具体例30選|「会社の強みは?」を面接で答える秘訣を解説

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  • 若林 真穂

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。就活生の意思を尊重することを第一に、採用コンサル…続きを見る

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会社の強みが分かっていないと就活で失敗しやすい

「会社の強みを聞かれても何を答えたらいいのか分かりません」
「会社の強みって具体的にどんなことを言うんですか」

選考に向けて企業研究を進める就活生からこのような相談をされることがあります。会社の強みについて考えようとしても、具体的にどのようなことが強みにあたるのか、何が他社と違うのかなど分からないことが多いですよね。

しかし会社の強みを理解できていないと、企業側から「自社への志望度が低い」と判断されるかもしれません。この記事では会社の強みの具体例や見つけ方などを解説するので、正しく理解して企業に志望度をアピールしましょう。

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そもそも会社の強みとは?

まずは「会社の強み」とは何かを正しく理解しておきましょう。会社の強みとは、同業他社と比べてその企業が優位な点です。独自の強みがないと、業界内で生き残っていくのは難しいですよね。

つまり企業が求める「会社の強み」の回答は、同業他社には当てはまらないその企業独自の強みとなります。そこをふまえて強みとは何かを考えていきましょう。

会社の強みを知っておくべき理由

会社の強みを具体的に見ていく前に、まずは知っておくべき理由を押さえておきましょう。なぜ必要なのかを知っておけば、あなたが見つけた会社の強みを就活で最大限活かすことができますよ。

企業選びに役立つ

興味のある業界の企業をとりあえず受けているという学生をよく見かけます。

エントリーの段階ではそれでも問題ありませんが、そこからある程度企業への志望順位が決まっていないと「どの企業の対策を優先させればいいか分からない」「内定をいくつかもらったけど決められない」といった事態に陥りがちです。

会社の強みが分かると同業他社との差別化ができます。それぞれの企業の強みを比較することができるので、納得できる企業選びができるでしょう。

企業選びの基準、「企業選びの軸」。実は面接で聞かれることもあります。こちらの記事を確認しておけば安心ですね。
例文45選! 企業選びの軸を伝える3ステップで面接を突破しよう

選考で志望度をアピールできる

基本的にどの企業も自社への志望度が高い人材を求めています。業界への志望度だけでなく、その企業への志望度が伝わらないと良い印象を与えることは難しいでしょう。

会社の強みを伝えることができれば、同業他社よりも志望度が高いことをアピールできますね。また、それだけ企業のことを調べているという関心の高さも伝わります。

選考で志望度をアピールできるチャンスは主に2つあるので、それぞれについて理解しておきましょう。

会社の強みについて聞かれた場合

面接では「当社の強みは何だと思いますか?」と聞かれることがあります。回答から自社への関心の高さが分かりますし、自社への理解力を確認することで入社後のミスマッチを防ぐことにもつながるからです。

この質問は準備していないと答えることが難しいので、面接前に回答を考えておきましょう

志望動機を聞かれた場合

会社の強みについて直接的に聞かれなくても、志望動機に盛り込むことで志望度の高さをアピールすることができます。

志望動機は「その企業でないといけない理由」を伝えることが大切です。同業他社にも言えるような内容では企業に刺さる志望動機とはならないでしょう。企業独自の強みを志望動機とすれば、内容に説得力が生まれますよ。

会社の強みの根拠はデータで示そう

会社への理解度や志望度の高さを伝えるためには、会社の強みを知っておくことが欠かせません。恋愛にたとえると「自分のことを良く知らない人」から告白されるより「自分が頑張っていることを理解してくれている人」から告白されたほうが本気度を感じやすいですよね。会社の強みを伝えて、理解度と志望度をアピールしましょう。

会社の強みはデータを根拠にして把握するといいですよ。たとえば「業界最大手」より「創業から100年にわたりつちかった研究開発力に強みがあり、○○の分野において業界1位」という表現のほうが理解度の高さが伝わりやすいです。

志望動機作成のときも、会社の強みをデータで説明するというのは重要です。企業側からすると「自社のことをよく理解してくれているのでミスマッチが起きにくいだろう」と評価できるからです。ぜひ会社独自の強みを盛り込んでみてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

会社の強みは志望度の高さをアピールする材料の1つ

会社の強みを人事が質問するのは、「本当に会社に関心をもっているのか」学生の志望度を確かめたいからです。もし、その質問にハッキリ答えられないと「なぜうちを志望するんだろう」と人事側は疑問に思うでしょう。

たとえば恋愛でも「好きです」と告白されて、「どういうところが好きですか?」と聞いたときに相手が答えに困っていたら「本当に好きなのか」と疑問を抱きますよね。それと同じように、面接でも人事に疑問や不安を与えてしまうと、選考に進むのは難しくなります。

会社の強みは、ホームページからはなかなか把握することが難しく感じるかもしれませんが、説明会などで企業がアピールしていることが多いです。企業も優秀な学生を獲得したいので、他社との差別化を意識して学生に対して会社説明を行っています。もし説明会で強みがハッキリ把握できなければ説明会後などに質問すれば教えてくれます。

会社の強みは思っているよりも簡単に把握できるのです。会社の強みを質問するのは、様々なツールで発信し他社との違いをキャッチできているか、確認するためでもあります。だからこそ、会社の強みを把握して自分の言葉で説明できることは重要と言えますね。

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すぐ真似できる! 会社の強みの具体例30選

会社の強みの重要性が分かっても、具体的にどんなことが強みと言えるのか想像しにくい人も多いと思います。強みのジャンルごとに具体例を30個紹介するので、選考を受ける企業で当てはまる特徴がないか考えてみましょう。

面接で聞かれた際の回答例文も紹介するので、答え方の参考にもしてくださいね。

事業展開

事業展開の方向性は企業によって異なります。幅広い分野に展開している企業もあれば海外展開に力を入れている企業など、業界内でも特色が出やすいと言えますよ

例文

私の考える御社の強みは、アジアをターゲットにした事業戦略です。8年ほど前からアジア地域の開拓を始め、今では10か国で事業展開されていると伺いました。

アジア地域の全体売り上げが昨年に比べて10%増加しているということからも、今後御社の売り上げにさらに貢献していくと推測できます。経済発展が進むアジアに同業他社より先に目をつけて事業を展開したという点で、他社にはない御社の強みだと考えました。

事業展開の強みの例

  • 海外にも事業を展開している
  • 海外に子会社を持つ
  • 地域に根ざした事業展開をおこなっている
  • 自社のノウハウを幅広い分野で活用している
  • 将来性の高い〇〇事業にも参入している
  • 若者をターゲットにした戦略で成功している

業績・実績

売り上げや顧客満足度など、企業のこれまでの業績・実績も強みになりやすい特徴の1つです。

ただし、業績や実績は単なる過去の結果にしか過ぎません。その結果が今後どのような影響を与えるのか、どうして強みと言えるのかまで説明するようにしましょう

例文

御社の強みは業界内で2年連続売り上げナンバーワンという業績だと思います。昔は他社の方が認知度が高いイメージがありましたが、近年御社の〇〇や△△などのサービス展開によって売り上げがぐんと伸びていると伺いました。

御社の勢いはもちろんのこと、特に新サービスを通じて若者からの注目度が高まっているので、今後さらに年齢層が広がり利用者も増えていくと考えています。

強みとなる業績・実績の例

  • 業界内の売り上げ
  • 業界内のシェア率
  • 業界内の顧客満足度

商品・サービス

同じ業界でも商品やサービスにはそれぞれ特色があることが多いです。何に力を入れているのか、誰をターゲットにしているのかなど、企業それぞれの傾向を見ていくことで独自の強みが見えてきますよ

実際に利用したことがある人は自身の経験から強みを考えてみても良いでしょう。

例文

私が考える御社の強みは、顧客に寄り添ったサービスです。私は一度母が運転していた自動車が追突されてしまい、御社の保険を利用したことがあります。当時は突然の事態で私や母も動揺していましたが、御社の社員の方はスムーズな対応だけでなく励ましの言葉もかけてくださり、安心して任せることができました。

他にも丁寧なアフターフォローや年齢や状況に合わせた幅広い商品のラインナップなど、御社の徹底的に顧客に寄り添う姿勢は今後も支持され続ける強みだと考えます。

商品・サービスの強みの例

  • 商品のラインナップが幅広い
  • 斬新なアイディアを持つ商品が多い
  • 高齢者に支持されるサービスが多い
  • 世界初の機能を搭載している

ブランド力

有名な企業の場合はブランド力も立派な強みとなります。実際にブランド力に惹かれて志望する学生も少なくありませんが、ただの志望理由にならないよう客観的な事実なども用いて説得力のある内容に仕上げましょう

例文

御社の強みはブランド力だと考えています。御社の商品は数十年前から高い知名度があるため私や両親、祖父母など幅広い世代で利用していて、身近な生活でも御社のブランド力の高さを実感しています。
長年多くの人に愛されているということで「御社の商品を買えば安心」という顧客の心理が根付いていると感じますし、何より御社の商品が優れているからこその結果だと思います。つまり、御社への信頼感や商品の品質の高さが他社に負けない強みだと思います。

ブランド力の強みの例

  • 世間での認知度が高い
  • 品質が良いという認識が根付いている
  • ファン層が確立されている

技術力

特にメーカーなどものをつくる企業の場合は高い技術力も強みとなります。単に「技術力が高い」と伝えるのではなく、どんな点からそう感じたのか根拠まで説明しましょう

例文

私が考える御社の強みは高い技術力です。御社はこれまで〇〇や△△など日本初の商品を生み出し続けていますが、それは高い技術力があってこそだと思います。

また、他社製品と比べて耐久性にも優れていることから人気があり、世間が御社の技術力に信頼感を抱いていると考えています。私も開発職として御社の強みをさらに伸ばす人材になりたいです。

技術力の強みの例

  • 耐久性が優れている
  • デザイン性が優れている
  • 業界初の技術による商品を生み出している
  • 自社の技術を他の分野にも活用している

顧客基盤

普段あまり気にしたことがない人も多いと思いますが、同じ業界内でも顧客基盤を比べてみてください。強固な顧客基盤は大きな強みとなりますよ

例文

私が考える御社の強みは、業界内最大の顧客基盤です。御社は他社と異なりグループ企業のため、グループ全体の顧客ネットワークがあることが強みだと思います。

さらに10年以上前から取引を続けている企業も少なくないことから強固なパートナーシップがあり、今後も安定して取引を続けていけると推測できます。

顧客基盤の強みの例

  • グループ全体のネットワークがある
  • 業界内最大の顧客基盤を持つ
  • 大企業の顧客が多い
  • 地域の中小企業を顧客基盤としている
  • 長期間にわたる取引が多い

社内制度

社内制度と聞くと一見会社の強みにはつながりにくいと感じるかもしれません。しかし、企業を動かしているのはそこで働く社員です。

社員が成果を出せる環境であれば業績も自然と伸びていきますから、社内制度も立派な強みとなりますよ

例文

私が考える御社の強みは、社員のモチベーションが維持されるような社内制度です。先日のOB・OG訪問で、御社は年次関係なく営業成績で評価されて、月に1回表彰制度があると伺いました。

この制度が導入された5年前と比べると企業全体の売り上げも伸びていて、社員のモチベーションが高くなったことが業績につながっているのだと感じました。モチベーションが高いと社員の営業力も向上するため、今後もますます御社の営業力が強みになると考えています。

社内制度の強みの例

  • 評価制度が明確
  • 成績に応じて表彰や賞与の制度がある
  • 女性でもキャリアアップできる制度が整っている

生産方式を強みにしている会社も

ほかに強みとして使えそうなのは「生産方式」です。同じ業界でも生産方式に違いがあることも多いですよ。たとえば同じ車メーカーでもムダを省いてコストを削減する「トヨタ生産方式」や、顧客からの受注情報を参考に生産する「日産生産方式」などがあります。車メーカー以外にも、バラエティにとんだ製品を少量ずつ生産する「多品種少量生産」もありますよ。企業の生産方式を確認すると各社の強みが見えてきます。

人件費の安い海外商品に負けずにグローバルで戦える商品を展開していくには効率のいい生産方式が大切です。各社の生産方式をチェックして志望動機などに盛り込んでもいいですね。

キャリアアドバイザーコメント

「会社の姿勢」が強みの企業もある

「会社の姿勢」が強みの企業もあります。たとえば、新しいことに次々とチャレンジする姿勢の会社は、失敗を繰り返しながら挑戦し続けることで得られる実績があるはずです。そのような会社は、採用サイトや「有価証券報告書」などに何に挑戦してきたのかを書いています。

また、柔軟な姿勢を強みとしている会社もあります。昨今新型コロナウイルスの影響で、各企業はあらゆる対策をしています。このような状況下でも業績を維持できていたり伸びている企業は、時代に対応できる柔軟性があることが業績から証明されています。企業はこれからの時代に合わせて、あらゆる施策を計画・実行しているはずです。結果を出すために実施した施策を押さえておきましょう。具体例として、事業をシフトしたり、新しい事業を始めたり、拠点を変えたりなどが考えられます。

「会社の姿勢」というのは、各企業の特徴が出るところでもあり、強みになり得る部分です。もし、会社の強みが分からない場合は、会社の姿勢を企業ごとに比較するのがおすすめですよ。

頻出質問の1つ「企業選びの軸」。会社の強みと企業選びの軸が合致してこそ、説得力は上がります。企業選びの軸についてはこちらの記事で解説していますので、併せてチェックしてくださいね。
例文45選! 企業選びの軸を伝える3ステップで面接を突破しよう

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会社の強みを見つける6つの方法

会社の強みの見つけ方の4コマ漫画

会社の強みを見つけるには企業研究が欠かせませんが、具体的にどのようにして調べていけばいいか分からない人もいるでしょう。

会社の強みを見つけるおすすめの方法を6つ解説するので、ぜひこれらを組み合わせて実践してみてください。徹底的に調べあげることで、選考で他の応募者と差をつけることができますよ。

①会社のホームページ

会社の強みを知るには、まずは会社のホームページに目を通しておきましょう。採用サイトから事業内容などを見ることはもちろん大切ですが、会社の強みを知るのにおすすめなのはIR情報です。

IRとは、企業が株主や投資家に向けて経営状況や業績などを広報するための活動のことで、基本的に会社のホームページに情報が記載されています。ここにも目を通しておくことで、企業がアピールしたい自社の強みを知ることができますよ。

企業のホームページで見るべきページ

  • IR
  • 採用ページ
  • 事業内容

②インターン

会社の強みを知るには実際に会社の雰囲気を体感することも大切です。インターンシップに参加することで、ホームページやパンフレットなどで調べるよりもより企業への理解が深まるでしょう。

③OB・OG訪問

会社の強みについて自分の力だけで調べるのは大変ですよね。そこで、実際に働く社員から強みについて教えてもらいましょう。

ただし、何も調べずに基本的なことから教わるのは、せっかく時間を割いてくれたOB・OGに対して失礼にあたります。事前に企業について調べておいて、自分なりの考えを持ったうえで質問することが望ましいですよ

OB・OG訪問でおすすめの質問

  • 御社の強みは何だと思いますか
  • 御社の〇〇事業に今後力を入れていくと伺いましたが、具体的にどんな取り組みをおこなっているのですか
  • 御社と同業他社との違いにはどういったものがありますか
  • 御社の強みは技術力だと考えているのですが、〇〇さんがその強みを実感することはありますか

他社の社員にも訪問してみよう

会社の強みは他社と比較したときに生まれるものです。そのため、同業他社の社員にも訪問することで強みが明確になりやすいと言えます。

同業他社だからこそ持つその企業へのイメージや、社内の人間では分からないような特徴もあるでしょう。また、自社のネガティブな情報は話しにくいという社員も多いため、他社の社員と話すことで強みだけでなく弱みまで知ることができるかもしれません。

他社のOB・OG訪問でおすすめの質問

  • 御社と同業他社のA社との違いは何がありますか
  • 御社とA社とではターゲット層が異なるイメージですが、実際はどうなのでしょうか
  • 他社と比較した御社の強みは何だと思いますか

④会社説明会・座談会

会社説明会をおこなう目的の1つは、学生に自社について興味を持ってもらうことです。そのため人事担当者は、自社の強みについて学生に精一杯アピールします。気になる企業の説明会には必ず参加して、人事の意見を聞いてみましょう

また、座談会に参加することもおすすめです。さまざまな部署や立場の社員と話すことができるため、多角的な視点から会社の強みについて知ることができますよ。

⑤業界や企業についてのニュース

業界や企業について最新のニュースを見ることで、会社の強みが見えてくることもあります。たとえばある企業が業界初の新たなサービスを発表していれば、こうした先進的な取り組みも強みの1つとなりますよね。

ニュースから強みを調べる際は、ここまで紹介した方法である程度強みについて理解しておくことをおすすめします。「〇〇が強みみたいだけど、具体的にはどんな取り組みをしているんだろう」とさらに深掘りしていきましょう

おすすめのメディア

⑥業界にまつわるサイトや書籍

業界内でのそれぞれの強みや弱みを効率よく情報収集したい人は、業界にまつわるサイトや書籍で業界研究をしてみましょう。

書籍でおすすめなのは「業界地図」です。それぞれの企業の業績や業界内の勢力図などが分かりやすく記載されています。幅広い業界について解説されているので、まだ業界を絞り切れていないという人にも良いですね

またインターネットで業界について検索してみると、業界内の企業を比較するサイトが見つかることが多いので、ぜひそちらからも確認してみましょう。

会社のホームページとニュースから情報を収集して

会社の強みを知るには会社ホームページを調べることが欠かせません。基本的にどの企業も「採用ブランディング」という「いい学生を採用するためには自社をブランド化しなくてはいけない」という意識をもっています。自社のブランド力を高めるために、強みや魅力を自社ホームページから発信していますよ。

会社ホームページを調べるとともに、業界や企業についてのニュースをチェックするのもいいですね。最新の情報が手に入ります。日本経済新聞などニュースを扱うメディアのホームページで「社名+(強み)」で検索すると、その会社の強みについて報じているさまざまな記事がヒットしますよ。強みと言われる理由や強みにひそむ弱点などの情報が手に入ることもあるので、チェックしてみてください。

企業研究をする際には、ノートを作成すると良いでしょう。次の記事で、企業研究ノート作成方法を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
企業研究ノートを作る3ステップ! イラスト付きでわかりやすく解説

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会社の強みは説明会とニュースを組み合わせて把握するのがおすすめ

6つの方法のうち、特に「会社説明会・座談会」と「業界や企業についてのニュース」を組み合わせて強みを把握するのがおすすめです。先に業界などに関するニュースを得て、疑問を会社説明会などで質問しましょう。

なぜなら、会社説明会や座談会は、学生が企業への理解を深める場であると同時に、企業が学生への理解を深める選考の機会でもあるからです。つまり会社説明会なども、企業にアピールするチャンスなのです。

業界などのニュースをキャッチする方法として、Googleアラートがおすすめです。業界名や企業名を設定すると、自動でニュースを送ってくれます。

関連ニュースを知っていれば、「他社は〇〇という課題に〇〇という施策をとっているとニュースで見ました。御社はこの課題についてどのような施策を考えていますか」と質問を具体的にできますよね。具体的な質問をすれば、具体的な回答を得やすくなります。しかし、「御社の強みは何ですか? 」などの抽象的な質問の回答には「新商品を開発し広めていること」などのアバウトな回答が多くなります。これでは、志望動機に展開しづらいですよね。だからこそ、あらかじめ関連ニュースをチェックし説明会などに臨むのがおすすめなのです。

説得力が上がる! 会社の強みの分析方法

強みの調べ方が分かっても、その情報を整理して自分の意見にするのは難しいと感じる人もいるでしょう。また、選考を突破できる質の高い回答に仕上げたいですよね。

ここからは強みの分析方法について解説していきます。徹底的に分析することで説得力のある回答につながりますから、ぜひ実践してみましょう。

SWOT分析

SWOT分析の画像

SWOT分析とは、外部環境や内部環境をプラス面とマイナス面にわけることで企業を分析することができるフレームワークです。以下4つの要素に分かれています。

SWOT分析

  • Strength(強み)
  • Weakness(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threat(脅威)

SWOT分析では会社の強みはもちろんのこと、弱みや今後の課題まで分析することができます。時々面接で「当社は今後どうなっていくべきだと思うか」など今後の企業の在り方について問われることもあるので、ぜひSWOT分析を使って多角的に分析してみてください。

自動車メーカーの例

強み:ブランド力・高い技術力
弱み:海外展開が他社と比べて遅れている
機会:発展途上国における自動車産業市場の拡大
脅威:家族形態が変化して大型車などの需要が低くなっている

↓分析

・発展途上国の自動車産業市場が拡大しているにもかかわらず海外展開が遅れてしまっている
・高い技術力を武器にして小型車など少人数向けの車の開発に力を入れるべき

コアコンピタンス

コアコンピタンスとは、企業中核となる強みのことで競合他社を圧倒できる能力のことです。以下の3つの条件を満たすものが認められます。

  1. 顧客に対して何らかの利益をもたらすことのできる能力
  2. 競合他社が真似できない、真似されにくい能力
  3. 複数の市場や製品にアプローチできる能力

いくつか会社の強みとして挙げられる場合、何がコアコンピタンスとなるのかを分析することが大切です。以下の5つの視点をクリアできていれば、それがその企業のコアコンピタンスとなります。

  1. 模倣可能性→他社による模倣の可能性が低い
  2. 移動可能性→幅広い展開が期待できる
  3. 代替可能性→技術や能力、製品などが唯一無二の存在
  4. 希少性→技術や特性が珍しい
  5. 耐久性→長期間にわたって優位性を保つことができる

たとえば技術力や顧客基盤など、会社の強みと考えられる要素を3つの条件や5つの視点と照らし合わせてみましょう。そうすることで、何が会社の中核となる強みなのかが見えてきますよ。

企業の特徴を捉える5つの視点

5つの視点

  • ①事業
  • ②業務
  • ③人
  • ④文化
  • ⑤制度

会社の強みを見い出すには、以上の5つの視点から考えていくという方法もあります。それぞれについて企業が持つ強みを洗い出していくことで、抜け漏れなく調べることができますよ。

会社の強みの回答で避けるべき内容

会社の強いの回答で避けるべき内容の画像

ここまで会社の強みの調べ方や分析方法について解説してきましたが、中には強みとして回答しない方がよいものもあります。

せっかく強みについて調べても、かえって面接官の評価を下げてしまっては意味がないですよね。事前に避けるべき内容を把握しておくと安心です。

同業他社にも同じことが言える内容

前半でお伝えした通り、会社の強みとは他社よりも優位な点です。そのため、同業他社にも当てはまる場合はそれは強みとは言えません。

同業他社に当てはまらない内容にするためには、その企業だけを調べるのではなく、同業他社の特徴も押さえておく必要がありますね。企業研究だけでなく業界研究も怠らないようにしましょう。

最新ではない情報

特にインターネットや先輩から貰った書籍などで調べた場合、古い情報を強みとして回答してしまう学生がいます。情報が最新ではないと、企業側に自社への関心が薄いと思われてしまうかもしれません。

説明会での人事担当者の説明や企業の最新ニュースなども併せてチェックすることで、現状に則した強みを回答するように心掛けましょう

企業の利益に直結しない内容

このように、会社の強みを「自分にとっての企業の魅力」として答えてしまう学生が時々います。志望動機では問題ありませんが、会社の強みとして回答する場合は要注意です。

会社の強みとは業界内で生き残っていくために必要な優位性のことで、あなたにとってのメリットではありません。企業の利益に直結するものを答えましょう。同じ内容でも、以下のように理由を変えると良いですね。

会社の強みを言うときは自分の考えも話そう

会社の強みを答えるときのNG例として「ホームページやニュースに書いてあることをそそのまま言ってしまう」ということがあげられます。「強みは生産方式」など強みそのものについてはそのままでもいいのですが「なぜそれが強みなのか」「その強みによってどんな成果がもたらされるか」といったことを答えるときは自分の考えを述べましょう。会社は面接を通して学生の人間性も見ているからです。

ホームページやニュースでは「なぜ強みといえるか」といった理由まで書かれていることが多いものです。そこを自分で考えることで、発想力や業界への理解の深さがアピールできますよ。ただ、あまり突飛なことを言ってしまわないように、理解が浅いまま考えを述べるのは避けてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

会社の強みで福利厚生などを伝えるのは避けよう

会社の強みとして、福利厚生のデータを伝えることは控えることをおすすめします。たとえば、他社より有給取得率が高い、離職率が低い、残業時間が少ないなどがこれにあたります。

確かに、企業が福利厚生に関する制度を整えることは、業界内で優秀な人材を確保し、業界で生き残っていくために必要なことであり、1つの戦略となり得るでしょう。ただし、福利厚生の部分に惹かれたとアピールをされても、人事は「うちの会社の事業に興味はないのか?」「この職種に関心はないのか?」と疑問を感じてしまい、その学生を採用しようという気には、なかなかなり得ません。

福利厚生を重視して企業選びをすることは間違っているわけではありませんが、必ず他のビジネスに絡む強みも把握して、面接で伝えるようにしましょう。

会社の強みを徹底分析して志望度をアピールしよう

会社の強みで面接官が納得する回答ができる学生はそう多くありません。だからこそ、質の高い回答に仕上げることで周りの学生と差をつけることができますよ。

面接官から高評価を得るには、強みについて徹底分析することが大切です。企業に志望度をアピールして合格に近付くためにも、企業について徹底的に調べておきましょう。

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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