質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!

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目次

OB・OG訪問の質問で不安・疑問を解消! 自分にぴったりの質問を見つけよう

質問で不安を解消しよう!の画像

佐藤みなと

あと少しでOB・OG訪問だ! 志望企業で働く先輩の話を聞けるなんてわくわくするなあ!

伊藤うみ

私も来週OB・OG訪問! でも、まだ質問を考えられていないんだよね……。みなとくんはどんな質問をするの?

佐藤みなと

えっ、質問!? OBの話を聞くだけじゃないの!? 1つも考えていないし、全然思いつかないよ。

渡辺キャリアアドバイザー

佐藤さん、それはもったいないですよ。OB・OG訪問は学生の今だからできる貴重な機会です。不安を解消する質問をしてこそ、充実した時間にできますよ。

伊藤うみ

でも、一体どのような質問ならしても大丈夫なのでしょうか? 「こんな質問初歩的すぎるかな」「失礼かな」といろいろ考えてしまって、なかなか決められません。

渡辺キャリアアドバイザー

では、私がOB ・OG訪問の質問についてお教えしますね!

OB・OG訪問は、実際にその業界・企業で働く社会人の話を聞いて情報を収集できる貴重な機会です。しかし、「とりあえず話を聞けば良い」という意識では効果は半減。OB・OG訪問での収穫は自分たちの質問次第で多くも少なくもなるのです。

就活の不安や疑問を解消できる自分にぴったりの質問を準備して、充実したOB・OG訪問にしましょう。

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まずは確認! OB・OG訪問って何?

渡辺キャリアアドバイザー

質問を考える前に、「OB・OG訪問とは何か」を確認しましょう。

佐藤みなと

どうして確認するのでしょうか? 質問とは特に関係ないように思いますが……。

渡辺キャリアアドバイザー

そんなことありませんよ。どのような立場の人の話を聞くのか、どのような情報が得られるのかなどがわからなければ、質問も考えにくいですよね。

佐藤みなと

確かに、相手の立場などに応じて質問の内容も変わってきます。だからまずはOB・OG訪問について知ることが大切なのですね!

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおりです! では、解説しますね。

伊藤うみ

お願いします!

ずばり! 企業に勤める大学卒業生を訪問すること

OB・OG訪問とは、志望企業などに勤める自分の大学のOB・OGを訪ねて仕事についての話を聞く機会のことです。大学のキャリアセンターから連絡先を入手したり、知人などの紹介を受けたりして訪問につなげます。

会社説明会やリクルーター面談などと大きく異なるのは、基本的に選考とは関係がないことでしょう。採用担当者と話をするわけではないので、より本音や実情を聞きやすいのが魅力的ですね

渡辺キャリアアドバイザー

採用担当者相手には少し聞きづらいことでも、OB・OG訪問なら質問しやすいですよね。そのため、より深く具体的な仕事の話を聞けるのです。

佐藤みなと

説明会とかだと「こんな質問は印象が悪いかな」と思って聞きづらいことも確かにあるので、よりリアルな話を聞けるというのはすごく魅力的です! 質問しないなんてもったいないですね!

渡辺キャリアアドバイザー

そうなんです。社会人の話を聞ける貴重な機会だからこそ、できる限り実りある時間にしましょう。

違いを知るためにはリクルーター面談の特徴も把握しておくことが大切です。リクルーター面談の詳細についてはこちらの記事で確認できますよ。
質問35選|リクルーター面談の「特徴・内容・流れ」と対策を解説

注目! 質問次第で就活に関するあらゆる情報をゲットできる

OB・OG訪問をおこなうメリットの代表格が、就活についてのさまざまな情報を得られることです。たとえば、このような質問ができますよ。

OB・OG訪問で質問できることの例

  • 就活の進め方について
  • 就活の不安とどのように向き合ったか
  • 選考の対策方法
  • 仕事の実情
  • 会社の雰囲気

渡辺キャリアアドバイザー

詳しい質問例については後ほど解説するので、そちらもチェックしてくださいね!

選考と関係がないからこそ、初歩的なことや説明会などでは聞きづらいことも質問できます。また、自分とOB・OGとで話をする場なので、質問を掘り下げやすいのも魅力ですね。

つまり、採用担当者にはなかなか聞けない情報を得られるだけでなく、より理解を深めやすい場がOB・OG訪問なのです。しかし、質問をしなければこれらの情報を得るのは難しいもの。だからこそ、質問がOB・OG訪問の充実度を決めるのです。

伊藤うみ

これは確かに、質問しないなんてもったいないです!

キャリアアドバイザーコメント

OB・OGは就活生の力になりたいと思っている

多くの就活生にとってミスマッチは避けたいものだと思いますが、そのためにはいろいろな角度からの情報を得ることが大切です。

情報はインターネットや面接での質問などで得られますが、OB・OG訪問は、選考ではないからこそ質問しにくいことも聞ける貴重な機会。相手への感謝や敬意、マナーを守りつつではありますが、選考とは関係のない場所なので、聞いてみたいことを素直にぶつけてみましょう。

自分の大学の後輩ということもあり、相手も何かしらの力になってあげたいと思うことが多いですし、そういう人だからこそOB・OG訪問を受けてくれるのです。OB・OG訪問してよかったなと思えるよう、しっかりと準備をして臨み、聞きたいことを聞いてくださいね。

あなたが受けないほうがいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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就活に役立つ情報を手に入れるうえではインターンもおすすめです。インターンについて詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめですよ。
インターンとは? 意味・特徴・時期・準備・すべきことを一挙解説!

質問が見つからない!? その原因はコレ!

佐藤みなと

OB・OG訪問での質問の重要性はよくわかったのですが、そもそも質問が思い浮かびません。

伊藤うみ

私の場合は、なんとなく知りたいことはあるのですが「こんなこと本当に聞いて良いのかな? 」と不安です……。まだ質問を決められていません。

佐藤みなと

一体どうすれば質問を見つけられるのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

それでは、質問が思い浮かばない原因別に、解決策をお教えしましょう!

伊藤うみ

よろしくお願いします!

原因①自分が何を知りたいかわかっていないから

質問が思い浮かばない主な理由の1つは、「そもそも自分が何を知りたいかわかっていないから」というものです。この状態から脱却するためには、就活に関して自分が何を不安や疑問に感じているのか明らかにすることが大切です

渡辺キャリアアドバイザー

佐藤さんが就活で不安に感じていることは何ですか?

佐藤みなと

そうですね……自分に合う仕事かどうかが心配です。メーカーで商品企画をしたいのですが、入社時は営業に配属されることが多いみたいで。ノルマの大変さとか、自分にできるのかとか不安です。

自分の知りたい情報はわからなくても、不安は感じるもの。不安や疑問は「知らない」「わからない」が原因のことも多いので、そこから質問を考えることができますよ。

佐藤みなと

自分に合った仕事か不安、ということは、私の場合は「自分に合った仕事か知りたい」ということですね!

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおり! 不安や悩み別の質問例は後ほど解説しますね。

原因②聞いてよい質問かどうかわからないから

伊藤うみ

私は、聞きたいことはあっても本当に質問して良いのかわからなくて決められずにいます。どうすれば良いのでしょうか?

先ほど解説したとおり、OB・OG訪問とは基本的に選考への影響がないもの。そのため、「この質問はNGでは」など深刻に考えすぎる必要はありません。たとえば福利厚生や離職率のように、説明会などでは聞きにくい質問もして大丈夫です。

伊藤うみ

たとえば、どのような社員が多いのかとか、そのような質問もして大丈夫なのでしょうか……?

渡辺キャリアアドバイザー

もちろんです!

もちろん、配慮して質問することは重要です。しかし、OB・OG訪問では疑問や不安をしっかりと解消することが大切。配慮はしつつも、無理のない範囲で積極的に質問することで実りある時間にしましょう。

就活は、適職診断からはじめてください

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注意! 質問をするときにはココに気を付けよう

OB・OG訪問で質問する際の注意点の画像

佐藤みなと

質問が思い浮かばない原因もわかったことだし、思い切ってたくさん質問するぞ!

伊藤うみ

私も、自分の質問に自信が持てました! 当日は思い切って聞いてみようと思います。

渡辺キャリアアドバイザー

素晴らしい心意気ですね! ですが、ちょっと待ってください。「質問しやすい」とはいえ、質問にあたっていくつか注意すべき点があります。

佐藤みなと

そうなんですか!? 一体何に気を付ければ良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

それでは、OB・OG訪問で注意すべき4つのことについて解説しますね!

OB・OG訪問での質問の注意点

  • 事前に質問リストを送る
  • 礼儀ある聞き方をする
  • メモをとる
  • 相手に合った質問をする

これはマナー! 事前に質問リストを送ろう

質問する内容は、数日前までに「質問リスト」としてOBやOGにメールで送っておきましょう。そうすることで、OBやOGは回答の準備ができ、当日スムーズに話ができます

佐藤みなと

数日前までに質問リストを送るのですね! 日が迫っているので、質問内容を考え次第メールしようと思います。……でも、メールの内容って何を書いたら良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

このような内容を書けばOKです! 質問内容と合わせて、日時や場所の確認もしておくと確実ですね!

例文

件名:〇日のOB訪問に関しまして|〇〇大学佐藤みなと

株式会社〇〇
〇〇部〇〇課
〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の佐藤みなとと申します。

〇月〇日の面談の日時・場所の確認と、その際にお聞きしたいことをお伝えしたくご連絡させていただきました。
日時と場所につきましては、こちらで間違いございませんでしょうか。
  日時  〇月〇日(火)午後1時から
  場所  東京都新宿区〇〇

また、当日は下記事項について伺いたく存じます。
 ①〇〇様のこれまでのお仕事について
  ・業務内容
  ・入社前後で感じたギャップ
  ・辛いと感じたこと、乗り越え方
 ②社風に関して
  ・〇〇様の感じる社風とその理由
  ・どのような方が活躍されているか

お忙しい中このような機会を設けてくださり、誠にありがとうございます。
当日は何卒よろしくお願い申し上げます。

==========================
佐藤 みなと / Minato Sato
〇〇大学〇〇学部4年
Tel:〇〇
e-mail:〇〇
==========================

メールを送る際には、件名や署名の付け忘れ、相手の名前の間違いなどのないよう注意してくださいね。件名は、誰からの何の連絡かわかる内容にしましょう。

メールは、OB・OG訪問以外にも就活のあらゆる場面で使います。面接後のお礼メールもその1つ。あわせて確認しておきましょう。
パターン別例文11選|面接のお礼メールは簡単4ステップで作れる

就活では、日程調整のためにメールを使う場面も。マナーあるメールを送れるよう、こちらの記事もチェックしてくださいね。
事例別8例文|もう日程調整メールで迷わない! 内容・マナーを解説

「答えてもらって当然」じゃない! 礼儀ある聞き方をしよう

質問をする際に重要なのは、礼儀ある聞き方をすることです。OB・OGは自分の時間を使って面談に対応してくれているのですから、まずは感謝の気持ちを表しましょう。

また、説明会よりも質問しやすいとはいえ、無神経に何でも聞くのは失礼です。特に休日の過ごし方などのプライベートにかかわることや、給料、仕事で一番大変だったことなどのデリケートな質問をする際には注意が必要。「差し支えなければ」とワンクッションはさんだり、時には質問を変えるなどの配慮をしましょう

伊藤うみ

確かに、自分が知りたいからと言って相手に嫌な思いをさせるのは良くないですよね……。

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおり。気後れする必要はありませんが、相手への感謝と配慮は欠かさないようにしましょう。それが、お互い気持ちよく話をするために重要です。

忘れちゃ意味ない! メモを取ろう

どれだけ集中して話を聞いていても、全てを完璧に覚えるのは難しいでしょう。せっかくの回答を忘れてしまっては元も子もありませんので、OB・OGの話はメモを取っておくのがおすすめです。

渡辺キャリアアドバイザー

ただし、食事中にメモをとるのはマナー違反。食事を優先し、終了後にメモするようにしてくださいね。

その際には、「メモを取らせていただいてもよろしいですか」と一声かけるのがマナー。また、メモを取るのに集中するあまり手元ばかりを見てOB・OGの話にノーリアクション、というのも考えものです。要点のみメモして、相手との会話を大切にしましょう。

何でも知っているわけじゃない! その人に合った質問をしよう

その人に合った質問をすることも重要な配慮の1つです。詳しくないことや知らないことについて質問されても、OB・OGは困ってしまうでしょう

佐藤みなと

相手に合った質問……? どういうことですか?

渡辺キャリアアドバイザー

たとえば、今後の事業展開について聞くなら入社数年のOB・OGよりも、もう少し経験・役職のある人の方が回答できることが多いと予想できますよね。

佐藤みなと

確かに……!

渡辺キャリアアドバイザー

反対に、就活を最近経験したばかりの若い人だからこそ、就活の進め方などの質問には詳しく回答できるでしょう。

その人に合った質問をすればより多くの学びを得られるもの。お互いに心地よくOB・OG訪問の時間を過ごせるようにするためにも、配慮は欠かせません。

OB・OG訪問で聞いたことなどは就活ノートにまとめましょう。就活ノートにまとめて記載しておくだけで振り返りがしやすくなるのでおすすめです。興味のある人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
就活ノート術を大公開|作成方法から真似したくなる使い方まで解説

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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OB・OGについてリサーチすることも大切

相手に合った質問をするためにも、訪問するOB・OGがどういう人かきちんと調べてから訪問しましょう。たとえば、入社何年目なのか、どういう部署にいるのか、その部署はどういうことをしていて、何を扱っているのか、学生時代はどういうことをしていたのか、などです。

相手のことを調べる中で自分との共通点が見つかれば、対話が深まりやすくなります。また、相手の専門分野に関するピンポイントな質問をすることで、通常聞けなかった話が出てくることもありますよ。

相手は仕事の合間をぬって貴重な時間を捻出し、自分と会ってくれているのです。その貴重な時間を実りあるものにするために、事前準備は念入りにしましょう。さらっと表面的なことをやりとりするだけの時間になるのか、その時間、その人からでしか聞けない貴重な話を聞けるのかは、自分次第ですよ。

あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

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自分は何に該当する? 今考えていることから見つける質問例80選

OBOG訪問の質問例80選の画像
マンガでわかる!OB・OG訪問の質問を考えるポイントの4コマ漫画
  1. 就活のモチベーションが上がらない
  2. 就活の進め方がわからない
  3. 社会人生活が漠然と不安
  4. 志望企業の選考が不安
  5. 自分に合った仕事なのかわからない
  6. 自分に合った企業なのかわからない

佐藤みなと

私が今不安に感じているのは、「自分にやっていける仕事なのか」というところです。こういった不安や疑問を解消するためには、どのような質問をすれば良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

良い質問ですね! それでは、質問例を不安や疑問の内容別にお教えします!

伊藤うみ

お願いします!

①就活のモチベーションが上がらない

渡辺キャリアアドバイザー

まずは、「就活のモチベーションが上がらない」という悩みを解消するための質問例です。

就活のモチベーションが上がらない場合の質問例

  • 入社の動機や決め手は何ですか。
  • 企業・職種の選択理由を教えてください。
  • 企業選びの軸・就活の軸はどのようなものでしたか。
  • 何を目標に入社すべきですか。また、現在は何を目標に取り組んでいますか。
  • 自社の自慢できるところ(業務・社風など)を教えてください。
  • 一番達成感のあった事業や武勇伝を知りたいです。
  • この会社に入って良かったと思ったのはどのような瞬間ですか。
  • 入社時と今とで仕事への考え方で変化したところはありますか。それはどのような変化ですか。
  • 長期的な目標・今後やってみたい仕事があれば教えてください。
  • 入社前後で目標や将来像に変化はありますか。それはどのような変化ですか。
  • 入社時から成長したな・伸びたなと思うことを教えてください。
  • 社会人になって良かったと思うことは何ですか。
  • ほかにやってみたい職種・企業・業界はありますか。また、それはなぜですか。

就活のモチベーションを上げるために有効な方法の1つは、自分の将来に期待すること。現在の自分と同様に就活を経験したOB・OGが、今はどのように活躍しているのか聞くことで、将来のビジョンが明確になり、「頑張ろう! 」と思うきっかけになるでしょう

なお、質問する際には回答を掘り下げるよう意識してくださいね。たとえば、次のようなイメージです。

佐藤みなと

社会人になって良かったなと思うことは何ですか?

OB・OG

大変なこともありますが、自分の力を発揮できて、かつそれが求められているのをすごく感じるようになりました。やっぱり、学生時代はなかなかそういう経験がなかったので……。

佐藤みなと

御社だと、特にどういったスキルや能力が求められているのでしょうか?

OB・OG

積極的に意見を発信できると評価されやすいのかな、と私は感じていますね。私は結構物怖じせずにあれこれ言うタイプなので。

佐藤みなと

そうなんですね! 私も結構言ってしまうタイプなので、そこが馴染まないと苦しいかな、と心配していました。……

就活のモチベーションが上がらず「何もしたくない」と思ってしまった人は、こちらの記事も確認してみてください。その理由別に、対処法を詳しく紹介しています。
「何もしたくない」と就活中に感じたら? 状況別の対処法を一挙解説

②就活の進め方がわからない

渡辺キャリアアドバイザー

「就活の進め方がわからない」というのも、就活の悩みの1つ。OB・OG訪問は年の近い社会人と面談することが多いですし、就活経験者でもあります。

伊藤うみ

OB自身の経験など具体的な話を聞けるかもしれませんね! たとえばどのような質問をすれば良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

このような質問が考えられます! 「初歩的な質問」などと考え込む必要はありませんよ。積極的に聞いてみましょう。

就活の進め方がわからない場合の質問例

  • 就活はどのようなスケジュールで進めていましたか。アドバイスがあれば教えてください。
  • 業界研究・企業研究ではどのようなポイントに着目していましたか。
  • 自己分析はどのようにおこないましたか。
  • 企業研究はどのように進めましたか。
  • どんな業界・企業とどんな点で迷いましたか。
  • 就活のときにやっておいた方が良いこと・就活の時にこうしておけばよかったと思うことがあれば教えてください。
  • もう一度就活するなら今の会社・職種を選びますか。

就活生の多くが、就活の進め方に悩んだことがあるでしょう。この悩みもまた、OB・OGに解決方法を質問することで解消が期待できますよ。

特に、OB・OG訪問で接するOBやOGは年齢の若い人がほとんど。最近就活を経験した先輩として、自身の反省も踏まえつつ知恵を貸してくれるでしょう

多くの就活生の悩みの種になるのが、自己分析。この記事を読んで、自分に合った自己分析の方法を見つけましょう。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説

マインドマップは、自己分析を進める効果的な手段の1つです。この記事を読んで、マインドマップの活かし方をマスターしましょう。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

③社会人生活が漠然と不安

「なんとなく、社会人生活が不安」。このように感じている就活生も少なくないですよね。漠然とした不安の多くは、「社会人としてやっていけるのか」「仕事を続けられるか不安」などが原因で感じているものです

社会人生活への漠然とした不安を解消するためには、次のような質問がおすすめですよ。

社会人生活が漠然と不安な場合の質問例

  • 仕事がつらい時の対処法やモチベーションを維持する方法を教えてください。
  • 上司・先輩と良好な関係を築くコツがあれば教えていただきたいです。
  • 仕事が終わったあとや休日にはどのように過ごすことが多いですか。
  • 仕事とプライベートの両立のために意識していることはありますか。
  • 出産・子育てとの両立について、ご自身や周囲の方の経験談を教えていただけますか。
  • 離職率はどのくらいですか。また、離職理由にはどのようなものがありますか。
  • 現在の会社を辞めたいと思ったことはありますか。その理由は何ですか。
  • 入社前後でイメージと違った点を教えてください。

たとえば、次のように聞いてみると良いでしょう。

伊藤うみ

社会人になると、プライベートとの両立が難しいイメージがあり、不安です。田中さんは社会人になってどのように感じていますか?

OB・OG

私も最初は不安でした! でも、自分で稼いだお金で趣味を充実させたりできて、結構楽しいですよ。

伊藤うみ

そうなんですね! ときにはすごく忙しい時期もあると思うのですが、そのようなときに仕事とプライベートの両立のために何か工夫していることはありますか?

田中キャリアアドバイザー

公私の切り替えがパッとできるよう、やるべきタスクを一覧にして、やり忘れのないようにしています。そうしないとプライベートの時に「あれやらなきゃ」とか考えてしまうので。……

④志望企業の選考が不安

就活で最も不安に感じるものが「志望企業の選考」。OB・OGは志望企業の選考を突破した先輩なのでその企業の選考に詳しいですし、突破に向けた対策などもあるかもしれません。ぜひ、次のような質問をし、不安を解消させてくださいね。

志望企業の選考が不安な場合の質問例

  • 最近の業界のトレンド・興味を持った同業他社の取り組みを教えてください。
  • 志望動機の添削をしていただきたいのですが、可能でしょうか。
  • 自社の選考突破のためのポイントだと思うことは何ですか。
  • 自己PRでは何をアピールしましたか。
  • 面接ではどのようなことが質問されましたか。
  • 内定までのフローを教えてください。
  • どんな業界・企業とどんな点で迷いましたか。
  • ES作成のアドバイス・面接時のアドバイスがあれば教えていただきたいです。
  • どのような対策をしていましたか。
  • (OB・OGが感じている)業界の課題や将来性を教えていただきたいです。
  • 差し支えなければ、今力を入れている事業領域や今後力を入れる事業領域を教えてください。
  • 自社の課題は何だと感じていますか。
  • 競合他社との違い(強みや弱み)を教えてください。
  • 他社と違う特徴・特色は何ですか。
  • 私の第一印象を教えていただけますか。
  • 直した方が良いと感じた点はありますか。

伊藤うみ

選考についてこんなに詳しく聞いても良いのですね……!

渡辺キャリアアドバイザー

はい! 積極的にアドバイスを求めていきましょう!

選考で頻出の質問といえば自己PR。ESの自己PRについてはこちらで詳しく解説していますよ。
エントリーシートの自己PRで差がつく「登山式構成」|13例文付き

面接での自己PRには、面接ならではの対策も必要。こちらの記事を読んで対策しましょう。
面接の自己PRは事前準備が肝! アピール方法徹底解説|例文13選

⑤自分に合った仕事なのかわからない

渡辺キャリアアドバイザー

自分に合った仕事かわからず困っている場合には、このような質問がおすすめですよ。

自分に合った仕事なのかわからない場合の質問例

  • 業界の魅力は何ですか。
  • なぜこの業界を選択したのですか。
  • 仕事で常に意識していることは何ですか。
  • 仕事で現在困っていることはどのようなものですか。
  • 繁忙期など年間のスケジュールがあれば教えていただきたいです。
  • 具体的な仕事内容を教えてください。
  • どのようなときに仕事のやりがいを感じますか。
  • 仕事のモチベーションは何ですか。
  • 仕事がつらく感じるときはありますか。それはどういったときで、どのように乗り越えていますか。
  • 差し支えなければ仕事上の失敗談を教えてください。
  • 絶対に必要なスキルはありますか。それはどのようなスキルですか。
  • あった方が良いスキルは何ですか。

「自分に合った仕事」とは、人それぞれ違うもの。そのため、自分の得意・苦手やモチベーションなどの特徴と合う仕事かどうか、これらの質問から考えましょう

たとえば、「マルチタスクは苦手」「一時期だけすごく忙しいのは嫌」など、年間のスケジュール1つとっても感じることは違うでしょう。回答が、自分に向いているかどうか改めて考えるヒントになりますよ。

こちらの記事では、自分に合った仕事の見つけ方を徹底解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方

⑥自分に合った企業なのかわからない

自分に向いていてやりたい仕事であっても、各企業の特徴によって活躍できたり、しづらかったりするもの。そのため、「自分に合った企業なのかな」と不安に感じる就活生もいるでしょう。

佐藤みなと

具体的にはどのような質問をすれば良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

自分に合った企業かどうかは、「社風」「仕事」「社員」「雇用条件」の4つから考えられますよ。それぞれ解説するので、見ていきましょう!

伊藤うみ

お願いします!

社風に関するもの

社風とは、大まかに言えば「会社の雰囲気」のことで、自分に合う企業かどうかを左右する要素の1つです。同じ業界・職種でも、社風は企業ごとに違うもの。自分に合った仕事であっても、社風が合わなければミスマッチとなる可能性もあります

社風は次の質問で知ることができるので、ぜひ質問してみましょう。

社風を知るための質問例

  • 〇〇な社風と聞きましたが実際どうですか。どのようなときに実感しますか。
  • 社内イベントにはどのようなものがありますか。
  • 若いうちから活躍・発言できる雰囲気ですか。
  • 昇進のペースの例を教えてください。
  • 休暇取得の雰囲気を教えてください。

伊藤うみ

私が心配なのは、まさにここです! 実はOB・OG訪問をする予定の企業はベンチャー企業で、仕事は多分合っているのですが企業文化に馴染めるか不安で……。

渡辺キャリアアドバイザー

そうなんですね! 質問しやすい機会ですから、積極的に聞いて不安を解消しましょう。

仕事に関するもの

仕事の進め方も、企業ごとに違うもの。たとえば、個人で取り組む部分が多い企業があれば、常にチームで仕事を進める面の強い企業もあります。チームの規模も、会社によってそれぞれですね。

その他にも、目標へのシビアさや未達成の場合の取り組み方など、企業ごとに異なる部分は多くあります。これらのような、仕事の進め方に関する疑問を解消するためには次の質問が効果的です。

仕事に関する疑問を解消する質問例

  • 同一プロジェクトに携わるメンバーの規模感を教えてください。
  • 仕事を進めるチームは長期間同じメンバーですか。それとも入れ替わりは頻繁ですか。
  • 一日の仕事の流れを教えてください。
  • 目標の難易度と、達成できなかった場合のキャッチアップ方法や雰囲気を教えてください。
  • 入社から現在まで、仕事内容はどのように変化しましたか。
  • 〇〇に携わりたいのですが、その場合どのようなキャリアパスが考えられますか。
  • 研修は十分ですか。また、大変ですか。
  • 繁忙期の社内の様子を教えてください。
  • 社員の平均的な出社・退社の時刻を教えてください。
  • 残業や休日出勤はどのようなときにどのくらいありますか。

渡辺キャリアアドバイザー

同一業界・職種でも、これらは企業によって異なる部分です。後々のミスマッチ防止のためにも、しっかりと聞いておきましょう!

社員に関するもの

企業ごとに働いている人は異なりますし、評価される人材の傾向にも違いがあります。そのため、社員に関する疑問を解消することも自分に合った企業か判断するヒントになりますよ。

渡辺キャリアアドバイザー

具体的には、次のような質問が挙げられます!

社員に関する疑問を解消する質問例

  • この会社で活躍している人の特徴や傾向と評価の仕組み・評価ポイントを教えてください。
  • 休日に社員と会うことはありますか。
  • どのようなタイプの人が多いか・プライベートはどのような過ごし方をしている人が多いですか。
  • 職場男女比・管理職の男女比を教えてください。
  • 社員の年齢はどれくらいの方が多いですか。

もちろん、これらの全ての質問をしなければならないわけではありません。自分が心配しているのはどういった点なのか考え、その解消に向けて質問を選んでくださいね。

伊藤うみ

確かに、どんな人が働いているかってあまり考えたことがなかったけれど、たとえば「全員趣味が筋トレ」とかだと話が合わなくて寂しい思いをしそう……。

渡辺キャリアアドバイザー

直接仕事と関係ないことかもしれませんが、自分が生き生きと働くためにはそういった部分のマッチも重要だったりします。不安があるなら、解消しましょう。

雇用条件に関するもの

雇用条件もまた、自分に合った企業かどうか判断する基準の1つですね。しかし、年収や転勤、福利厚生などは、採用担当者のいる説明会などではなかなか質問できないもの。だからこそ、OB・OG訪問の機会を活かしましょう。

具体的には、次のような質問が考えられますね。

雇用条件に関する疑問を解消する質問例

  • 最初の配属はどのような部署が多いですか。
  • 異動や転勤の有無・頻度を教えてください。
  • 異動の希望は通りますか。また、異動するためにはどのような取り組みやスキルが求められますか。
  • 差し支えなければ、OBの年収はどのくらいか教えいただけますか。
  • 出社頻度はどのくらいですか。
  • 現在の福利厚生に満足していますか。会社に改善してほしい点はありますか。

佐藤みなと

確かに、福利厚生とかって気にはなるけれどなかなか聞けなくて……。OB・OG訪問でなら気兼ねなく聞けるし、積極的に質問しようと思います!

渡辺キャリアアドバイザー

ただし、年収などはあまり言いたくないOB・OGもいるでしょう。「差し支えなければ」とワンクッションはさみ、無理に聞かないなど嫌な思いをさせない配慮をしてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

他にはこんな質問がおすすめ

例1)
・入社までにやっておいた方がいいことは何ですか
・入社までに身につけておいた方がいいことは何ですか
・入社までに伸ばしておいた方がいいことは何ですか

これらは、残りの大学生活に割と時間があり、今のうちから社会人になるための準備としてやれることをやっておきたいという、成長意欲が強い人におすすめの質問です。

例2)
・(OB/OGが)今どんな風に自分磨きをしているか教えてください
・自分の成長のためにどんな自己投資をしていますか

これらの質問がおすすめなのは、社会人になってからどうやって成長していくのかが知りたい人、特に入社後3〜5年後の姿まではっきりと思い浮かべられている人です。たとえば、コンサル会社志望で、5年後には独立して起業したいという希望があるなどの場合ですね。5年間でどう自分を成長させたら良いかを知っておきたい人には、こういう質問がおすすめです。

要チェック! 避けるべき質問はコレ

  1. 調べてわかることを聞くのはやめよう
  2. 意味のない質問は避けよう

佐藤みなと

これだけたくさんの質問例がわかったので、もうOB・OG訪問の質問で困ることはなさそうです! 当日はいっぱい質問するぞ!

伊藤うみ

私もです! 思っていたよりも「この質問はNG」といったものがないとわかったので、自信を持って聞けそうです。

渡辺キャリアアドバイザー

2人ともすごく進歩しましたね! でも、ちょっと待ってください。2つだけ、避けるべき質問があるのです。

佐藤みなと

そうなんですか!? 一体どのようなものは避けるべきなのか、教えてください!

渡辺キャリアアドバイザー

もちろんです!

基本中の基本! 調べてわかることを聞くのはやめよう

OB・OG訪問で避けるべき質問としてまず挙げられるのは、「調べればわかる質問」です。調べて分かることを質問した場合、自分のために時間を割いてくれているOBやOGを「やる気がないのかな」などと不快な気持ちにさせてしまうでしょう

たとえば、志望企業のビジョンやミッション、企業理念、求める人材像、ビジネスモデル、直近の業績などは調べてわかる場合が多いもの。訪問前にあらかじめ調べておくべきです。

調べればわかることが多いものの例

  • ビジョン
  • ミッション
  • 企業理念
  • 求める人材像
  • ビジネスモデル
  • 直近の業績

渡辺キャリアアドバイザー

企業について調べておけば、OB・OG訪問でより深い話もできるというもの。より充実した時間にするためにも、事前の調査は必須です。

その質問って本当に必要? 意味のない質問は避けよう

また、無意味な質問もすべきではありません。無意味な質問とは、「それって就活と関係ある? 」とOB・OGに感じさせてしまうものを言います。たとえば、おおよそ仕事と関係のないプライベートの話などがこれにあたりますね。

意味のない質問の例

  • 休日は何をして過ごしますか。
  • 趣味は何ですか。
  • お金は何に使うことが多いですか。

「そんな質問しないよ」と思うかもしれませんが、OB・OG訪問は選考よりも打ち解けた雰囲気でおこなわれることが多いため、つい関係ない話もしやすいもの。あくまで自分の就活のために時間を削ってくれている、ということを忘れないようにしましょう。

渡辺キャリアアドバイザー

雑談として、OBやOGがプライベートの話題を出した場合を除き、こちらからあれこれ詮索するような質問をするのは不適切です。

佐藤みなと

雰囲気が和らいだりしたら、つい言ってしまいそう……。気を付けます!

キャリアアドバイザーコメント

質問は意図を明確にしておこう

漠然とした聞き方の質問は避けましょう。特に「◯◯はどうですか」という聞き方は、ポイントが広く、漠然となりやすい聞き方です。具体的にどんなことについて知りたいのかを、自分の中で深掘りした上で質問しましょう。

たとえば「社風はどうですか」という質問をしようとしているとき、社風の何について聞きたいのかをよく考えてみるのです。ネットに公開されている情報と実際社員が感じているところに差はあるのか、どんなところで社風を感じるのか、どんなことが「社風」として現れているのか、などが考えられますね。

質問が具体的であるほど、相手も答えやすく、対話が深まり、話していて楽しいやりとりが続きます。対話力をつけるためにも「質問は具体的に」は覚えておくととっても役立ちますよ。

OB・OG訪問で差をつける! 他の就活生を一歩リードするポイント

OB・OG訪問で差をつけるポイントの画像

OB・OG訪問で差をつけるポイント

  • 質問に優先順位をつける
  • 終了後に内容を振り返る
  • お礼メールを送る

渡辺キャリアアドバイザー

伊藤さんも佐藤さんも、OB・OG訪問の質問内容はもう決められましたか?

伊藤うみ

もちろんです! 私の不安を解消するために質問すべきこともわかりましたし、思ったよりもなんでも聞けると知れたのでもうOB・OG訪問に心配はありません!

佐藤みなと

私もです! どんどん質問して、就活をもっと進めようと思います!

渡辺キャリアアドバイザー

素晴らしい心がけですね! ではここで、OB・OG訪問で他の就活生から一歩リードするポイントをお教えしましょう。

伊藤うみ

そんなポイントがあるのですか!? ぜひ教えてください!

渡辺キャリアアドバイザー

はい! そのポイントとはずばり、「質問に優先順位をつけておく」「終了後に内容を振り返る」「お礼メールを送る」の3つです。では、解説します!

ポイント①質問に優先順位をつけておこう

まず大切なのは、考えた質問に優先順位をつけておくことです。回答を深掘りしてこそより多くの情報を得られるため、1つの質問に思いのほか時間がかかるもの。また、OB・OG訪問は時間を区切っておこなわれるものですので、すべての質問をしきれるとは限りません。

渡辺キャリアアドバイザー

たとえば、1時間のOB・OG訪問の場合にできる質問の目安は10個です。意外と少ないのですよ。

伊藤うみ

思ったよりも限られてしまうのですね……! 質問したいことがたくさんあるからこそ、時間内で確実に疑問を解消できるようにしておくことが重要ですね!

思っているよりも質問できる個数は少ないものです。「これは絶対聞く」「これは聞けたら聞きたい」などの優先順位をつけておきましょう。そうすることで、あとで聞き落としを後悔するのを避けられますよ。

渡辺キャリアアドバイザー

OBやOGの話を聞ける大切な機会だからこそ、「やっぱり聞いておけば良かった」などとなるのは防ぎたいもの。優先順位を付けておくことが大切です。

ポイント②終わってからも重要! 聞いた内容を振り返ろう

OB・OG訪問を終えたら、必ずその振り返りをしてくださいね。記憶が鮮明なうちに振り返ることが重要です。

OB・OG訪問の際にメモを取っているとはいえ、OB・OGの言っていたことや自分が感じたことなど、すべてを書ききれているわけではありません。また、OB・OG訪問は何度も好きなときにおこなえるものではありませんが、振り返っておけばその情報にいつでもアクセスできます。

記憶が薄れないうちに振り返ることで、より抜け漏れなく自分の糧にできるでしょう。

佐藤みなと

確かに、せっかく話を聞いたり自分が何かを感じたりしても、忘れてしまってはもったいないですね……。

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおり。ですので、なるべく当日中に振り返るようにしましょう。

振り返る際には、メモを見返して、感じたことや心に残ったこと、反省点などを補足・強調します。そうすればより記憶に定着しますし、将来OB・OG訪問の記録を見たときに多くの情報を得られますよ。また、別のOB・OG訪問の機会に反省を活かしやすくなります。

ポイント③マナーを守って社会人に近づく! お礼メールを送ろう

なにかをしてもらったら、お礼の気持ちを伝える。それが社会人としてのマナーの1つです。OB・OG訪問は、志望企業で働く先輩が自分の時間を削って対応してくれているものなので、感謝の気持ちを伝えましょう

渡辺キャリアアドバイザー

お礼メールはこのような内容を書けば大丈夫ですよ。

例文

件名:【本日のOB訪問のお礼】○○大学佐藤みなと

○○株式会社○○部○○課
○○様

お世話になっております。
本日OB訪問に伺いました、○○大学○○学部の佐藤みなとです。

本日はお忙しい中お時間をくださり、誠にありがとうございました。
○○様のお話を伺い、仕事内容などより具体的にイメージできるようになりました。
○○様に教えていただいたことを踏まえ、さらに企業研究を深めてまいります。

差支えなければ、またご相談させていただきたく存じます。
その際はご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
本日は誠にありがとうございました。

********************************
佐藤 みなと (さとう みなと)
○○大学○○学部4年
電話番号:○○
メールアドレス:○○
********************************

終了後にお礼メールを送るのは、面接の際も同じです。こちらの記事を読んで、お礼メールの作り方を完璧にしましょう。
パターン別例文11選|面接のお礼メールは簡単4ステップで作れる

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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OB・OG訪問の時間の貴重さを理解して臨もう

実りあるOB・OG訪問にするためには、その時間がどれくらい貴重かということをわかって臨むことが大切です。自然と「何かを得よう」という姿勢になり、気づきや発見が多くなりますよ。

その貴重さを理解するには、お金のことを考えてみることは大切な視点です。OB・OGである社員には会社がお給料を支払っています。月160時間の労働で月給30万円だとすると、会社が負担しているのは税金など含めて50万円ほど。つまり、その人の1時間に会社は3,000円ほどのコストを支払っていることになりますね。就活生と面談をする1時間は、3,000円にあたるのです。

そう考えるとその時間がどれほど貴重かわかるでしょう。こういった意識を持っていれば、その場を最大限意味あるものにしようと思えるのではないでしょうか。

自分に合った質問で不安や疑問を解消! 自信を持って就活を進めよう

佐藤みなと

本当に、OB・OG訪問に行く前に渡辺さんの解説を聞けて良かったです……。

渡辺キャリアアドバイザー

確かに、最初は「質問がない」と言っていましたね! OB・OG訪問は社会人の率直な話を聞ける貴重な機会。質問なしではもったいないですよね。

佐藤みなと

はい! でも、おかげさまで今は聞きたいことがたくさんあります! できるだけ多くのことを学べるよう、当日は積極的に質問しようと思います。

伊藤うみ

私も、前は「こんなこと聞いたらだめかな」とすごく消極的に考えていたのですが、今では自信を持って質問できそうです!

渡辺キャリアアドバイザー

2人とも、すごく成長しましたね! 学生だからこそ経験できるOB・OG訪問で自分の不安や疑問を解消できる質問をし、自信を持って就活を進められるようになりましょう!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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