介護業界の志望動機の書き方を完全攻略|職種別の志望動機例文付き

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この記事のアドバイザー

  • テッ ター スェ

    留学生向け就活支援講座に携わったのち、現職。留学生として就活をした自身の経験を活かし、「共…続きを見る

  • 若林 真穂

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。就活生の意思を尊重することを第一に、採用コンサル…続きを見る

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    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。幅広い業界や教育機関の支援をする広告代理業の経験…続きを見る

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目次

自分にしか書けない介護業界の志望動機を作るために業界研究は必須! 

渡辺キャリアアドバイザー

お、鈴木さん、志望動機を書いているのですか? 

鈴木なぎさ

渡辺さん! そうなのです。実は私の先輩に介護業界で働いている人がいるのですが、その先輩の話を聞くうちに介護業界に興味を持って……。今回応募してみることにしました! 

渡辺キャリアアドバイザー

そうだったのですね! 介護業界は魅力的な業界ですよね。今まで担当した学生さんの中にも介護業界に進んだ人がいますが、利用者さんの笑顔があれば何でも頑張れるといっていましたよ。

鈴木なぎさ

とっても素敵ですね! でも、志望動機がなかなか書けなくて……。自分なりのエピソードを書いているつもりなのですが、ほかの人も書いているような内容になっている気がしてしまうのです。

渡辺キャリアアドバイザー

志望動機は必ずといっていいほど聞かれる項目ですから、自分にしか書けない魅力的な志望動機を作成したいですよね。介護業界は奥が深いので、一緒に介護業界について学ぶところから始めましょう。

高齢化が進む現代において需要が高まる介護業界。未経験でも挑戦できることから、新卒や中途問わず、さまざまな経歴の方が活躍している業界です。

今回は、そんな介護業界について詳しく解説していくとともに、魅力的な志望動機の書き方をお伝えします。職種や施設形態の種類が多い業界のため、どのような施設でどのような働き方をしたいのかを考えながら読み進めてみてくださいね。

他業界の志望動機作成方法を知りたい人はこちらからチェックしてみてくださいね。

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ニーズが高まる業界! 介護業界の概要から動向までをまるっと解説

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渡辺キャリアアドバイザー

志望動機を書く前に、まずは介護業界についてしっかりと理解をしていきましょう。良い志望動機を書くためには業界への理解が必須です! 

鈴木なぎさ

どうして業界理解が大切なのですか? 

渡辺キャリアアドバイザー

良い質問ですね。志望する業界のビジネスモデルや仕事内容、今後の動向などを知ることで、業界や企業がもとめる人物像も見えてくるからです。

鈴木なぎさ

たしかに! 業界理解を深めることで志望動機にも深みが出るのですね。

渡辺キャリアアドバイザー

その通り! 企業側も「しっかり調べて、業界のことを理解できている学生だな」と学生の志望度の高さに好感を覚えるでしょう。まずは業界の仕組みや今後の動向について解説します!

介護業界の仕組み|利用者・自治体・サービスの3つから成り立っている

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界は介護サービスを受ける「利用者」、介護費用を一部負担する「自治体」、介護サービスを提供する「サービス事業」の3つから成り立っています。

2000年に介護保険制度が創設されたことで、保険加入者は介護サービスの費用の一部を負担し、残りの費用は行政から支払われるようになりました。介護を社会全体で支えることを目的としたこの制度の仕組みを、しっかりと理解しておきましょう。

目指す職種によっては、行政との連携が実務にかかわってくることもありますが、介護職を目指している場合などは、基本的な理解ができていれば十分です。

ただ、今後も負担額などの制度内容に変更が生じたり、新しい制度が作られることもあるかもしれません。常にアンテナを張って情報を収集することが大切です。

介護業界の動向①|少子高齢化による需要の拡大

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界の今後の動向についても解説していきましょう。まずは何といっても少子高齢化による需要の拡大です。

鈴木なぎさ

介護サービスが必要な人がどんどん増えているということですね! 

介護業界は今後さらに需要が高まることが予想されます。その背景には少子高齢化があります。

厚生労働省が介護を必要とする人の数やかかる費用などを都道府県・市区町村別に公表した介護保険事業状況報告によると、2000年の要介護(要支援)認定者数は256万人でしたが、2020年には682万人にまで増えています。20年間で3倍近く要介護(要支援)認定者数が伸びていることになります

要介護(要支援)認定者の増加に比例して、介護サービスの受給者も2000年から2020年にかけて約3倍に増えています。このことから、介護業界の需要は今後さらに拡大するといえるでしょう。

要介護とは

自分一人で入浴・排泄・食事などの日常生活を送ることが難しく、常に介護を要する状態のこと。要介護1〜要介護5の5段階にわかれており、要介護5になるとほとんど寝たきりの状態で、寝返りなどの介助も必要とされる

要支援とは

基本的には、自分一人の力で日常生活を送ることができるが、将来的に要介護状態になる可能性があり、部分的な介助が必要とされる状態のこと。要支援は要支援1と要支援2の2段階にわかれている

介護業界の動向②|人手不足解消のための政策強化

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界の需要が拡大していくという話をしましたが、その分介護サービスを提供する人手も必要になります。

鈴木なぎさ

「介護業界は人手不足」という言葉をよく聞きますね。

厚生労働省が公表した「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2040年には約280万人の介護職員を確保する必要があると言われています。2019年時点では、介護職員の人数は約211万人であり、2040年までに約69万人の介護職員が必要となる計算になります。

そのため、厚生労働省では介護人材を確保するために以下のような取り組みをおこなっています。

介護人材を確保するための取り組み

  • 介護に関する入門的研修を実施
  • 介護現場における多様な働き方導入モデル事業
  • 人材育成に取り組む介護事業者の認証評価制度

    ※参照:厚生労働省「介護人材確保に向けた取り組み

このほかにも介護職の待遇を改善するために「介護処遇改善手当」の支給をするなど、低賃金による離職や退職を防ぐ取り組みもなされています。

介護業界の動向③|介護ロボットなどの実用化を推進

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界で働く人の負担を減らすために、介護ロボットの実用化に向けた取り組みにも注目が集まっています。

鈴木なぎさ

介護ロボット……! 人手不足解消にもつながりそうですね! 

介護業界の人手不足解消や人件費削減のために政府が進めているのが、介護ロボットの導入です。介護ロボットは、ベッドから車いすへの移動のサポートや入浴、排泄、見守りのサポートなど、さまざまな機能を搭載しています。

しかし、人間の介入なしにはサポートが難しかったり、使いこなすまでに時間がかかることから、介護ロボットが一般的になるにはまだまだ時間を要するという点についても覚えておきましょう

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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介護業界のこれからについて詳しく解説!

一般的に「介護業界は大変」というイメージがあるかと思います。確かにそのような面があることも事実です。しかし記事にもある通り今後の社会は必ず少子高齢化が進みます。介護からは目を背けられない状況なのです。

そんな状況ですから、政府としても「介護業界は大変」というイメージからくる担い手不足を放っておくことができないという意識は強くあります。処遇改善の取り組みや、これまで人の手を使って時間をかけてしていた作業を効率化していくこともどんどん進められるでしょう。

ビジネス的な視点で言えば高齢化が進むということはマーケットも大きくなるということで、民間企業も注目している業界です。政府の取り組みと合わせて、先進的な民間企業の参入についても今後注目が集まるでしょう。

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介護業界の大きな特徴のひとつ! 無資格や未経験でも挑戦することが可能

無資格や未経験でも挑戦することが可能の画像

鈴木なぎさ

介護業界は仕事の負担を減らすために介護ロボットの実用化が進められていたり、人手不足解消のための制度ができていたりと、今後も変化や進化が多そうな業界だということがわかりました! 

渡辺キャリアアドバイザー

お! しっかりと理解できていますね。

鈴木なぎさ

渡辺さんのおかげです! お話の中で、未経験からのスタートも応援する研修があると伺いましたが、無資格であったり未経験の人でも挑戦できる業界なのですね! 

渡辺キャリアアドバイザー

そうなのです! 無資格・未経験の人でも挑戦できるというのは、この業界の大きな特徴のひとつでもあります。

介護業界は職種によっては資格を必要とする仕事もありますが、介護職においては無資格・未経験からのスタートが可能です。人材確保にむけて業務内容の見直しが進んでいることが背景にあります。

資格が必要な仕事と資格が必要ない仕事にわけ、未経験の人は「介護助手」という形で資格のいらない作業からスタートすることが可能になりました。また、未経験スタートであっても正社員として働くことができるのも魅力のひとつです。

就職先によっては、資格取得支援制度を設けているところもあるため、事前に募集要項などを確認しておくと良いでしょう。

【施設一覧】場所によって働き方も変わる! 介護業界の働く場所について解説

介護業界の施設形態の画像

渡辺キャリアアドバイザー

次に介護業界の働く場所について解説していきます。ちなみに鈴木さんはどこで働きたいなどの希望はありますか? 

鈴木なぎさ

えっ、介護業界であれば老人ホームで働くのが一般的ですよね……? 

渡辺キャリアアドバイザー

その通りなのですが、実は施設にもたくさんの種類があるのですよ。たとえば在宅復帰を目指す施設や看取りまでをおこなう施設など、サービス目的もさまざまです。

鈴木なぎさ

そうだったのですね……! 知りませんでした……! 

渡辺キャリアアドバイザー

では、施設の種類について解説していきますね! 介護施設は大きくわけて「入所型」「通所型」「訪問型」の3種類に分類されます。それぞれ詳しく解説していくので、一緒に確認しましょう! 

入所型|24時間体制のサービス

渡辺キャリアアドバイザー

まずは入所型の施設について解説していきます! 入所型の施設は利用者が実際に生活をする施設で、24時間体制でサービスを提供しています! 

入所型の施設の中には「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」「グループホーム」といった施設があります

それぞれの施設に特徴があるので、ここからは一つひとつの施設について詳しく解説していきます。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、介護施設の中でも特に介護度の高い利用者のケアをおこないます。看取りまでをサポートするのがこの施設の特徴です。特別養護老人ホームは「特養」と略されることが多いです。

特養では、三大介助と呼ばれている「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」はもちろん、24時間体勢のため就寝の介助などもおこなっています。

渡辺キャリアアドバイザー

介護職はシフト制で勤務していることが多く、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制で働いていることが多いです! 

有料老人ホーム

有料老人ホームも特養と同じように365日24時間体制で介護サービスを提供します。

有料老人ホームの特徴は、介護のサービスを付けるかどうかを利用者が選択できるという点です。介護サービスを定額で付ける「介護付き有料老人ホーム」と必要に応じて介護サービスを付ける「住宅型有料老人ホーム」の2種類の施設が存在します。

鈴木なぎさ

働く施設によって、利用者さんの介護の必要度が変わってくるのか……。勉強になります! 

介護老人保健施設

「老健」と略されることが多い介護老人保健施設。この施設の大きな特徴は在宅復帰を目標にしているという点です。リハビリを必要とする利用者が生活をしています。

24時間体制であることには変わりありませんが、介護職だけではなく理学療法士や作業療法士といった資格を持つ機能訓練指導員とともに、自宅に戻るためのリハビリをおこなっているのです。

渡辺キャリアアドバイザー

医療関係者との連携も必要になることもあり、病院が併設している老健が多いです。また、在宅復帰を目指していることから入所している利用者さんの入れ替わりが特養よりも激しいという特徴もありますね。

グループホーム

グループホームの大きな特徴が、認知症の高齢者を対象にしているという点です。また、ほかの入所施設に比べて、利用者の人数が少ないといった特徴もあります。原則18名までしか利用することができません。

これは、少ない人数の方が認知症の人への刺激が少なくなり、なるべく自宅に近い形で暮らせるからといった理由があります。

鈴木なぎさ

介護施設というよりも「共同生活を送る」というイメージが強いのですね! 

通所型|日帰りで利用する介護サービス

渡辺キャリアアドバイザー

次に通所型の施設について説明します! その名の通り日帰りで利用する介護サービスです! 

通所型の施設には「デイサービス」と「デイケアサービス」といった種類の施設が含まれます。ここからは通所型の施設について詳しく解説していくので、一緒に覚えていきましょう。

デイサービス(通所介護)

日帰りで介護サービスを受ける代表的なものが「デイサービス」と呼ばれる施設です。普段は自宅で生活をしている利用者が、日常生活を自分らしく送れるようにレクリエーションなどを通して機能訓練をおこなう場所です

レクリエーションの種類は施設によってさまざまですが、生け花や書道、陶芸、手芸、ストレッチなど、施設によって力を入れているプログラムも違うので、調べてみることをおすすめします。

鈴木なぎさ

調べてみると、利用者さんにネイルをするイベントがあったり、焼き芋をしたりする施設があったり、利用者さんに楽しく過ごしてもらえるような工夫が満載ですね!

渡辺キャリアアドバイザー

そうですね! 自宅から施設までの送迎をおこなっている施設も多く、運転免許を持っていることが就職において有利に働く傾向にあります。また、日帰りのサービスのため、勤務時間は日勤帯のみといった特徴もありますよ!

デイケアサービス (通所リハビリテーション)

デイケアサービスは病院などの医療機関や介護老人保健施設の中で施されるサービスのことです。日帰りのサービスであることはデイサービスと変わりありませんが、リハビリを目的としている点が大きく違います

デイケアサービスは介護士のほかにリハビリの専門職や医師が常駐しているため、安心してリハビリをおこなうことができます。

鈴木なぎさ

デイケアサービスは「介護向き」デイケアサービスは「医療ケア向き」というイメージなのですね! 

訪問型|在宅介護を支えるサービス

渡辺キャリアアドバイザー

最後に訪問型の施設について解説します。訪問型は、介護サービスを必要としている人の自宅に訪問し、食事や入浴といった日常生活に必要なことを手助けするサービスを提供しています。

訪問型の施設の代表例として「訪問介護事業所」「訪問入浴介護事業所」などが挙げられます。それぞれについて解説していくので、一緒に理解していきましょう。

訪問介護事業所

訪問介護事業所のサービスの目的は、利用者が自宅で、できるだけ自分らしく自立した生活を送るための支援をすることです。

具体的には、利用者の自宅に訪問して「身体介護」と「生活援助」の2つをおこないます。身体介護は食事や入浴、排泄の介護を指し、生活援助は掃除や洗濯、買いものの代行などを指しています。

基本的に1人で利用者の自宅に訪問し、生活援助や身体介護をおこなうため、資格が必須の仕事です。訪問介護事業所で働くためには介護職員初任者研修以上の資格を取得している必要があるため、覚えておきましょう。

渡辺キャリアアドバイザー

訪問介護事業所によって訪問する手段が変わってきます。その事業所が自転車で訪問をおこなっているのか、電動自転車で訪問をおこなっているのか、車で訪問をおこなっているのかなども調べておくと良いでしょう。

訪問入浴介護事業所

訪問入浴介護事業所は、寝たきりなどで自宅の浴槽を使って入浴をすることが困難な利用者の自宅に訪問し、事業所から持ち込んだ浴槽を使って入浴の介護をおこなうサービスを提供しています。

訪問入浴の特徴は看護師が同行することです。入浴の前後には血圧や発熱の有無などをチェックします。事業所によってはゆず湯や菖蒲湯など季節を感じられるようなお風呂を用意しているところもあります。

鈴木なぎさ

自宅で入浴ができるのはうれしいですね……! 

介護施設を運営する企業に関する情報を集めるために就職四季報を活用することがおすすめです。待遇や採用に関する情報などを収集することができます。こちらの記事でぜひ確認してみてくださいね。
就職四季報で得られる情報とは?就活生のバイブルを徹底解説!

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【職種一覧】介護業界はさまざまな職種のチームワークで成り立っている! 

鈴木なぎさ

介護施設にこんなにも種類があるとは知りませんでした……!

渡辺キャリアアドバイザー

普段何気なく見かける介護施設ですが、種類の豊富さにはびっくりしますよね。

鈴木なぎさ

はい! そして、施設によって看護師さんが働いていたり、リハビリ専門の人が働いていたりと連携もかなり大切になってくるのだなと感じました。

渡辺キャリアアドバイザー

なかなか良いポイントに気づきましたね。本当にその通りで、介護業界ではさまざまな職種の人が働いている分、チームワークがとても大切になってきます。では、ここからは介護業界ではたらく「人」について解説していきましょう! 

介護職|利用者の一番近くで寄り添う! 

介護業界の仕事と聞いてまず想像するのが「介護職」の仕事でしょう。介護職は利用者の一番近くで寄り添う非常に重要な仕事です。

働く施設によって仕事内容は変わりますが、食事・入浴・排泄・移乗といった身体介護や掃除・洗濯・買いものなどの生活援助、レクリエーションの企画や介護記録の作成など、業務内容は幅広いです

渡辺キャリアアドバイザー

専門知識はもちろん必要な仕事ですが、「利用者さんの目線に立って、気持ちをくみ取ることができるか」といった勉強だけではなかなか培うことのできないスキルも大切になってくる仕事ですね。

介護事務|運営を支えるサポート役! 

介護事務の仕事は簡単にいうと、介護に関する事務業務の専門家です。具体的には介護施設で受付や窓口の業務をおこなったり、レセプトと呼ばれる介護給付費明細書を作成するなど、介護の知識も必要とされる重要な仕事です

介護事務は資格がなくても、その職に就くことはできますが、事前に専門的な知識を身に付けておきたい人は以下のような資格もあるので、参考にしてみてください。

介護事務に活きる資格

  • 介護事務認定実務者(R)
    →介護事務やレセプト作成の基本的な知識を習得できる。実務経験がなくても受験可能であるため、未経験の人におすすめの資格
  • MOS(Microsoft Office Specialist)
    →窓口業務や書類作成の際にパソコンを使うため、WordやExcelなどの基本的なスキルをこの資格で習得することができる

渡辺キャリアアドバイザー

介護事務が対応する相手は利用者さんだけではありません。利用者さんの家族や医療機関など、来客対応や電話対応の中でさまざまな人とかかわります。

鈴木なぎさ

コミュニケーション能力も大事になる仕事というわけですね! 

生活相談員|利用者や家族と施設を繋ぐ相談窓口! 

生活相談員とは相談窓口の顔として利用者やその家族と施設をつなぐ役割を担っています。利用者が不安なく介護サービスを受けるために、さまざまな機関と連携、調整などをおこなっています

「生活相談員」という資格はありませんが、生活相談員になるための資格は自治体ごとに定められているため、どの施設で勤務するかによって応募条件が変わってきます。

一般的には、社会福祉士、社会福祉主事、精神保健福祉士のいずれかを取得していると生活相談員になれる可能性が高いといわれていますが、しっかりと事前に確認しておくことが大切です。

鈴木なぎさ

生活相談員の仕事は利用者さんやその家族のサポート役ってことですね! 

ケアマネージャー|豊富な経験と知識でケアプランを作成! 

ケアマネージャーとは利用者の介護度や心身状況をもとに、適切なサービスが受けられるようなケアプランを立てていくのが主な仕事となります。ケアプランは一言でいうと介護サービスを受ける予定表のようなもので、家族の意向とすり合わせながら作成していきます

このケアプランはケアマネージャーにしか作成できません。また、ケアマネージャーになるためには「介護支援専門員」という資格が必要になり、この資格は現場での経験(介護業務や生活相談員業務など)を5年以上積んだ人しか受験することができないため、介護業界で働く人の中にはケアマネージャーを目標としている人も多くいます。

鈴木なぎさ

介護サービスについてのスペシャリストなのですね! 憧れます!

渡辺キャリアアドバイザー

資格についてはこの後詳しく説明しますね。介護業界で働くならぜひ目指してほしい職種のひとつです! 

サービス提供責任者|ケアプランに基づいて訪問介護計画書を作成! 

サービス提供責任者とは訪問介護事業所の責任者にあたる人のことを指します。具体的な仕事内容としては、ケアマネージャーが作成したケアプランに基づいて、訪問介護計画書を作成します。

また、計画書通りにサービス提供をおこなっていくために、訪問介護士たちに指導をする役割も担っています

サービス提供責任者になるためには「介護福祉士実務者研修」もしくは「介護福祉士」のどちらかの資格が必要になります。資格の取得方法については、この後詳しく解説していくので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

サービス提供責任者は訪問介護事業所の責任者の立場にあたりますが、介護の現場の仕事も兼任することが多いです。利用者さんとかかわりながら、利用者さんの家族と面談したり、介護職の指導をしたりと臨機応変に仕事をこなすことがもとめられます。

鈴木なぎさ

かっこいいですね……! 

機能訓練指導員|自分らしい生活を取り戻すための手助けをおこなう! 

機能訓練指導員とは、介護施設の中でリハビリをメインにおこなう仕事になります。利用者が自分らしい生活を取り戻すために、家族の同意を得ながら機能訓練をおこなっていきます。

機能訓練指導員になるためには以下の資格のうち、いずれかを取得している必要があります。

機能訓練指導員になるための資格

  • 看護師
  • 准看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 柔道整復師
  • 鍼灸師

渡辺キャリアアドバイザー

機能訓練指導員で募集があったとしても、理学療法士をもとめているのか、言語聴覚士をもとめているのかなど、施設によって異なる場合があります。しっかりと募集要項を確認するようにしましょう。

福祉用具専門相談員|福祉用具の販売から相談までを担う! 

福祉用具専門相談員とは、その名の通り福祉用具のスペシャリストであり、「福祉用具販売店」や「福祉用具貸与事業所」などで働いています。利用者やその家族に対して、適切な福祉用具を選ぶサポートをしています

福祉用具専門相談員の資格を取得するためには「福祉用具専門相談員指定講習」を受講する必要があります。この講習は6科目にわかれており、講習時間の合計は50時間です。講習の最後には「修了評価」がおこなわれ、それに合格すると福祉用具専門相談員の資格を取得できます。

渡辺キャリアアドバイザー

この講習は、介護業務未経験の人でも受講することが可能です。ただ、この講習を開催する研修機関によって要件が少々異なるケースもあるようなので、各都道府県の指定の研修機関に問い合わせてみると良いでしょう。

調理師・栄養士|利用者に提供する食事メニューを考案! 

利用者の健康を「食事」で支えるのが調理師や栄養士です。利用者の中には噛む力が弱まっていたり、食欲が低下している人もいます。そのため、利用者一人ひとりにあった食事を提供することがもとめられます

そのため栄養士は介護職や看護師と相談をしながら、食事メニューを考案します。調理師は、利用者の健康状態を考慮し、刻み食や軟菜食など、調理に工夫を凝らしながら食事を作ります。

渡辺キャリアアドバイザー

健康への考慮だけではなく、旬の食材を使うなど利用者さんが楽しく食事をするためのアイディアももとめられる仕事です!

業界についてや仕事内容についての理解を深めるためにOB・OG訪問をするのもおすすめです。OB・OG訪問の場面でどのような質問をすれば、より理解が深まるのかについては、こちらの記事で紹介しています。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!

キャリアアドバイザーコメント

介護現場でもとめられるのは適切なコミュニケーション

記事にある通り、介護の仕事はさまざまな職種の人たちと連携してチームでおこなうことが多いです。そのため、コミュニケーションを適切にとることが特に重要になります。

コミュニケーションを適切に取るとは、お互いが必要とする適切なタイミングで、誤解なく正確に情報をやりとりすること。特に利用者に関わる情報については誤解があってはいけません。

しかし、他の介護スタッフや医療関係者、行政との連携に加え、さらに利用者本人やその家族とのコミュニケーションをとるうえで、必ずしも最短で必要な情報「だけ」を伝達すれば良いわけではありません。

正確な情報を伝えるだけでなく、相手の話にきちんと耳を傾けることや小さな変化に気付き、声をかけることも介護業界で働くうえでとても大切です。

【資格一覧】難易度別に解説! 介護業界の資格について徹底解説

難易度別の介護業界の資格の画像

鈴木なぎさ

他職種の仕事内容や連携の仕方を知れたことで、自分の志望職種への理解が深まった気がします! 

渡辺キャリアアドバイザー

素晴らしいですね。自分の志望職種が他の職種とどのような連携をとっているのかまでわかると、志望動機も内容のより濃いものになりますよ!

鈴木なぎさ

渡辺さん、もっと介護業界について知りたいので介護業界の資格についても教えていただけませんか? 今は無資格ですが、これから資格も取りたいなと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

もちろんです! 介護業界の入門的な資格から経験がないと合格が難しい資格まで、難易度別に紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【難易度:★】介護職員初任者研修

まず紹介するのが「介護職員初任者研修」です。この資格は介護業界の入門的な資格となります。

この資格を取得することで介護の基礎的な知識やスキルを習得することが可能になります。年齢や学歴、実務経験など受講条件に制限はなく、内容も理解しやすいようなものになっています。

全科目を受講すると受講時間は合計で130時間になります。週に何日講義を受けるかにもよりますが、最短1カ月で取得することが可能です。

介護職員初任者研修は国家資格ではないため、さまざまな企業や団体、専門学校などで受講が可能です。土曜日コースや日曜日コース、通信講座などもあるため、無理のないペースで取得することもできます。自分に合ったものを選んでみてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

全科目受講すると最後に修了試験があり、この試験に合格すると資格取得が完了します。この試験は講義をしっかり受けていれば問題なく合格できるため、過度に不安に思う必要はありませんよ。

【難易度:★★】介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修は介護業界の入門的な資格と解説しましたが、さらに一歩レベルアップしたいと考える人におすすめなのが介護福祉士実務者研修です。この資格はさらに専門的な技術や知識を身に付けることができるため、より実践に活かせる資格となっています。

また、介護福祉士実務者研修は、介護福祉士の受験資格になっていたり、サービス提供責任者に挑戦できる資格となっているので、キャリアアップをしていきたいと考える人におすすめの資格です

渡辺キャリアアドバイザー

介護職員初任者研修と同様、介護福祉士実務者研修も公的資格と呼ばれ、さまざまな企業や団体が講座を実施しています。通信コースや夜間コースなどさまざまな取得方法がありますよ!

【難易度:★★★】介護福祉士

介護福祉士は国家資格のひとつとなっています。介護業務に関して一定のスキルや知識を持っていることの証明になる資格で、介護福祉士を取得していると介護現場のリーダーを任されることもあります

資格取得ルートはさまざまありますが、大きく分けて3つのルートがあります。

介護福祉士の取得ルート

  • 養成施設を卒業するルート
    指定された養成施設を卒業することで、介護福祉士国家試験の受験が可能になる
  • 福祉系高校を卒業するルート
    福祉系の高校で指定された単位を取得し、卒業することで介護福祉士国家試験の受験が可能になる
  • 働きながら取得を目指すルート
    3年以上の実務経験を積み、「介護福祉士実務者研修」を取得することで介護福祉士国家試験の受験が可能になる

渡辺キャリアアドバイザー

就職先によっては、介護福祉士の資格を取得すると「資格手当」が毎月の給与に加算される施設もあります。その分、責任やもとめられるものも大きくなりますが、目指す価値のある資格です! 

【難易度:★★★★】社会福祉士

社会福祉士は、高齢者だけではなく身体障がい者や金銭的な理由で生活に困っている人の相談に応じ、アドバイスや支援をおこなうために必要な資格です。介護施設では、利用者やその家族の相談に応じ、入所手続きなどのサポートなどをおこなうことになります。

社会福祉士は国家資格であり、合格率は約30%といわれています。取得するためのルートはさまざまありますが、基本的には福祉系の大学や養成施設などを卒業し、実務経験を積んだ後に受験することができます。

渡辺キャリアアドバイザー

出題範囲が広く、法律に関する内容も多く含まれるため、しっかりとした受験対策が必要になります。模擬試験なども受けてみることをおすすめします! 

【難易度:★★★★★】ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーの正式名称は介護支援専門員であり、各都道府県で実施されている介護支援専門員実務研修受講試験に合格をしたのち、介護支援専門員実務研修を修了することで取得することができます

介護支援専門実務研修受講試験を受験するためには以下のような条件をクリアしなければなりません。

介護支援専門員の受験資格

  • 以下のいずれかの業務、もしくは両方に携わった経験が通算5年以上かつ実務日数が900日以上であることが条件
  • 下記の資格を保有して通算5年以上かつ900日以上働いている
    医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士
  • 下記のような相談援助業務を通算5年以上かつ900日以上おこなっている
    生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員

渡辺キャリアアドバイザー

合格率は10〜20%といわれており、難易度の高い資格です。しかし、この資格を持っていると、介護や福祉分野の専門家として仕事の幅がグッと広がるので、ぜひ入社後に目指してみてください!

志望動機を作成する前に介護業界のもとめられる人物像についても理解しておこう! 

鈴木なぎさ

自分が想像しているよりずっと奥が深くて、さまざまな知識や経験が必要とされる業界であることがわかりました! より興味がわいてきました! 

渡辺キャリアアドバイザー

職種や施設形態の種類が多い分、さまざまな可能性や選択肢が見えてきますよね。

鈴木なぎさ

そうですね。入社後にどうなりたいかまで考えられていなかったのですが、さまざまな職種があることを知って、何を目指していきたいかを考える必要があると思いました。

渡辺キャリアアドバイザー

素晴らしいですね! 介護業界についての知識は完璧ですね! では、ここからは志望動機を書くうえで必要な準備について解説していきます。まずは介護業界にもとめられる人物像について事前に確認しておきましょう。

鈴木なぎさ

よろしくお願いします! 

近い距離でケアをするからこそ! 丁寧なコミュニケーションができる人

介護業界では、丁寧なコミュニケーションをとれる人がもとめられます。

コミュニケーション能力は営業職や販売職などにももとめられますが、介護職はサービス提供にあたり利用者の身体に触れる場面もあり、ほかの職種に比べて、より丁寧であたたかなコミュニケーション能力がもとめられるのです

今まで普通に暮らしていたのに、他人の手を借りなければ生活できない状況というのは、非常につらいものです。そのような状況にある利用者の立場をしっかりと理解する姿勢があり、相手の気持ちを思いやれる人が介護業界にはもとめられています。

渡辺キャリアアドバイザー

高度なコミュニケーション能力をもとめられているわけではありませんが、さまざまな立場や環境にいる人を受け入れ、気持ちを想像しようと努力できる人は介護業界に向いているといえるでしょう。

コミュニケーション能力をアピールする学生は多くいます。その中で採用担当に好印象を与えるためには、コミュニケーション能力を違う言葉に言い換えるなどの工夫をすると良いでしょう。コミュニケーション能力の適切な言い換え方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみましょう。
適切な言い換えでコミュニケーション能力をアピール!自己PR例文も

わずかな変化も見逃さない! 視野が広く小さな変化にも気が付く人

利用者の中には疾患を抱える人もいるでしょう。病気を治すのは介護職の仕事ではありませんが、利用者の一番近い存在である介護現場で働く人の小さな気付きが、その後の利用者の健康状態に大きくかかわることがあります

「普段よりもあまり食べていないな」「今日はあまり視線が合わないな」などの小さな気付きを共有し、医療従事者と連携をすることが利用者の健康維持につながるのです。

鈴木なぎさ

友人が前髪を切ったことにすぐに気付ける人であったり、困った人がいたらすぐに声をかけられる人は向いているかもしれませんね! 

介護はチーム戦! 協調性がありチームワークを大事にしている人

介護業界の特徴としてさまざまな職種の連携がとても重要であるということを解説してきました。そのため、協調性がありチームワークを大事にしている人は介護業界に向いているといえます。

今まで部活やボランティアなど組織に所属してきた人やさまざまな立場の人の意見を素直に受け止め、取り入れることができる人などは、仕事の場においても多種多様な職種の人とスムーズな連携が取れることでしょう

渡辺キャリアアドバイザー

すぐに周りに相談し頼るということも、ときには必要です。介護業界ではさまざまな職種の人が働いており、それぞれ得意とすることが違います。だからこそ不安な点は相談することで、新しい視点からの回答が得られるのです。

自己PRで協調性をアピールしたいと考えている人には、こちらの記事がおすすめです。協調性をより魅力的にアピールする方法についてわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
例文13選|自己PRで「協調性」は3ステップで誰でも作成できる!

志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ

「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

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たった3分で志望動機が完成!スマホで簡単に作れるお役立ちツールです。

素敵な志望動機にするための材料を集めよう! 作成前に準備すべきこと3選

志望動機作成前にすべきことの4コマ漫画

渡辺キャリアアドバイザー

実際に志望動機を書く前に鈴木さんに3つやってもらいたいことがあります! これをやっておくと、より選考突破率の高い志望動機が書けますよ。

鈴木なぎさ

えっ、一体何をすれば良いでしょうか? 

渡辺キャリアアドバイザー

志望動機を書く前に準備してほしいことが、大きく分けて3つあるので、それぞれ詳しく解説していきますね! 

鈴木なぎさ

よろしくお願いします! 

①施設によって働き方が変わるからこそ! 業界・企業研究は念入りにおこなう

渡辺キャリアアドバイザー

まずは業界研究と企業研究です! 今まで業界については詳しく解説してきましたが、そのうえで応募したい企業の候補をいくつか絞っておきましょう。

鈴木なぎさ

たしかに、たくさんの種類の施設や職種があるからこそ、どのような施設でどのように働きたいかを定めておく必要がありそうですね! 

今まで解説してきたとおり、介護施設にはそれぞれ特徴があり、働き方も多種多様です。まずは働き方と希望する施設形態などを絞ってみてください。

体力に自信があり、介護スキルを早いスピードで獲得したいのであれば夜勤を含めたフルシフトで勤務できる入所型の施設を、まずは日勤帯のみで働きたい人は通所型の施設を調べてみることをおすすめします

また、施設によって社風や提供する介護サービスもさまざまです。食事に力を入れているのか、豊富なレクリエーションに力をいれているのか、設備に力を入れているのかなど施設の特徴や魅力をたくさん知ることができるので、できるだけ多くの施設や企業を調べてみてくださいね。

②自分とマッチしているか知るためにも! 自己分析をして志望理由を明確にする

渡辺キャリアアドバイザー

また自己分析をすることも大切です。今までの自分を振り返ることは、自分がこれからどんな介護に携わりたいのかを考えるうえで重要になります。

鈴木なぎさ

自己分析をすることで自分の強みや弱みがわかり、志望する施設でその強みが発揮できるのかも考えることができそうですね! 

自己分析をして志望理由を明確にすることも大切です。自己分析が不十分だと自分がどのような介護をしたいのかがわからなくなり、志望先の施設の介護サービスとギャップが生まれてしまう可能性があります。

過去の経験を振り返り、自分がどのようなときにうれしいと感じたか、どのようなことを得意としているかを客観的に考えてみましょう。人を喜ばせることが好きな人や手先が器用な人であれば、レクリエーションが豊富な施設が合っているかもしれません。また、人をサポートしたり、指導をすることでその人が成長するのを見るのが好きな人は在宅復帰を目指す介護老人保健施設などが合っているでしょう。

このように自己分析をすることで、自分のしたい介護が見つかるかもしれません。しっかりと時間をとって考えてみましょう。

おすすめの自己分析方法

  • マインドマップ
  • 自分史
  • モチベーショングラフ

自己分析の方法にはさまざまな種類があります。自分に合った方法で自己分析を進めるためにも自己分析の種類や方法を理解しておきましょう。自己分析方法や活用法についてはこちらの記事で詳しく確認しているのでチェックしてみてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない!活用法を徹底解説

自己分析の中でもマインドマップに興味がある人は、こちらの記事で確認してみてください。マインドマップを使った自己分析の方法について詳しく解説しています。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

③多様な職種を目指せるからこそ! 入社後のキャリアプランを固める

渡辺キャリアアドバイザー

最後に入社後のキャリアプランについて考えてみましょう。

鈴木なぎさ

介護業界には挑戦できる資格がたくさんありそうなので、資格をベースにキャリアプランを考えるのも良さそうですね。

渡辺キャリアアドバイザー

そうですね! しかし、資格をベースとしてしまうと「うちの施設でなくても叶えられるのでは?」と思われてしまう可能性があります。資格取得を目指すことに加えて、その施設でしか叶えられないキャリアについて語れると良いですね!

入社後のイメージを固めておくことで、志望度の高さを企業にアピールすることができます。どの職種を目指しているのか、何年以内にその職種に就いていたいと思うのかなど、なるべく具体的に考えてみましょう

ポイントはその施設や企業でしか叶えられないことを伝えることです。たとえば、全国的にどんどん新しい施設を増やしている企業であれば、「ゆくゆくは新しい施設のオープニングスタッフとして活躍したい」など企業が目指す方向に即した内容にすると、より魅力的な志望動機を作ることができるでしょう。

介護業界の志望動機を作成する手順の画像

渡辺キャリアアドバイザー

いよいよ志望動機の作成をしていきたいと思います! 

鈴木なぎさ

業界・企業分析や自己分析、入社後のイメージを固めるなど、準備は完璧です! あとは書くだけです! 

渡辺キャリアアドバイザー

お! 志望動機を作る材料は整っているようですね。では、志望動機を作成する手順について最後に解説していきたいと思います! 集めた材料をしっかり適切な手順で並べることで魅力的な志望動機が完成しますよ! 

志望動機は書き出しも非常に重要です。採用担当者は日々多くの応募書類に目を通しています。その中で印象に残るためには、魅力的な書き出しを考えることが大切になります。書き出しを魅力的に書くコツについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せて確認しましょう。
志望動機は書き出しが肝心!魅力的に書くコツや例文を解説

①志望理由を簡潔を述べる

まずは志望理由について簡潔に述べましょう。志望理由を明確に伝えていない状態で、入社後のキャリアプランや志望したきっかけのエピソードを並べても採用担当者には響きません。

しっかりと結論から述べることで、そのあとの内容も伝わりやすくなります。志望動機にかかわらず、どんな質問の回答でも結論から伝えることを意識してみましょう。

渡辺キャリアアドバイザー

いくら熱意があったとしても伝わらなければ意味がありません。まずは結論から伝えることを意識して、わかりやすい志望動機にしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

あなたにしか書けない志望動機を作成しよう! 作成時の注意点を解説

志望動機を書くときに、待遇面を理由とするのは避けた方が良いでしょう。

理由は、待遇面を理由として志望したということは、その待遇自体が良いのであって仕事自体に対してこだわりがあるようには見えないからです。

もちろん仕事に対して真摯に取り組む気持ちがあったとしても、待遇面を中心に書いた志望動機からは、そのような印象を受けてしまいます

たとえば「夜勤にたくさん入ってお給料をたくさん稼ぐことができると思った」という志望動機を書いたとします。採用担当者は「お給料をたくさん稼げるのであれば、介護でなくても良いのではないか」という印象を受けます。

以上の理由から待遇面を全面に押し出した志望動機はなるべく避け、介護業界でしか叶えられない志望動機を作成できるように心がけましょう。

②介護業界を選んだ理由を述べる

次に介護業界を選んだ理由を述べましょう。介護業界に興味を持ったきっかけなど、自分にしか書けない理由やエピソードを述べるようにしてください。

今まで解説してきた介護業界の特徴などを踏まえ、実体験をもとに作成できると良いでしょう

渡辺キャリアアドバイザー

人手不足といわれている介護業界でどうして働きたいと考えたのかを採用担当者は聞きたいと思っています。理由が明確であればあるほど「長くこの業界で働くことができそうだな」という印象を残すことができますよ。

③その施設や職種でなければならない理由を述べる

介護業界を選んだ理由やきっかけが述べられたら、その施設や職種を希望している理由を伝えましょう。

その施設にしか叶えられないこと、その職種でしか叶えられないことがあるはずです。業界研究や企業研究、自己分析を通して得た情報を盛り込みながら考えると良いでしょう

渡辺キャリアアドバイザー

施設によって力をいれていることはさまざまなので、その施設の特徴や理念に絡めた理由を伝えることをおすすめします! 

④入社後にどのような活躍をしたいかを述べる

最後に入社後のキャリアをどのように描いているのかについて伝えましょう。

介護主任など介護のスペシャリストを目指すのか、利用者の家族の負担を軽減するような相談業務に携わることを目指すのか、施設のトップである施設長を目指すのか、介護業界ではさまざまなキャリアの積み重ね方があります

どのような道に進みたいのかをしっかりと伝えられるようにしましょう。

渡辺キャリアアドバイザー

大事なことは採用担当者に自分が活躍する姿をイメージさせることです。そのためには具体的に伝えることが必要になります。その施設ならではのキャリアアップ制度を活用したいなど、志望先でしか叶えられないキャリアビジョンを具体的に伝えることで熱意をアピールしましょう。

志望動機を作成していると、終わり方に迷う人もいるのではないでしょうか。次の記事では、志望動機の締め方について解説してるので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
志望動機の締めくくりは2パターンで攻略|志望業界別16例文も紹介

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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今後のキャリア構築にも影響アリ! どの施設形態を希望するかを考えよう

記事にもあった通り、施設にはさまざまな種類があり、施設によって身に付く知識やスキルが変わってきますから、その後のキャリア構築にも影響するでしょう。

介護の分野に進む際、もともと何に課題を感じているのか、どんなことに貢献したいと考えているか、そのようなことを振り返ってみてください。その課題を解決するにはどうしたら良いのか、貢献したいことを最大化するにはどうすべきかを考えると希望施設を選ぶうえでヒントとなるかもしれません。

ただ、働き出す前にまだイメージが湧かないという場合もあるかと思います。その場合は、OB・OG訪問やインターン等を活用し、職員の人に直接話を聞くなどの機会を持つようにしましょう。

あなたはどの職種を目指す? 介護業界の志望動機例文10選を職種別に紹介!

介護業界の志望動機例文10選を職種別に紹介!の画像

ここからは実際の介護業界の志望動機例文を紹介します。職種別に紹介するので、自分の希望する職種の志望動機例文を参考にしてみてください。

自分の志望する職種でない例文に関しても、エピソードの伝え方や職種ならではのやりがいについて知ることができるので、余裕のある人はすべての例文に目を通してみてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

たくさんの例文に触れることで伝え方のコツがつかめてくると思います! 自分の志望動機を作成する際にぜひ活用してみてください! 

選考を通過する志望動機の作成方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。志望動機の組み立て方について不安がある人はこちらも併せてチェックしてみてくださいね。
例文11選|面接に受かる志望動機は「自己分析×企業研究」で完成

①介護職(無資格)

例文

私は「困っている人を助ける仕事に就きたい」と考えています。

特に、介護業界は高齢化の進展に伴い、今後ますます介護需要が高まることから、人手不足になることが予想されており、そんなニーズの高まる業界で私の全身全霊を注ぎ込みたいと考えるようになりました。

そのきっかけは、昨年の5月に祖母が脳梗塞で倒れたことです。現在は自宅で介護を受けながら生活していますが、祖母に恩返ししたいと考え、身の回りのことで自分に何かできないか模索しながら過ごしています。

私自身はまだ無資格ですが、スキルアップのための研修が豊富で資格取得支援制度もある貴社で経験を積み、祖母のような忸怩たる思いをしている人に近くで寄り添えるような介護士を目指したいと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

祖母の介護をしているという原体験が志望動機を印象付けていますね。このように自分と介護の接点となるエピソードがあれば、熱意なども伝わりやすいでしょう。

②介護職(有資格)

例文

私は「弱っている人に寄り添える仕事」に就きたいと考えています。

私はもともと介護業界に興味があり、大学2年生のときに介護福祉士実務者研修を修了し、昨年の8月から1カ月間高齢者施設のインターンにも参加しました。

インターンは精神的にも肉体的にも大変なものでしたが、学んだことやノウハウに頼るのではなく、利用者のニーズを的確に見極めて支援することの大切さを学びました。

経験則でおこなう支援よりも、コミュニケーションを通じて利用者に寄り添いながら支援をおこなうことが大切な介護職で、私の強みを活かしながら持てる力を存分に発揮していきたいと考えています。

鈴木なぎさ

今まで資格取得に向けて勉強していた学生が、実際に介護現場に触れることで改めて介護業界の難しさややりがいを感じたことが伝わってくる素敵な志望動機ですね!

③介護事務

例文

私が貴所を志望する理由は、私が得意とする「事務計算」や「コミュニケーション能力」が活かせるからです。

なぜ一般事務ではなく、介護事務かというと、さらに進展する高齢化社会の中でレバレッジの利いた貢献が果たせると考えたからです。また、介護事務認定実務者(R)試験に合格したこともあり、介護保険制度の知識をより身に付けることができる介護事務の仕事を希望しています。

特に、貴所は「高齢者の食から健康をサポートする」というコンセプトを掲げられ、栄養バランスや食材にこだわり、食べたもので生成される健康な細胞に着目されている点に魅力を感じました。

1人ひとりの利用者の健康に寄り添った事業環境で、現場スタッフや利用者と密に連携しながら、組織の中の潤滑油的な役割を果たしていきたいと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

「一般事務」や「医療事務」ではなく「介護事務」をしたい理由を伝えられている点が素晴らしいですね!

④生活相談員

例文

私は「何かと何かをつなぐ架け橋になれる仕事がしたい」と考え、貴所を志望しています。

卒業までに社会福祉士の資格取得を目指していますが、自分の専門知識や経験を駆使して入社後は利用者に頼られる存在になりたいと考えています。

生活相談員の仕事は、介護施設の利用者ならびに利用者のご家族の間に立ち、施設利用の窓口の機能に携わる大切な仕事だと考えています。

時にはクレーム対応をしなければならない状況や、判断が難しい状況に直面するかもしれませんが、持ち前の客観的な視点で物事を判断できる強みを活かして、適切に対処していきたいと考えています。

特に貴所では、「要介護1〜2の方の日常でできることを増やす」をモットーに、明るい未来が開ける自活に焦点を当てられており、その一助となるべく、チームに貢献したいと考え、志望しました。

鈴木なぎさ

生活相談員の仕事の重要度や大変さを理解したうえで、志望度が高いことも伝わってくる、とても魅力的な志望動機ですね。

⑤ケアマネージャー

例文

私は「優先順位を付けながら問題を解決していく仕事」を志望しています。

特に、体が不自由な高齢者が自分らしい生活を送ることができるように、1人ひとりのニーズに合わせたケアプランを作成したり、関係各所と密に連携を取りながら、最適なケアを具現化していくケアマネージャーの仕事に魅力を感じています。

大学時代のボランティアサークルでは高齢者施設を訪問していました。得意の質問力で利用者の本音を引き出し、大いに盛り上がった経験はケアマネージャを目指すうえでも存分に活用できると自負しています。

貴所では優先度の高い問題に対して、複数のタスクを要領良く遂行しながら、必要な実務経験を積み、将来的にはケアマネジャーを目指したいです。

渡辺キャリアアドバイザー

その職種に向いている要素を掲げて志望動機につなげられていますね。ケアマネージャーの場合、問題解決能力、コミュニケーション能力、質問力などがもとめられるということもしっかりと理解したうえで作成できています!

⑥サービス提供責任者

例文

私は貴所で将来的には「サービス提供責任者」になりたいと考えています。

現在、私はアルバイト先の学習塾で、年間のスケジュール計画の作成やアルバイト講師への研修などをおこなっています。

生来、総合的な広い立場で、細かな部分に気を配ることが得意ということや、祖父母が利用している訪問介護のサービスの話を聞いていたことから、サービス提供責任者に強い憧れを抱いていました。

一方で、介護業界では、人手不足や処遇改善は喫緊の課題であり、今後ますます進展していく高齢化社会を上手く機能させるためには、待ったなしのやりがいのある業界だと考えています。

私が貴所に入所した暁には、実地での経験や知識を磨くことにより、サービス提供責任者としてのスキルを高め、介護が必要な人々に5つ星で評価してもらえるよう尽力していきます。

渡辺キャリアアドバイザー

サービス提供責任者の採用は新卒では難しいことから、経験や知識を積み上げて、ゆくゆくはその責務を負いたいという構成にする必要があります。また、医療関係者や行政とも連携をはかる必要があるため、コミュニケーション能力の高さをアピールすることもポイントですね!

⑦機能訓練指導員

例文

私が機能訓練指導員を志望する理由は、高齢者の方が自活できたときの達成感を一緒になって喜び合いたいからです。

私はアルバイトでスイミングスクールのインストラクターをしていますが、単に競技水泳だけでなく、リハビリ目的で入会してくる会員さんもいらっしゃいます。そのケースでは別枠でプールの水中歩行から少しずつレベルを上げていきますが、会員の方のできることが少しずつ増え、感謝されるたびに私はとてもやりがいを感じます。

また、貴所は私の地元にあり、生まれ育った街に恩返ししたい気持ちも人一倍強いです。

貴所で学んだ専門知識や経験をフルに動員して、ご利用者様が日常生活を送る際に必要な身体的機能を回復し、再度自分らしい生活を取り戻すためのサポートに邁進したいと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界の志望動機では、「なぜ、その職種なのか」×「なぜ、貴所なのか」の両方を記載できるとより説得力が増しますね!

⑧福祉用具専門相談員

例文

私は福祉用具専門相談員になることを志望しています。

理由としては、私自身が趣味で行っている筋トレ用具も使い方次第で、筋肉の付き方が変化し、用具が体に及ぼす関係性について興味を持ったからです。

たとえば、同じ用具を使っても私のように筋肉が付く人と付かないと嘆く人の差は何だろうといつも興味深く観察していました。そして、用具を使う支点・力点・作用点に差があることを友達の筋トレ姿を見て、偶然突き止めました。

この経験がきっかけで、用具選びや人体に良い使い方を教えられる分野に進むことを決めましたが、なかでも、介護業界は高齢者の身体の「マイナス」となっている部分を「プラス」へと機能回復させられる点で喜びもひとしおだろうと考えるようになり、興味を抱きました。

その興味が高じて、昨年には福祉用具専門相談員指定講習の資格を取得しました。貴所で福祉用具に対する専門知識をさらに深め、単に福祉用具を提供するだけでなく、その使い方やメンテナンスの方法についてもアドバイス可能な頼りがいのある福祉用具専門相談員を目指したいと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

介護業界に入職する際は、「なぜ介護業界でその仕事に就きたいの?」という疑問に答えられる志望動機を考える必要があります。例文では「福祉用具の理由」→「介護業界の理由」と説明できていますね。

⑨調理師

例文

私は介護施設で働く調理師を志望しています。

理由としては、医療食は薬の処方や本人の体調により作る食事にも制約を受けますが、介護食は刻み食や軟採食など食べやすくするような配慮が必要であることが前提ではあるものの、比較的調理の幅が広く、自由度が高いからです。

加えて、高齢者の食事管理が予防医療に重要だと考えており、高齢者の健康維持に貢献できると考えています。介護施設での食事は、単なる三食の食事ではなく、高齢者の社交の機会でもあるため、毎日食事の話題で場が和むようなメニューを考案したいと思っています。

そのため、昨年には調理師免許を取得し、現在栄養バランスを考えたメニューのレシピを100個ほど作成しました。

貴所に入所した際は、介護職の方と緊密に連携を図りながら、一人ひとりに適した美味しくて栄養バランスのとれた食事の提供により、食で健康を支える一役を担いたいと考えています。

渡辺キャリアアドバイザー

「なぜ医療食じゃなくて、介護食なのか」が明確に伝えられていますね。また、すでに100個のレシピを作っている姿勢は、志望度の高さをうかがわせるアピール度の十分な内容となっています!

⑩管理栄養士

例文

私は介護業界で管理栄養士になることを希望しています。

私の祖父は老化により毎年徐々に失っていた歯を昨年、全欠損しました。私はもともと料理が好きで家族のために夕食を作ったりしていますが、それを機に食べやすい料理や栄養面を考えた料理を意識するようになりました。

今では祖父の「美味しい」と食べている姿を見るだけで、逆に喜びを与えてもらっています。祖父のような高齢者の方に食を通じて生きる喜びを味わってもらい、栄養バランスのとれた食事で健康を支えることが私の本望です。

そのために、まずは栄養士資格を取得し、貴所で実務経験を積んだ後に管理栄養士を目指したいと考えています。採用されましたら、利用者の方が健康で幸せに暮らせるように栄養面から全身全霊でサポートしていきたいです。

鈴木なぎさ

今後のビジョンを明確に伝えられている点が素敵です! 活躍する姿が目に浮かぶ例文ですね!

実際の面接の場面では、志望動機を伝える時間を制限されることがあります。こちらの記事では志望動機の長さを自在に操るテクニックを紹介しているので、面接本番を控えている人はぜひ参考にしてみてください。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック|例文5選

キャリアアドバイザーコメント

志望動機を作成するうえで大切なエピソードについて解説!

介護業界への志望理由として「ありがとうを言われたい」「社会貢献したい」といったものは、それ自体は素晴らしいのですが、他の学生と被りやすいともいえます。ただし、志望理由を裏付けるエピソードが異なれば、その人の特徴がはっきり見えて印象に残りやすくなります。

介護業界に限らず、志望動機は採用担当者からすればかなり似たり寄ったりという印象です。しかしエピソードは人の数だけ種類がありますから、仕事に対する熱意やその思いの強さが伝わりやすくなります。介護の仕事に携わろうとする本当の理由を採用担当は知りたいのです。

特に介護に関わりたいという人は、それまでの人生において何かしら介護に関する場面に触れた経験があることが多いです。その時のことをエピソードとして具体的に、イメージしやすく伝えるようにしましょう。

資格の有無は関係ない! 介護業界の志望動機は自分らしさと熱意で勝負しよう

鈴木なぎさ

渡辺さん、今日はありがとうございました! 自分が想像していたよりもずっとたくさんの施設形態や職種、資格がありびっくりしましたが、多くの人がかかわっているからこそ、手厚いサービスが提供できるのだなと実感しました。

渡辺キャリアアドバイザー

奥が深い、魅力的な業界ですよね。介護業界を志望しているのであれば、その中で自分がどのような立場でどのような介護をしていきたいかを考えるのが非常に重要です。

鈴木なぎさ

そうですね! しっかりと業界研究や自己分析をすることが必要なのですね。また、業界研究をする中で魅力に感じたことなどは、志望動機を通して自分の言葉でしっかりと伝えたいと思いました。

渡辺キャリアアドバイザー

鈴木さん、本当に素晴らしいです! 志望動機を作成するうえで大切なのは、資格やスキルを持っていることではなく、熱意を伝えられるかどうかです。鈴木さんらしい素敵な志望動機を作ってみてくださいね。

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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