましょう。

佐藤みなと

企業の求める人物像を知るためにはどうしたらいいのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー

企業研究を徹底的におこなうことが必要です。志望企業の仕事内容や社風などの理解を深めましょう。そのうえで自己分析にもしっかりと取り組むことが大切です。

企業研究をするおすすめの方法

  • 企業のコーポレートサイトを確認する
  • 会社説明会に参加する
  • インタビューで実際の業務を体験する
  • OB・OG訪問で会社について質問する

キャリアアドバイザーコメント

実務経験を積もう! GPAの評価をカバーするとっておきの方法

GPAの成績に自信がない場合、インターンで実務経験を積むことも1つの手段です。また、その際には、業務に携わることができる期間が1ヶ月〜数ヶ月程度の長さのインターンに参加することがポイントです。

インターンを通して業務に携わる中で「どんなことに貢献したのか」「どんなスキルを業務に活かしたのか」など、学業以外で身につけたスキルや経験をインターンの中で発揮できた話ができると、選考で大きなアピールになります。GPAに自信がないという人はインターンに参加してみることをおすすめします。

警告! 学生が陥りがちな2つの落とし穴を回避しよう

学生が陥りがちな2つの落とし穴を回避しようについての画像

佐藤みなと

GPAの成績に自信がなくても、アピールにつなげる方法があるのですね!

伊藤うみ

自分の数値に応じて適切なアプローチをしていくことが大切なんだね。

高橋キャリアアドバイザー

しっかりコツをつかめたようですね!

佐藤みなと

GPAの成績をカバーするためにも、なるべく対策は万全にしておきたいです。ほかに注意するべき点などはありますか?

高橋キャリアアドバイザー

意欲的で素晴らしいですね。それでは最後に、学生が陥りがちな2つの失敗例について紹介しましょう。

伊藤うみ

注意点を知っておくことで、事前に失敗を防ぐことができますね!

高橋キャリアアドバイザー

そういうことです! 注意するべきポイントを把握して、本番までに対策してくださいね。

「点数を上げる」が目的はNG! 評価につながりやすい科目を選ぶ

高橋キャリアアドバイザー

GPAを上げたいからといって、評価につながりやすい科目を履修するのはNGです。

佐藤みなと

たしかにGPAを意識しすぎるあまり、授業を受ける目的地が評価を得るためになってしまいますね。

伊藤うみ

今までの説明から、学生の本分は学業であり自分の将来に必要な知識を身につけることだと改めて気づきました。目的を見失ってはいけませんね。

高橋キャリアアドバイザー

おふたりのように学ぶことの意義を忘れなければ大丈夫です。大学は社会に出る前の貴重な期間です。実りのある学びを得ることに時間を使いましょう。

GPAの成績を上げたいからといって、高い評価を取りやすい科目ばかりを履修するのは絶対にやめましょう。大学は、みなさんの将来に役立つ、あるいはみなさんの興味のある学問を学ぶ場所です。大切なのは、なにを学んでどんなことを身につけたのかという点です

なので、企業も点数だけではなく、学生の学業への取り組み方や学業から得た学びもしっかりチェックしています。評価を得ることだけを目的としていると、取り組みについて聞かれたときにうまく回答できないことも多いです。必ず自分の興味関心に合わせてカリキュラムを組み立てましょう。

学生の本分は学業にあり! 学業以外の活動に振り切って取り組む

GPAの成績が低いからといって学業を諦めて、学業以外の科目に振り切って取り組むことは避けましょう。学業以外であっても力を入れればアピールになるかというと、これは間違いです。繰り返しにはなりますが、学生の本分は学業であり、大学は学問を学ぶ場所です。

いくら学業以外のことで努力をしていても、学業をおろそかにしてしまうと企業に不信感を持たれてしまいます。なぜなら仕事も目標を達成するためには、興味のあることにも苦手なことにも取り組む必要があるのです。

佐藤みなと

興味のある活動のみに注力していると、仕事でも同じように業務を選り好みするのではないか、と不信感を持たれてしまうことも考えられますね。

伊藤うみ

もし苦手な授業があったとしても、学問を身につけるために懸命に取り組む姿勢があれば評価につながるのですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通り。学業にも懸命に取り組んだうえで、さらに力を入れた取り組みとして学業以外の活動をアピールすると効果的ですよ。

魅力の伝え方は十人十色! 数値ごとの対策をして効果的にアピールしよう

佐藤みなと

GPAは就活に大きく影響するケースは少ないものの、選考で必要となったときに効果的にアピールできるように対策をしておくことが大切なのですね!

伊藤うみ

学業への取り組みが仕事にも活かせることをアピールすることで、企業に貢献できる人材であることを表現できることがわかりました!

高橋キャリアアドバイザー

GPAの数値によって企業への効果的なアピール方法は異なります。企業に自分の魅力がしっかり伝わる回答を事前に準備しておきましょう。

伊藤うみ

GPAを根拠として学業への取り組みをアピールポイントとして積極的に活用しようと思います!

佐藤みなと

僕は成績には自信がありませんが、学業以外の取り組みに力を入れてきました。企業の業務で活かせる強みや経験を押さえて、選考でうまくアピールできるように対策します!

高橋キャリアアドバイザー

自分に合ったアピール方法がきちんと理解できていますね。採用にGPAを活用している企業は少ないとはいえ、GPAを活用している企業もあります。数値に応じた対策をして選考を突破しましょう!

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記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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