就職に有利な資格で内定一直線! 7業界のおすすめ資格はこれだ

就職に有利な資格の見つけ方は○○のアイキャッチ画像

この記事のアドバイザー

  • 神谷 政利

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。幅広い業界や教育機関の支援をする広告代理業の経験…続きを見る

  • テッ ター スェ

    留学生向け就活支援講座に携わったのち、現職。留学生として就活をした自身の経験を活かし、「共…続きを見る

  • 若林 真穂

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。就活生の意思を尊重することを第一に、採用コンサル…続きを見る

記事に登場するキャラクター紹介の画像

目次

資格は就活の強い味方! 思い描く未来にマッチした資格を探し出そう

男の子就活生

佐藤みなと

実際のところ、資格を持っていると就活に何か影響はあるのでしょうか?

女性キャリアアドバイザー

田中キャリアアドバイザー

資格があると「入社後も専門知識を活かしてくれそう」と評価されたり、「入社するために資格を取るほど熱意がある」と、取り組みも評価されることがありますよ。なので、多くの就活生が資格を取得しています。

佐藤みなと

そうなのですね!

鈴木なぎさ

私は資格を取ろうと思っているのですが、どの資格を取ればいいのかわからなくて悩んでいます……。

田中キャリアアドバイザー

「どんな資格を取ればいいのかわからない」という悩みは、これから触れていく「就職に有利な資格」についての解説を読めば解決できますよ。資格の就活への活かし方も併せて解説していきますので、選考突破を目指して一緒に確認していきましょう!

佐藤みなと

ぜひお願いします!

鈴木なぎさ

参考にさせていただきます!

資格取得を考えたものの、「本当に必要なのか」「そもそもどんな資格を取得すれば良いのかわからない」と悩んでいる人はとても多いです。

この記事では、資格を取得することで得られるメリットから、取得のために今からできることを把握するロードマップを解説。さらには、選考で有利になる資格の選び方から、資格を魅力的にアピールする方法もまとめて解説します。

この記事を読めば、就活で有利な資格からそのアピール方法までを網羅的にチェックができるので、資格を取得して就活を有利に進めたい人にとっては、まさに必見の内容となっていますよ。ぜひ今後の就活に活かしてくださいね。

完全無料
就活生におすすめ対策ランキング

  • 自己PR作成ツール
    簡単な質問に答えるだけ!ネタがなくても強みが伝わり、採用したいと思わせる自己PRが完成します
  • 志望動機作成ツール
    熱意がなくても大丈夫!たった3分で選考突破率がグンと上がる志望動機が作れます
  • 適職診断
    30秒で適職を診断!あなたの受けない方がいい業界・職種がわかります
  • 4面接力診断
    あなたは何点取れる?あなたの面接偏差値を診断し、今するべき対策がわかります
  • 5ES100選
    大手の内定者ESが見放題!100種類の事例からESの作り方がわかります

    【24卒におすすめ】

  • 1WEBテスト対策問題集
    SPI、玉手箱、TG-WEBといったWEBテストの攻略法がわかります。

資格を持っていないと不利になる? 就活における資格の真実

就活のために資格は必要?

佐藤みなと

資格を持っていないと選考で不利になることはあるのでしょうか? 資格を持っていないので不安です……。

田中キャリアアドバイザー

資格を持っていないからといって選考でマイナスの評価をされることはないので、まずは安心してくださいね。ここでは就活における資格の効果、基礎知識を解説しますので、「今後自分は資格を取るべきなのか」を決める、判断の一助としてくださいね。

佐藤みなと

ぜひお願いします!

就活に資格は必須ではない! 資格は1つの「加点要素」

佐藤みなと

資格を取得していると選考にどんな影響がありますか? 具体的に知りたいです!

就活において資格は必須ではありません。ただ、資格を持っているということは「私はこの分野の専門的な知識を学んでいます」ということの証明となりますので、企業側としては、採用するメリットを見出しやすいプラスの要素であることには間違いないのです

たとえば、「資格を持っている人」と「資格を持っていない人」が選考で残ったとして、どちらもこれまでの受け答えのレベルが同じだった場合、最後には「資格」という強みを持つ人が選ばれる可能性が高いです。

田中キャリアアドバイザー

実際に資格がどのように評価されるのかについては後ほど解説をしますので、そちらも参考にしてくださいね。

本当に資格が必要? 状況を見極めて行動しよう

田中キャリアアドバイザー

みなとくんは資格は何も持っていないですか?

佐藤みなと

今はまだ資格をなにも持っていないのですが、やっぱり取った方が良いのでしょうか? とても悩んでいます。

田中キャリアアドバイザー

資格を取るかどうかは見極めが大切ですよ!

「資格の勉強に時間をかけすぎて、就活の準備が進められず選考で落ちてしまった……」。そうなれば本末転倒です。

就活が目の前に迫っていて、資格の勉強に時間を使っていては他の準備がおろそかになってしまうようであれば、資格の取得は一旦後回しにすることも一つの手ですよ。今の自分の状況をしっかりと見極めて、その後の行動を考えるようにしてください

田中キャリアアドバイザー

資格取得の準備を始めるのにおすすめの時期などについては後ほど解説をしますね。

あなたが受けないほうがいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

今すぐ診断する(無料)

就活を有利に進めるキーアイテム! 就活における資格のメリット

就活における資格のメリット

  • 資格を所持していることは貴重なアピールポイントになる
  • 資格を取得するまでの過程もアピールできる

佐藤みなと

資格がないことで就活が不利になることはないとわかりましたが、実際、どういった面でメリットがあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それでは、就活における資格取得のメリットを解説しますね。メリット知れば、資格を取るためのモチベーションが上がるだけでなく、資格を取得した後の活かし方が理解できますよ。

佐藤みなと

ぜひお願いします!

即戦力と評価! 資格を所持していることは貴重なアピールポイントに

田中キャリアアドバイザー

まずは「資格所持=即戦力」だと採用担当者は評価することが良くあります!

佐藤みなと

そうか! 考えたことありませんでしたが資格を持っていたらすぐに仕事で活用できるということにつながりますね!

田中キャリアアドバイザー

その通りです! すぐに活躍できる学生を採用したいという気持ちから評価も高くなるのです!

「資格を取得している」ということは、その資格を取得するまでに勉強を重ねてきた証拠です。そのため、資格を持っている就活生に対して企業は「この就活生は資格に関連する専門的な知識を備えているんだな」と判断します。

企業はとても高いコストを払って採用活動をしていますので、当然「即戦力となるような人物」には内定を出して確保したいと考えます。だからこそ、専門的な知識を備えている、まさに即戦力となりそうな就活生に対しては、「自社で活躍してほしいな」と期待を込めて加点の評価をするというわけです

田中キャリアアドバイザー

企業側に目線に立って考えてみましょう。あなたが不動産業界の人事だったとして、「活躍するために宅地建物取引士の資格を取った」という就活生が来たら、「専門的な知識を準備してくれた」「意欲が高いな」と評価できますよね。

資格は「あなたの長所を教えてください」という頻出質問の回答にも活かせるアピールポイントになります。就活における「長所」の詳細についてはこちらの記事を参考にしてください。
長所50選! 長所が見つかる10個の探し方と例文10選を徹底解説

就活におけるアピールポイントの活かし方についてはこちらの記事の解説も参考になります。
アピールポイントで悩む人に朗報! とっておきの探し方8選を大公開

資格はES・履歴書・面接どの段階においてもアピール可能!

資格は選考のすべての段階においてアピールすることができます。ESや履歴書といった書類には必ずと言っていいほど資格記入欄がありますし、自己PRや自分の長所といった欄においても、資格を所持している場合はアピールポイントとして記載ができますよね。

面接も同じです。頻出質問である自己PRから長所、自分の強みについての回答においても、資格を使えばとても魅力的なアピールができます。つまり、就活における資格とは、非常に利便性の高い、使いまわしの効く「強み」となるのです

頑張った時間も財産! 資格を取得するまでの過程もアピールポイント

佐藤みなと

資格を取得することで得られるメリットには、他にどんなものがありますか? もっともっと知りたいです!

田中キャリアアドバイザー

素晴らしいですね! あと一つお伝えしましょう!

資格を所持していることでできるアピールは、何も資格そのものだけに限りません。資格を取得するまでに頑張って勉強した経験、そして合格という結果を出したというその「過程」もアピールできるのです

根気よく努力して結果を出すことのできた「継続力」「計画性」、そして就活のため、志望企業に入社するために資格を取得したその「入社意欲」「目的意識」、どれも採用側としてはとても好ましいイメージです。「この就活生にはぜひ入社して欲しい」と高い評価が期待できるでしょう。

田中キャリアアドバイザー

資格を取るまでに頑張ったその過程もアピールすることを前提に、資格を取るまでは、「これが大変だった」「こんなことに工夫した」などを軽くメモしておくことをおすすめしますよ。

資格を取得するまで継続して勉強を続けてしっかり結果を出すことができた経験は、継続量そのもの。この資質は魅力的なアピールポイントになるので、ぜひこちらの記事の解説を参考に自己PRに使ってみてくださいね。
継続力は就活を成功させる最良の友|驚くほど評価が上がる自己PR術

就活は、適職診断からはじめてください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

今すぐ診断する(無料)

就活のために資格を取るなら何から始める? 読めばわかる資格取得ロードマップ

資格取得ロードマップの画像

鈴木なぎさ

実際に資格を取ってみようかなと思うのですが、何から手を付けていいのかわかりません……。

田中キャリアアドバイザー

「資格を取る」といっても、どんな準備が必要なのかは人それぞれなので、スタートは誰しもが悩むものです。まずは効率的には進めるために、大まかなスケジュールを立てるところから始めましょう。

鈴木なぎさ

「まずは計画から」ということですね! ぜひ教えてください!

①準備は大学3年生からが理想! 余裕のあるスケジュールが自分を助ける

田中キャリアアドバイザー

ファーストステップとしてはスケジュール管理です! 準備を始める時期がわからないと踏み出せませんよね。

鈴木なぎさ

はい! それでずっとモヤモヤしていました……。 具体的なスケジュールを立てておきたいです!

「そもそも資格の受験はいつ可能なのか」「受験の申し込みはどうやるのか」など、資格を取得するためには、その前段階の準備もしなければなりません。「資格欲しいから明日受験しよう」というのはなかなか難しいですよね。

ただ、大学4年生となり、春が来ればもう就活シーズン。説明会の申し込みや企業研究、自己分析など、さまざまな「やらなければならないこと」が押し寄せてきて、とても資格の勉強に時間を割けるような状況ではなくなってしまいます。

だからこそ、まだ就活が始まっていなくて、余裕を持って資格の準備を進められる、大学3年生から準備をスタートしておくことをおすすめしますよ。

田中キャリアアドバイザー

資格はものによって難易度が違うため、もしかしたら一発では合格できない可能性もあります。仮に落ちてしまったときのことを考えて、さらにリカバリーの利く大学2年生の内から、資格に関してだけは準備を進めておくのも1つの手ですよ。

②資格取得の第一歩! 取りたい資格を探して決めよう

鈴木なぎさ

スケジュールはわかったので、いよいよ資格選びですよね……。資格ってたくさん種類があって選ぶの難しいです。

田中キャリアアドバイザー

ご安心ください! 大切な2つの基準さえ押さえれば簡単ですよ!

まずは取りたい資格を探して、どの資格を取るのか決めましょう。その際には、「志望企業にマッチしている資格」か「汎用性にある資格」の2つの基準をもとに探すようにすると、自分の取るべき資格をスムーズに見つけやすくなりますよ。これらの資格については後ほど詳しく解説をしますので、そちらもぜひ確認してくださいね。

取りたい資格が決まったら、その資格の試験はどのくらいの頻度で開催されていて、どのくらいの勉強が必要なのかなど、資格を取るために必要な情報を集めましょう。

取りたい資格が決まったら調べておくべき情報

  • 資格の種類(国家資格・民間資格)
  • 資格試験の主催団体
  • 試験形式(マークシート式・記述式)
  • 試験日
  • 受験費
  • 必要な勉強時間
  • 合格率

田中キャリアアドバイザー

資格を取得するためには試験を受ける必要がありますから、取りたい資格が決まったら、その資格試験についての情報を集めましょう。

③日々の勉強が合格につながる! 時間を決めて根気よく対策を進めよう

田中キャリアアドバイザー

さあいよいよ資格取得のための準備を始めましょう! 毎日コツコツやることが一番重要です!

鈴木なぎさ

少し不安もありますが、スケジュールも立てられるようになったので頑張りたいです!

学業にアルバイト、サークル活動と忙しい大学生活。仮に就活までまだ余裕のある大学3年生から資格の準備をスタートできたとしても、なかなか勉強がはかどらない可能性は大いにあり得ます。

だからこそ、資格の試験日から逆算をして、勉強しなければならない範囲を大まかにわけたスケジュールを組んでおくのがベストです。さらにいえば、1日の勉強時間も細かく決めておくことをおすすめしますよ。

田中キャリアアドバイザー

その日に済ませておかなければならない範囲や量を明確にしておくことで、継続的に勉強を進められますし、「忙しいから別の日に回そう」「余裕があるから明日の分も済ませておこう」など、ペースをコントロールしやすくなりますよ。

キャリアアドバイザーコメント

取りたい資格を探すときは「一貫性があるかどうか」も基準にしよう

取得する資格を選ぶにあたって重要なことは、「一貫性があること」です。自身が今までやってきたことと、今後やりたいこと、そして取得する資格において一貫性がないと、人事から見たときに一体どういう人物なのか不透明に見えてしまいます。

また、就職のために資格を取らなければいけないと考えるよりも、自分の未来のためと考えて資格の勉強に取り組む方が、モチベーションを維持しやすいでしょう。だからこそ、「就職活動で有利に働くため」という目的だけではなく、「今後自分がどうなりたいのか?」という「自身の未来のキャリアイメージ」と「資格取得」がつながっているかを考えられると良いですね。

どんな資格が就活で有利になる? カギは「マッチしているか」

佐藤みなと

資格取得までの準備や進め方は理解できましたが、どんな資格を取ればいいのか、まだ悩んでいます。

田中キャリアアドバイザー

おすすめの資格は2パターンありますよ。1つは、汎用性の高い資格。もう1つは、志望企業にマッチした資格です。それぞれの資格についてはこの後で詳しく解説するので、資格選びの際の参考にしてくださいね。

佐藤みなと

それなら取りたい資格を見つけられそうです!

コスパ抜群! 汎用性の高い資格はとにかくお得

就活において汎用性の高いコスパ抜群な資格

  • TOEIC
  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
  • 秘書検定

佐藤みなと

先ほどの「汎用性の高い資格」とはどんなものがありますか?

田中キャリアアドバイザー

具体的なものを挙げると、「TOEIC」「MOS」「秘書検定」などがありますね。

佐藤みなと

聞いたことがある気がします! ちなみに、なぜそれらの資格は「汎用性が高い」と言われているのでしょうか。

田中キャリアアドバイザー

今挙げた資格は書類作成やPC作業など、どの企業でも活かせるような知識やスキルが身に付きます。なので、一度取ればさまざまな企業の選考でアピールできる、まさに「コスパ抜群」な資格なのです!

佐藤みなと

資格選びに迷ったときは、この汎用性の高い資格から選んでみても良さそうです!

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 資格選びに悩んでしまったときや、まだ志望企業が決まっていないけれども何か資格は取っておきたい、そんな人におすすめの資格ですよ。

TOEIC

「英語を使ったコミュニケーション、そしてビジネス能力を測るための検定試験」。それが「TOEIC」です。TOEICの中にもいくつか種類がありますが、ほとんどの人が受けていて、もっとも知名度が高いものが「TOEIC Listening & Reading TEST」というものになります。

英語を使ったコミュニケーションができるかの簡単な指標にもなるため、高得点者は「この人を採用したら英語の仕事を任せられるな」と企業から評価される可能性がとても高いですよ。仕事で英語を使う可能性がある人はぜひチャレンジしておくことをおすすめします。

内容はリスニングとリーディングにわかれており、満点は990点となります。アピールするに足る点数の目安としての600点以上を目指しましょう

押さえておきたいTOEICの基礎知識

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

大学の講義のレポートを書くために良く使われ、馴染みのある人も多いマイクロソフト社製のオフィスソフトの「Word」や「Excel」。それらのスキルを証明する資格が「MOS」です。

「Word」や「Excel」は多くの会社で採用されているため、これらのソフトを使いこなせる証明としてMOSを取得すれば、PCを使用する会社であれば種別を問わず選考でアピールできます。まさに汎用性がとても高いといえる資格ですね。事務職などのPCを扱う仕事を目指す場合は、特に取得しておくと良いでしょう。

押さえておきたいMOSの基礎知識

  • 取るべき人:事務職などPCを扱う仕事を目指す人
  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:オデッセイコミュニケーションズ
  • 試験形式:選択式
  • 試験日:全国一斉試験は月1回、随時試験は試験会場ごとに毎日開催
  • 受験費:項目ごとに設定(「Word 365&2019」の場合は10,780円)
  • 勉強時間:40~80時間
  • 合格率:70%前後

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

プロフィールを見る

特にMOSは業務のスピードアップにつながる

おおむねどの部署に配属されても活かせる資格が、MOSです。会議資料などの社内資料から取引先との資料まで、ほとんどはExcelやWord、PowerPointが使用されています。

実はExcelやWordを使いこなせていない社員は多く、「販売職から事務職へ転職した人はExcelやWordなどを使いこなせず、基本的な操作から教えないといけないので困っている」という声を聞くこともあります。そのため、特に関数に詳しい社員は頼りになる存在なのです。とある一部上場企業では、新卒社員が2年目になるタイミングで、昇格の条件として、MOS取得を挙げています。

入社後に身につける人が多い中、学生のうちに取得しておくことは就職活動で有利なだけではなく、入社した際に他の同期と差別化できるため、将来の自分自身のためにもなるでしょう。

秘書検定

ビジネスにおける一般常識が身についているかを測る検定、それが「秘書検定」です。電話対応や書類の作成、言葉遣いなど、基礎的なビジネスマナーが問われるものになります。

「ビジネスマナーがきちんと身についているか」はどんな企業でも選考で必ずチェックします。なので、ビジネスにおける一般常識が身についていることの証明となる秘書検定は、ほとんどの選考でアピールできる資格といえますね。自分のビジネスマナーやビジネスの一般常識に不安がある人こそ、勉強の意味も込めて取っておきたい資格です。

検定は3級から1級まであり、試験内容は「理論」と「実技」で構成されています。準1級以上の場合は筆記試験に加えて面接試験もおこなわれており、就活のために取得をするのであれば、2級を目標に取得しておくと良いでしょう。

押さえておきたい秘書検定の基礎知識

  • 取るべき人:ビジネスマナーなどの基礎知識を学びたい人
  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:公益財団法人実務技能検定協会
  • 試験形式:マークシート式と記述式
  • 試験日:年3回
  • 受験費:級数ごとに設定(2級の場合は4,100円)
  • 勉強時間:30~40時間(2級の場合)
  • 合格率:60%前後(2級の場合)

情報を制する者が就活を制す! 志望企業にマッチした資格の見つけ方

志望企業にマッチした資格の見つけ方

  • 企業の求める人材を入念にリサーチする
  • 今後の動向を予測して必要になりそうな資格を考える
  • 志望企業で働く人やその業界の人に直接聞く

佐藤みなと

そういえば、どうやって「志望企業にマッチした資格」を探せばよいのでしょうか。直感ですか?

田中キャリアアドバイザー

まずは企業の情報を集めることから始めましょう。企業について詳しくなれば、どういった資格が必要なのかがおのずと見えてきます。この後ではそういった「志望企業にマッチした資格の探し方」を解説しますので、一緒に確認していきましょう。

佐藤みなと

ぜひお願いします!

企業の求める人材を入念にリサーチする

「企業がどんな人材が求めているのか」についてチェックしておくと、「マッチした資格」を探しやすくなりますよ。志望企業がどんな人を求めているのかを知れば、「その人になるためにどういった資格が必要なのか」といった形で、取るべき資格が判別できるようになるからです

リサーチの手段としては、企業のコーポレートサイトや採用サイトをまずチェックしましょう。そのうえで、社内インタビューなどで取り上げられている人がいればその人をチェックしてください。社外にも見える形で取り上げられている人は、「企業が求める人」の1つのロールモデルとなっている可能性が高いですよ。

企業の求める人材の調べ方

  • 企業のコーポレートサイトや採用サイトからリサーチする
  • 会社説明会の参加し「求める人材」について質問をする
  • 大学のキャリアセンターで相談する
  • OB・OG訪問を活用して社員に直接聞く
  • インターンに参加して社員に直接聞く

田中キャリアアドバイザー

志望企業にマッチした資格を探し出すために、まずはその企業についての情報をとことん集めましょう。

「どんな人材が求められているのか」を調べる際には、併せて「企業の強み」も把握するようにしておくと、後々の選考対策に役立てられますよ。企業の強みの探し方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
具体例30選|「会社の強みは?」を面接で答える秘訣を解説

企業の採用傾向を調べて必要になりそうな資格を考える

「企業の採用傾向から考える」という手段も、志望企業にマッチした資格の探し方としてはとても効果的です。企業が公開する募集要項から「どんな人を採用しようとしているのか」を調べ、必要となる資格がないかを考えてみるのです。

例えば志望企業がITリテラシーの高い人を採用する傾向にあるなら、「IT関連の知識を備えていることがアピールできるITパスポートを取ろう」と検討することができますよね。企業の採用傾向を調べることで、「志望企業にマッチした資格」を探し出すことができるのですよ。

田中キャリアアドバイザー

業界や企業の動向もチェックしておくと良いでしょう。たとえば「今後は海外進出をしていく」という方針が出されたなら、採用傾向も「英語力の高い人」になる可能性があります。そうした採用傾向の変化をキャッチするためにも、新聞やニュースなどでこまめにチェックしておくことをおすすめしますよ。

志望企業で働く人やその業界の人に直接聞く

「どんな資格を取るべきですか」と、実際に志望企業で働いている人に聞いてみることも効果的ですよ。実際に志望企業で働いているわけですから、どういった仕事があり、どういった資格を持っていると評価されるのか、答えを持つ可能性がとても高いのです。

だからこそ、インターンや面談の申し込みが可能ならぜひ申し込んでみましょう。そのうえで、自分と歳の近い入社1~2年目の人に、就活時の話を聞いてみることをおすすめします。まだ就活時の記憶が色濃く残っている人から話が聞ければ、資格選びや選考対策に活かせる、信頼性の高い情報が手に入りますよ。

資格選びのために入社1~2年目の人に聞くべき情報

  • 就活のために取得した資格はあるか
  • 取得しておけば良かったと思う資格はあるか
  • この企業ではどんな資格を持っていると評価されやすいか

田中キャリアアドバイザー

ただ、インターンを受け付けていない企業ももちろんありますから、その場合は「志望企業と同じ業界の企業」を訪ねてみるのもおすすめです。業界が同じであるならば共通する部分はありますから、志望企業の選考に活かせる情報が手に入りますよ。

キャリアアドバイザーコメント

Googleアラートを使うと簡単に情報収集できる

今後の動向を予測するためにオススメの情報の集め方は、Googleの無料機能「Google アラート」です。Googleのアカウントを持っていれば誰でも利用でき、社会人にもよく使われています。

Google アラートは、気になるワードを設定しそれに関するニュースをGoogleがまとめてくれて、メールで受信できます。また、1日1回から一週間に1回など配信の頻度も設定できるので、ストレスなく必要な情報を収集することができます。気になっている業界や企業などをキーワードに設定することで、より業界や企業への理解を深められますし、新卒や採用などのワードを設定すると最新の就職活動に役立つ情報も取得できます。

社会人になっても情報を収集することはとても大切なことです。学生のうちから癖付けすることで、早くから幅広い考え方を身につけることができるでしょう。

自分の志望業界を見てみよう! 7つの業界別おすすめ資格

7つの業界別おすすめ資格

  • IT業界: 「ITパスポート」「基本情報技術者試験」
  • 金融業界: 「簿記」「FP技能士」
  • 不動産業界:「宅地建物取引士」「インテリアコーディネーター」
  • 医療業界:「医療事務認定実務者」「医療事務技能審査試験」
  • 小売・サービス業界: 「販売士」「登録販売者」
  • 旅行業界:「旅行業務取扱管理者」「旅行地理検定」
  • 食品業界:「食品表示検定」「フードコーディネーター」

鈴木なぎさ

業界ごとにおすすめの資格ってあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それでは、就活生の皆さんにも人気な7業界それぞれのおすすめの資格を解説しますね。もし自分の志望業界が決まっているのであれば、ここで解説している資格をぜひ検討してみてください。

鈴木なぎさ

これで資格取得の準備が始められそうです!

①IT業界

鈴木なぎさ

IT業界のおすすめの資格は実際どんな資格があるのでしょうか? しっかり調べておきたいです!

田中キャリアアドバイザー

それではIT業界でアピールしやすい、おすすめの資格を解説しますね!

鈴木なぎさ

しっかり確認して、自分の就活に必要か見極めます!

ITパスポート

「IT関連の基礎的な知識を幅広く修めていることの証明となる資格」が「ITパスポート」です。試験では「ITリテラシーからIT関連の基礎知識を理解しているか」を問われることから、ITパスポートを取得していることはIT業界の企業の選考で十分にアピールできますよ

押さえておきたいITパスポートの基礎知識

  • 資格の種類:国家資格
  • 主催団体:情報処理推進機構
  • 試験形式:CBT式
  • 試験日:週に1回~月に1回など都道府県による
  • 受験費:7,500円
  • 勉強時間:100~150時間
  • 合格率:50%前後

基本情報技術者試験

エンジニア職を目指す場合にぜひチャレンジしておきたいのが「基本情報技術者試験」です。ITの基本的な知識が問われることに加えて、エンジニア職を目指すなら避けては通れないプログラミングに関する知識も必要となりますよ。

難易度高めの試験ですが、学生の内から取得をしておけば、IT業界の選考では魅力的なアピールポイントとして活用できるでしょう。

押さえておきたい基本情報技術者試験の基礎知識

  • 資格の種類:国家資格
  • 主催団体:情報処理推進機構
  • 試験形式:CBT式
  • 試験日:年2回
  • 受験費:7,500円
  • 勉強時間:100~200時間
  • 合格率:30%前後

IT業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • 情報セキュリティマネジメント:難易度★★
  • 応用情報技術者:難易度★★★

田中キャリアアドバイザー

IT業界は特に基礎的なPCスキルが求められます。なので実用的な知識の養えるMOSの資格は特におすすめですよ!

次の記事では、エンジニア職が取得しておくと有利な資格についてより詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
Webエンジニアの仕事を調査! 新卒で内定を獲得する必勝法も紹介

②金融業界

キャリアアドバイザー

金融業界の企業を受けるのであれば、「簿記」や「FP技能士」がおすすめです! それぞれこの後で詳細に解説しますね。

鈴木なぎさ

金融って少し難しいイメージがあるからこそ、今のうちに勉強して資格取っておきたいです!

田中キャリアアドバイザー

素晴らしい考え方ですね!

簿記

簿記とは「帳簿記入」の略称で、「企業などの経営活動を記録、計算、整理して、経営状態や資金の状態を明確にする作業」を指します。この技能は特に金融業界では必須とされる場合もあるため、取得しておくと金融業界の企業での選考では十分なアピールポイントとなります。

簿記の中でも、もっとも知名度の高いものが「日商簿記検定」です。3級・2級・1級と別れており、3級と2級は比較的合格者数も多くなりますが、1級ともなるとすごく難しくなるのです。就活においては2級からが評価されやすいので、まずは簿記2級の取得を目標に、余裕があれば1級の取得を目指してみるのがおすすめですよ。

押さえておきたい日商簿記の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:日本商工会議所
  • 試験形式:記述式、CBT式
  • 試験日:年3回
  • 受験費:4,720円(2級の場合)
  • 勉強時間:350時間~(2級の場合)
  • 合格率:25%前後(2級の場合)

FP技能士

「FP技能士」も金融業界ではアピールしやすい資格といえますね。取得には不動産や保険、年金から投資など、お金にまつわる知識が必要とされるため、FP技能士を持っているということは、基本的な金融知識を学生の内から備えていることのアピールになるのです

資格自体は3級から1級まであり、3級はそこまで難易度は高くないものの、2級からは格段に難しくなります。ただ、金融業界でアピールすることを考えるならば2級の取得を目標にするのがおすすめです。

押さえておきたい日商簿記の基礎知識

  • 資格の種類:国家資格
  • 主催団体:日本FP協会
  • 試験形式:記述式、マークシート式(2級の場合)
  • 試験日:年3回
  • 受験費:8,700円(2級の場合)
  • 勉強時間:150~300時間(2級の場合)
  • 合格率:25~35%前後(2級の場合)

金融業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • TOEIC(600点以上):難易度★★
  • 銀行業務検定:難易度★★★

田中キャリアアドバイザー

TOEICは金融業界には関係ないと思われがちな資格ですが、グローバルな展開を考えている企業が多いため、かなりアピールできます。受験回数も年に数回あるためチャレンジしてみましょう。

③不動産業界

鈴木なぎさ

不動産業界の企業でアピールしやすい資格にはどんなものがありますか? あまり想像がつかないです。

田中キャリアアドバイザー

不動産業界を目指すのであれば、ぜひおすすめしたい資格が「宅地建物取引士」と「インテリアコーディネーター」です。どちらも難易度は高めですが、取得をしておくと魅力的なアピールポイントになりますよ。それぞれに詳細はこの後で解説しますね。

鈴木なぎさ

しっかりメモしておきます!

宅地建物取引士

「宅地建物取引士」とは、「不動産にまつわる基本的な知識を学んでいることを証明する資格」です。不動産会社の業務には、宅地建物取引士の資格がある人にしか出来ない業務もあるため、不動産会社に入社後取得を目指す人も多くいるのが現状ですよ。学生の内から取得をしておくと、選考では高い評価が期待できるでしょう。

また、不動産にまつわる業務は不動産業界に限らず、金融業界や保険業界にもあるため、他の業界の選考においてもアピールしやすい資格といえますね。

押さえておきたい宅地建物取引士の基礎知識

インテリアコーディネーター

不動産業界でアピールしやすい資格としては、「インテリアコーディネーター」もおすすめですよ。取得のためには家具や住宅設備といった内装にかかわる知識が必要となるので、不動産業界で活かせる知識を身に付けることができます

試験は学科の1次試験と、実技の2次試験にわけられており、難易度は高めの資格となります。ただ、専門性が高く難しい資格だからこそ、取得しておけば不動産業界の選考では有利になるので、余裕があればチャレンジしてみてくださいね。

押さえておきたいインテリアコーディネーターの基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:インテリア産業協会
  • 試験形式:マークシート式、記述式
  • 試験日:年1回
  • 受験費:14,850円(1次・2次試験の合計)
  • 勉強時間:200~300時間(1次・2次試験の合計)
  • 合格率:20%前後(1次・2次試験の合計)

不動産業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • FP技能士(2級):難易度★★
  • 日商簿記(2級):難易度★★

田中キャリアアドバイザー

宅地建物取引士は入社までに資格取得を必須とする企業も多いです。難易度も高いため、早いうちから対策しておけば安心できますね!

④医療業界

鈴木なぎさ

医療業界は医師や看護師など、必要とされるのは高難易度な資格ばかりに思えますが、他にもおすすめの資格はあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それでしたら、「医療事務認定実務者」と「医療事務技能審査試験」がおすすめですよ。医療業界の職種の中でも人気な「医療事務」で役立てられる資格です。取得しておくと特に医療事務の選考では有利になるので、ぜひ詳細を確認しておきましょう!

鈴木なぎさ

学生でも取れる資格があるのですね!

医療事務認定実務者

「医療事務認定実務者」とは、「医療事務の職務をするうえで必要な基礎的な知識を備えていることの証明となる資格」です。医療事務職を募集する企業からしてみれば、何の知識もない就活生よりも、すでにある程度基礎的な知識を備えている就活生の方が魅力的に感じてしまうのが本音ですから、選考では有利になりやすいですよ。

さらにいえば、医療事務の職務自体は資格の所持が必須ではありませんが、職務上求められる医療の基礎知識などをしっかり学ぶことができるので、入社後のことを考えてばぜひとも取得をしておきたい資格です

試験についてはマークシート式で、資料や電卓の持ち込みも可能なので、比較的対策がしやすい点も魅力の1つですね。

押さえておきたい医療事務認定実務者の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:全国医療福祉教育協会
  • 試験形式:マークシート式
  • 試験日:月1回
  • 受験費:5,000円
  • 勉強時間:200時間~
  • 合格率:60~80%

医療事務技能審査試験

医療事務を目指すうえでは「医療事務技能審査試験」にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。この試験に合格をすると、「メディカルクラーク」の称号が手に入ります。毎年5万人が受験していて、非常に認知度の高い人気な資格試験です。

試験では医療機関の仕組みや、医療事務としての基礎知識が問われることから、この称号を持っていることは医療事務の業務に必要な知識を兼ね備えていることの証明となるので、医療業界の選考でアピールしやすい資格といえますね。

押さえておきたい医療事務技能審査試験の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:日本医療教育財団
  • 試験形式:筆記式
  • 試験日:月1回
  • 受験費:7,700円
  • 勉強時間:200~300時間
  • 合格率:50~60%

医療業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • TOIEC(600点以上):難易度★★
  • 診療報酬請求事務能力認定試験:難易度★★★

佐藤みなと

私の友人は「世界中の人を助けたい」と言ってTOEICの勉強をしていました。専門的な知識はもちろん、熱意を根拠づけるためにも資格の取得って大切ですね!

⑤小売・サービス業界

鈴木なぎさ

小売業界やサービス業界でアピールできる資格はあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

小売・サービス業界のような、直接顧客に商品を販売するような職業を目指すのであれば、「販売士」や「登録販売者」の資格を取得しておくとアピールしやすいでしょう。資格の詳細についてはこの後で解説しますね。

鈴木なぎさ

ぜひお願いします!

販売士

「販売士」の取得のために受ける検定は「リテールマーケティング検定」とも呼ばれ、「商品の販売から売り場の作り方、マーケティングなど、販売にまつわる基礎的な知識」を問われる資格試験となります。まさに販売のプロを目指す試験ですね。

販売士を取得しておくと、特に小売業の職務においては即戦力な人材であると評価されるので、有利に選考を進められますよ。資格は3級から1級まであり、就活でアピールすることを考えると、2級の取得を目標に対策を進めていくのが良いでしょう。

押さえておきたい販売士の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:商工会議所
  • 試験形式:CBT式
  • 試験日:全国のテストセンターごとに随時開催
  • 受験費:5,770円(2級の場合)
  • 勉強時間:60時間~(2級の場合)
  • 合格率:50~60%(2級の場合)

登録販売者

一般用医薬品の販売に必要な資格である「登録販売者」も、小売・サービス業界の選考でアピールしやすい資格ですね。一般医薬品には第3類、第2類、第1類と種類があり、登録販売者の資格を取得して販売従事登録をし、入社後に研修を受けることで、薬剤師のみが扱える第1類医薬品以外はすべて取り扱うことができるようになります

ドラッグストアのような、一般用医薬品を扱う会社の選考においては即戦力と見なされますから、高い評価が期待できますよ。

押さえておきたい登録販売者の基礎知識

  • 資格の種類:公的資格
  • 主催団体:都道府県
  • 試験形式:マークシート式
  • 試験日:年1回
  • 受験費:都道府県ごとに異なる(東京都は13,600円)
  • 勉強時間:300~400時間
  • 合格率:40~50%

小売・サービス業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • 秘書検定(2級):難易度★
  • TOIEC(600点以上):難易度★★

田中キャリアアドバイザー

小売りやサービス業界は誰でもできる仕事だからこそ、資格取得で差をつけたいですよね。秘書検定を持っておけばビジネススキルをアピールできるのでおすすめですよ!

⑥旅行業界

佐藤みなと

旅行業界への就職を目指す場合、おすすめの資格はありますか?

田中キャリアアドバイザー

それでしたら、「旅行業務取扱管理者」と「旅行地理検定」がおすすめですね。旅行業界で働くだけなら無資格でも働けますが、この資格を取得しておけば、旅行業界に特化したアピールがグッとしやすくなりますよ。1つずつ解説しますね。

佐藤みなと

参考にさせていただきます!

旅行業務取扱管理者

「旅行業務取扱管理者」とは、「旅行業務の幅広い知識を備えていることを証明する資格」です。種類としては、「総合旅行業務取扱管理者」「国内旅行業務取扱管理者」「地域限定旅行業務取扱管理者」にわけられます。

それぞれ扱える業務の範囲が違うため、自分の目標とする企業の業務内容に合わせて取得を目指すのが効率的ですよ。難易度の高い資格となりますが、その分取得をしておけば魅力的なアピールポイントとなるので、旅行業界を目指すのならぜひチャレンジしておきたい資格ですね。

押さえておきたい旅行業務取扱管理者の基礎知識

  • 資格の種類:国家資格
  • 主催団体:日本旅行業協会/全国旅行業協会
  • 試験形式:マークシート式
  • 試験日:年1回
  • 受験費:5,800円
  • 勉強時間:200時間~
  • 合格率:30%前後

旅行地理検定

旅行業界への就職を目指すなら、「旅行地理検定」もおすすめですね。地理や観光地についての知識が問われる検定で、「日本旅行地理検定」と「世界旅行地理検定」の2種類があります。旅行業界の中でも、国内・国外旅行のどちらに興味があるのかを明確にしてから選ぶのが良いでしょう

また、それぞれ初級・中級・上級と区分が設けられていますが、初級ではアピールポイントとしては少し弱いので、中級からの取得を目指しておくと就活に活かしやすくなりますよ。

押さえておきたい旅行地理検定の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:旅行地理検定協会
  • 試験形式:CBT式、インターネット受験
  • 試験日:年1回
  • 受験費:4,500円(日本旅行地理検定中級の場合)
  • 勉強時間:100時間~(日本旅行地理検定中級の場合)
  • 合格率:40%前後(日本旅行地理検定中級の場合)

旅行業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • 世界遺産検定:難易度★
  • TOIEC(600点以上):難易度★★

鈴木なぎさ

世界遺産検定なら楽しんで勉強ができそうだし、アピールもできるなんて一石二鳥ですね!

⑦食品業界

佐藤みなと

食品業界の選考で有利になるような資格はありますか?

田中キャリアアドバイザー

食品業界は含まれる範囲が広いため、さまざまな資格がおすすめできますが、中でも特に「食品表示検定」と「フードコーディネーター」は幅広い企業でアピールできる資格ですよ。この後で解説をしますので、一緒に理解を深めていきましょう!

佐藤みなと

参考にさせていただきます!

食品表示検定

「食品表示検定」は、「製造・販売された食品についているラベルの表示を正しく読めるか」や、そうした「食品表示に関連する法令の知識を理解しているか」が問われる検定です。食品メーカーの業務から小売店の業務まで幅広く活かしやすく、食品業界の中でもとても知名度の高い資格となっていますよ

食品業界に興味があるけど、どの分野の企業にするかはまだ決めきれていない、そういった人にこそおすすめしたい資格ですね。資格自体は初級・中級・上級とわかれており、アピールポイントとしても十分使える中級を目標に対策を進めていくと良いでしょう。

押さえておきたい食品表示検定の基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:食品表示検定協会
  • 試験形式:CBT式
  • 試験日:年2回
  • 受験費:8,800円(中級の場合)
  • 勉強時間:30時間~(中級の場合)
  • 合格率:50%前後(中級の場合)

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

プロフィールを見る

広告業界志望ならマーケティング・ビジネス実務検定もおすすめ

広告業界に有利な資格として、マーケティング・ビジネス実務検定が挙げられます。広告業界は未経験から転職できるのも難しい業界で、特にその中でもマーケティングの知識や経験を求められます。

こちらの資格を取得することで、未経験でも特定の業種・業界にとらわれない幅広い共通のマーケティング知識を持つことができます。新卒社員には知識や経験をなかなか求めにくい部分ではありますが、逆にこの資格を持っている学生がいたら、他の学生と比較したときに、知識だけではなく学ぶ意欲が高いアピールとして有効でしょう。

フードコーディネーター

「フードコーディネーター」の資格も食品業界の選考ではアピールしやすいですよ。「食」に関する基礎から実践までの知識を兼ね備えていることの証明となるので、食品業界の選考でフードコーディネーターの資格を持っていることをアピールすれば、良い評価が期待できますよ。

区分として3級、2級、1級にわけられていますが、2級以上を受験するためには3級に受かっている必要があるので、まずは3級の取得を目指すようにしてくださいね。

押さえておきたいフードコーディネーターの基礎知識

  • 資格の種類:民間資格
  • 主催団体:日本フードコーディネーター協会
  • 試験形式:CBT式
  • 試験日:年1回
  • 受験費:12,000円(3級の場合)
  • 勉強時間:100時間~
  • 合格率:1次試験80%前後、2次試験50%前後(2級の場合)

食品業界でアピールしやすいその他の資格

  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト):難易度★
  • 秘書検定(2級):難易度★
  • 品質管理検定:難易度★★

田中キャリアアドバイザー

食品表示検定を取得しておけば、食品について日常生活の中でも学ぶことができますね。それは大きくアピールできるポイントになるのでおすすめですよ!

上記のほかにも活かせる資格はまだあるかもしれません。次の記事では、農学部生が取りやすい資格について、仕事の具体例とともに解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
農学部の学びが活きる就職先13選|進路の選び方3パターンも紹介

こちらでは、介護業界についてわかりやすく解説しています。介護業界で使える資格についても紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
介護業界の志望動機の書き方を完全攻略|職種別の志望動機例文付き

マンガでわかる! 資格の自己PR作成3ステップ

資格の自己PR3ステップの4コマ漫画

取りたい資格がわかったら挑戦! 自己PRで資格を魅力的にアピールする3ステップ

資格を活用した自己PR作成3ステップの画像

佐藤みなと

資格を取得できたとして、どうやって選考でアピールすれば良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それでは、特に資格をアピールしやすい「自己PR」に焦点を当てて、自己PRで資格をアピール内容を考えるための3ステップを解説しますね。この作成方法を活用すれば就活を有利に進められますので、ぜひ覚えておきましょう。

佐藤みなと

ぜひお願いします!

①なぜその資格を取ろうと思ったのか

鈴木なぎさ

書き出しが思いつきません…….。どうやって始めればよいのでしょうか。

「なぜその資格を取ろうと思ったのか」という「動機」をまず最初に伝えましょう。この動機をきちんと伝えることは、多くの企業がとても大切な評価ポイントとして設定している「入社意欲」のアピールにもつながりますよ

この動機を伝えられなかったり、浅い説明で終わってしまうと、「何故この資格を取ったのかな」と採用側の疑問を解消できないままになってしまうのです。そうなれば納得感がなく高い評価は期待できないので、必ず動機は伝えるようにしてくださいね。

例文

私は販売士3級の資格を取得しております。理由といたしましては、御社では入社後の最初の1年間は店頭勤務になると以前お伺いいたしましたので、学生のうちにその店頭業務に活かせる知識を学んでおきたいと思い、取得をいたしました。

田中キャリアアドバイザー

まずは自分の動機を明確にして、きちんと伝えられるようにしておきましょう。

②その資格を取るまでにどんなことを学んだのか

佐藤みなと

書き出しに続く内容が上手くまとまりません。どうやって内容を膨らませていけば良いのでしょうか?

資格をアピールする際は「資格を取得するまでに〇〇を学びました」と、「学んだこと」も伝えるようにしましょう。

ただ、学んだことの事実だけを伝えるのはもったいないです。「資格の勉強は△△が大変だった」「資格の勉強を通じて××が得られた」など、内容に「ストーリー」を持たせてアピールすると、採用側の印象に残りやすくなりますよ

例文

私は販売士3級の資格を取得しております。理由といたしましては、御社では入社後の最初の1年間は店頭勤務になると以前お伺いいたしましたので、学生のうちにその店頭業務に活かせる知識を学んでおきたいと思い、取得をいたしました。

この販売士の資格取得するにあたりまして、私は接客におけるいろはから商品の陳列についての基礎基本、さらには製造から小売りへの流れなど、「販売」という仕事にかかわるうえで学んでおくべき知識を身に付けることができました。

田中キャリアアドバイザー

他の就活生に差をつけるためには「印象に残ること」がとても大切ですから、ぜひ実践してくださいね。

③その資格と学んだことを会社でどう活かすのか

佐藤みなと

資格を軸にした自己PRは、どういった形でまとめれば良いのでしょうか。終わり方がわかりません……。

最後は「資格」と「学んだこと」を、「会社でどう活かすのか」について言及して締めましょう。

「この資格と学んだことを活かして、御社では〇〇といった形で貢献をしていきたいです」と、入社後の話で終えられたら、入社意欲もアピールできるため、とても高い評価が期待できますよ

例文

私は販売士3級の資格を取得しております。理由といたしましては、御社では入社後は店頭勤務になると以前お伺いいたしましたので、学生のうちにその店頭業務に活かせる知識を学んでおきたいと思い、取得をいたしました。

この販売士の資格取得するにあたりまして、私は接客におけるいろはから商品の陳列についての基礎基本、さらには製造から小売りへの流れなど、「販売」という仕事にかかわるうえで学んでおくべき知識を身に付けることができました。

御社に入社後は販売士を取得するまでに学んだ知識を活かし、お客様に心地よくお買い物をしていただける環境作りから、「またあのお店に行こう」と思っていただけるような接客をして、業績向上に貢献いたします。

田中キャリアアドバイザー

この「会社でどう活かすか」を考えるためにも、志望企業が見つかった際は企業の情報を入念に集めておくことをおすすめしますよ。

自己PRを伝える際には、長さも意識しておくと良いですよ。長すぎると相手も内容を理解しきれない可能性がありますし、「まとめる力が低い」と判断されかねないのです。自己PRを端的にまとめる方法についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
例文8選|3分の自己PRを最大限活かすコツやありがちな失敗を解説

相手が内容を理解しやすい自己PRを考えるうえでは、「タイトルを付ける」という方法もありますよ。自己PRにタイトルを付ける方法についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣|例文15選で徹底解説

志望企業に特化した内容でまとめて入社意欲もアピール

自己PRの最後に「志望企業ならでは」の情報を加える一工夫をすると、さらに選考に通りやすい内容になりますよ。具体的に言えば、「志望企業の特徴や任されるであろう仕事に言及する」ということです。

たとえば、「この資格と学んだことを活かして、御社が近年力を入れている海外支部の立ち上げ、また現地の人との折衝や〇〇の新規市場の開拓に貢献していきたいと思います」というまとめ方をしている自己PRに対しては、企業も「自社についてよく研究しているな」「自社への入社意欲が高そうだな」と高い評価をするのです

キャリアアドバイザーコメント

資格の内容だけでなく主体性や工夫などもアピールすると効果的

特に自己PRで人事から注目されるのは、アピールポイントを今後どう活かすのかというところです。資格の内容を仕事に活かしたいというだけではなく、資格を取るという主体的な姿勢や資格取得に向けて自身の工夫した部分や学びをどう活かすかをダブルで伝えることができたら、より仕事に対する積極性をアピールできますよね。

近年、どこの業界も共通して、創造性がある人材や主体性のある人材、新しいことに挑戦できる人材を求めている印象です。その背景を認識した上で自己PRを考えてみると、どの企業にも使える自己PRができるでしょう。とはいえ、自身の経験や強みを仕事にどう活かすのかというのは実際学生からすると一番イメージしづらい部分でもあります。

そういう場合は、資格のホームページや口コミを見てみましょう。すでにその資格を持って働いている社会人の声が、実際の仕事への活かし方の参考になりますよ。

書類提出ちょっと待った! 資格を履歴書に書く際のポイント

資格を履歴書に書く際のポイント

  • 勉強中の資格があれば記載する
  • 難易度が低すぎる資格は書くのを避ける

佐藤みなと

資格取得までのスケジュールや準備も押さえたし、魅力的に伝えるためのコツも理解できました! これで心配することは何もありません!

田中キャリアアドバイザー

ちょっと待ってください! 書類に資格を記載するうえでは、意識しておくべきポイントがいくつかあります。そのポイントを理解していないと、せっかくのアピールチャンスを活かしきることが出来ませんよ。

佐藤みなと

それは知りませんでした!

田中キャリアアドバイザー

この後で解説をする書類記入のポイントは、書類選考を突破するためには欠かせない情報になるので、ぜひ確認してから準備を進めてくださいね。

佐藤みなと

わかりました!

書かないのはもったいない! 勉強中の資格があれば記載しよう

佐藤みなと

書類記入のポイントにはどんなものがあるのでしょうか? 丁寧に書く、とかでしょうか。

ポイントの1つは、「取得を目指して勉強中の資格があるなら、履歴書やESに記載しても問題はない」というものです。せっかくたくさん時間をかけて準備をしているのですから、勉強中の資格があればぜひ記載しておきましょう。

勉強中の資格を記載する際のポイントについては、以下のリストが参考になりますよ。

「資格・免許欄」に勉強中の資格を記載する際のポイント

  • 「資格・免許欄」に記入する項目が他にもあれば、それらの最下部に記載
  • 「○○の資格取得に向けて勉強中」と具体的に記入する
  • 取得年月は書かなくてOK

田中キャリアアドバイザー

ただ、勉強中というだけであって、まだ資格はありません。企業側としては資格を取得できるか不確定の人よりも、資格を取得している人の方が評価はしやすいです。なので、可能な限り書類提出までに資格を取得できるスケジュールで動くようにしてくださいね。

難易度が低すぎる資格は書くのを避けておこう

佐藤みなと

他に注意点はありますか? まだまだ気づけていないポイントがありそうです。

資格を記入するといえど、なんでもかんでも記載すれば良いというわけではありませんよ。記載をするとかえって逆効果になる資格もあるのです。基準としては、取得難易度があまりにも低い資格は記載するのは避けておくと安心ですね。

ES・履歴書に記載するのは避けておきたい資格

  • 400点以下のTOEIC点数
  • 英検4級以下

田中キャリアアドバイザー

仮に難易度が低すぎる資格を記載してしまった場合、紙面上では書いてあることでしか評価を出来ないため、自分の本来の実力よりも低いレベルで見積もられてしまう可能性がありますよ。注意してくださいね。

企業によっては履歴書やESはメールで送ることを求められる場合もあります。その際は会社に送るビジネスメールとなりますので、マナーを守った書き方がとても大切です。中でも、特に重要なメールの「締め」の部分に関する基本情報はこちらの記事でたっぷり解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
就活シーン別のメールの締め方例文集|正しいマナーで好印象を残そう

志望企業にマッチした資格を手に入れて就活を有利に進めよう!

就活への資格の活かし方について解説しました。資格は就活に必須というわけではありませんが、取得しておけば必ず「自分の強み」となり、さらには取得をしたという事実自体が「自分への自信」」にもつながりますよ。

資格はとてもたくさんありますが、ここまで記事を読んだ人なら「自分の就活に最適な資格」を必ず選び取れますよ。資格を活用して就活を有利に進めて、自分の思い描く未来を掴み取りましょう。

佐藤みなと

最初は「就活に資格っているのかな?」と思っていましたが、今ではその重要性が良く理解できました!

鈴木なぎさ

資格を勉強するまでのその過程もアピールできるなら、勉強にも身が入りそうです!

田中キャリアアドバイザー

皆さんここまで良く頑張りました! 資格も、資格を取得するまでに努力した時間も、あなたの頼もしい味方として就活を成功させる手助けになってくれますよ!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

おすすめ記事

カテゴリー