例文16選!課外活動が自己PRに最適な理由|5段階構成で伝えよう

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目次

就活は課外活動で差を付けろ! ワンランク上をいく自己PR作成術

伊藤うみ

うーん、就活の準備を始めたはいいものの、自己PRできるような強みが見つからない……。どうすればいいのかな。

高橋キャリアアドバイザー

自己PRの題材に悩んでいるようですね。たとえば学生時代に力を入れた経験などがあればそのまま自己PRに使うことができますが、何か思い当たるものはありませんか?

伊藤うみ

学生時代に力を入れてきたのは課外活動ですが、これって自己PRに使えるのでしょうか? 仕事に関係なさそうだし、他のことの方が良い気がします。

高橋キャリアアドバイザー

課外活動は十分魅力的なアピールポイント。自己PRにうってつけのテーマですよ。

伊藤うみ

え! 課外活動の経験って就活に活かせるのですね。

高橋キャリアアドバイザー

はい。それに課外活動経験は自分だけの財産ですから、コツを押さえて活用すれば、自分だけの魅力が満載の、他の就活生のワンランク上をいく自己PRができるのです!

伊藤うみ

すごい! それなら選考突破も狙えそうですね!

高橋キャリアアドバイザー

ここからは、そうした課外活動を就活に活かすために知っておきたい情報を1つずつ解説していきますね。どれもメモ必須の重要な情報。一緒に1つずつ確認していきましょう!

伊藤うみ

メモの準備はばっちりです!

「課外活動の経験って就活に使えるのかな」「課外活動をアピールするにはどうすればいいのかな」と、就活生の多くが悩みます。上手く活用すれば魅力的な自己PRを作ることができますが、それはコツを理解していることが前提です。

そこでこの記事では、課外活動の経験を就活に活かすために必要な情報から、採用側の心をつかむアピールのコツを例文を交えて解説します。課外活動という魅力的な経験を活かすためにも、ぜひ最後まで確認しておきましょう。

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まずはどの活動を指すのかを知る! 課外活動の基礎知識

高橋キャリアアドバイザー

そもそも課外活動がどの活動を指すのか、具体的に知っていますか?

伊藤うみ

自分が所属していた「部活」くらいしか思い浮かびません。

高橋キャリアアドバイザー

たとえば「学生自治会」や「ボランティア」なども課外活動に挙げられますね。それに、「これは課外活動」と判断できる明確な基準があるのです。

伊藤うみ

え! そうなのですね。その基準はぜひ知りたいです。

高橋キャリアアドバイザー

では今から課外活動の基準について解説していくので、まずはこの前提の理解から準備を進めていきましょう!

伊藤うみ

わかりました! ぜひ詳しく教えてください!

正課の教育課程に含まれない活動のこと

伊藤うみ

さっそく課外活動について教えてください!

高橋キャリアアドバイザー

その名の通り「課外」の活動を指します。つまり、「正課」の教育課程に含まれない、学生が取り組む活動のことが課外活動なのです。

正課の教育課程とは、学校で定められている授業や講義のことです。学生の本分の活動であることから「正課」。そしてそれ以外の活動のことを「課外」活動と呼ぶのです。そのため課外活動の種類は部活、サークル、ボランティア、学生自治会とさまざまです

また、その範囲は学内に留まらず、学外での活動であるアルバイトやインターンなども課外活動に含まれます。

高橋キャリアアドバイザー

課外活動の定義を押さえることで、自分がどういった課外活動をしてきたのか、またそもそも課外活動の経験があるのかどうかを判別できるようになりましたね。

自分がどんな課外活動をしていたか振り返ることは、学生時代に力を入れていたこと、いわゆる「ガクチカ」を探すことにつながることもあります。ガクチカの探し方、活かし方についてはこちらの記事を参照してください。
ガクチカに特別なエピソードは不要! 評価される作り方を徹底解説

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伊藤うみ

課外活動は自己PRに使えるとおっしゃっていましたが、それって具体的な理由はあるのでしょうか? 正課に含まれない活動をアピールしても良いのか、少し不安になってきていて……。

高橋キャリアアドバイザー

もちろん大丈夫! 企業が知りたいのはどんな経験をしてきて、どんなことを学んできたのかという点。それを明確にアピールできるなら題材に縛りはないのです。

伊藤うみ

そうなのですね! 安心しました。

高橋キャリアアドバイザー

むしろ、課外活動は自分がどんなことに興味を持ち、頑張ってきたかということをアピールしやすいのです。自己PRにぴったりにテーマといえますね。

伊藤うみ

だからこそ自己PRにおすすめなわけですね!

絶対やるべき? 「課外活動は就活に必要か」の答え

高橋キャリアアドバイザー

さて、就活における課外活動の概要を解説しましたが、「では課外活動は就活のために絶対にやっておくべきなのか」というとそういうわけではないのです。

伊藤うみ

私は課外活動の経験がありますが、別に経験がなかったとしても就活に支障はないということですか?

高橋キャリアアドバイザー

はい。必須ではなく加点の要素なのです。課外活動が就活においてどういった扱いになるのか詳しく理解しておくことはアピールを考えるうえでも役に立ちますから、ここもしっかり確認しておきましょう。

伊藤うみ

ぜひ詳しく教えてください!

必須ではなく加点要素! 経験なしでも問題はない

高橋キャリアアドバイザー

課外活動をしていたという事実は、就活においては必須要素ではなく加点要素。「経験がないから就活ができない」ということはありません。

伊藤うみ

そうなのですね。でも、それならやらなくても良いということになりませんか?

高橋キャリアアドバイザー

一見そのようにも思えますが、たとえばエントリーシート(ES)には課外活動を記入する欄が設けられていたりするので、課外活動は見逃せない加点要素ではあるのです。

課外活動の経験がなくとも、就活を進めること自体に何の問題もありません。ですので経験がないまま就活に挑むことになったとしても、「もうだめだ」と落ち込む必要はありません。

ただ、ESには課外活動を記入する欄が設けられていたり、面接では「何か課外活動に取り組んだりはしましたか」と聞かれることもあります。そうした加点要素が絡む部分で課外活動経験がある人とない人に差がつくことがあります。

つまり、必須ではないものの、ライバルに差を付けるためにできる限り取り組んでおきたいというのが課外活動というわけです

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企業が課外活動で見るのは中身! 具体的な評価ポイントを知ろう

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高橋キャリアアドバイザー

ここで気になるのは、課外活動のアピールで企業は何を見ているのか、というところですよね。

伊藤うみ

はい! かなり気になっていました。一体どういった観点で評価しているのでしょうか。

高橋キャリアアドバイザー

考えられるのは「志向性」と「何を得られたか」の2点です。それぞれの詳細についてはこれから詳しく解説していきますね。

伊藤うみ

「志向性」と「何を得られたか」……。どういうことでしょうか? ぜひ詳しく教えてください!

課外活動の評価ポイント

  • 志向性:どんなことに興味を持って取り組んできた?
  • 得られたこと:活動を通じてどんなことを学んだ?

「志向性」:どんなことに興味を持って取り組んできた?

高橋キャリアアドバイザー

課外活動のアピールから企業が見極めている点の1つが、「志向性」。どんなことに興味を示し、どんなことに適性がある就活生なのかを調べています。

伊藤うみ

何だか就活生の内面を見抜こうとしているみたいですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通り! アピールを通じて「どんな人なのかな」と分析し、自社の求めている人材であるかを見極めようとしているのです。

伊藤うみ

企業も就活生のことが気になってしょうがないのですね!

企業が見抜こうとしている「志向性」。どんなことに興味があり、どんなことに適性があるのかといった内面を探ることで、「自社とマッチしている人材」なのかを分析しています

たとえば他の人の助けとなるために積極的にボランティアに参加していた経験があるなら、寄り添う姿勢や協調性が求められる介護系や医療系の企業は「自社にマッチした人材かも」と感じるでしょう。

志向性が自社とマッチした人材なら、入社後もすぐに馴染むことができて、仕事にも意欲的に取り組んで活躍してくれることが期待できるため、企業としては採用したい人物なのです。

高橋キャリアアドバイザー

この視点でチェックをされていることを踏まえると、課外活動の自己PRでは、「なぜその課外活動に取り組んだのか」という自分の志向性を示せるアピールが必要ということが分析できますね。

「得られたこと」:活動を通じてどんなことを学んだ?

高橋キャリアアドバイザー

もう一点、課外活動を通じてどんなことを学び、どんなことを得られたのかという視点で確認をしています。

伊藤うみ

結果の部分を見ているのですね。

高橋キャリアアドバイザー

はい。そのため、課外活動の自己PRは「課外活動を頑張った」という過程だけのアピールでは足りないわけです。

企業は課外活動の自己PRから「何を学び、何を得たのか」という結果の部分にも注目しています。就活が少なからずお金がかかるのと同じように、企業のおこなう採用活動は多大なコストがかかっています。なので、自社で活躍できそうな人材を求めることは当然。

だからこそ、どのようなことを学んできていて、どのような成長してきたのか、そして、その能力は自社で活かすことができるものなのか、「採用するメリット」を確認するために「どんなことを得られたのか」という視点で見極めているのです

高橋キャリアアドバイザー

この視点から、「課外活動を経験した結果、〇〇を学びました」という結果への言及が必須であることがよくわかりますね。

どれを自己PRに使う? アピールしやすい課外活動一覧

アピールしやすい課外活動一覧についての画像
  1. 学内の課外活動
  2. 学外の課外活動

高橋キャリアアドバイザー

課外活動についての知識が深まってきたところで、今度はどのような課外活動が自己PRに使いやすいのかを確認しておきましょう。

伊藤うみ

それはとても気になります! 課外活動が複数あるときの判断の基準になりますね。

高橋キャリアアドバイザー

はい。学内、学外と分類をわけたうえで一覧を紹介するので、どの課外活動を自己PRに使うかの判別の参考にしてくださいね。

伊藤うみ

しっかりメモを取っておきます!

学内の課外活動

高橋キャリアアドバイザー

まずはこちらが学内で経験できる課外活動です。どれも自己PRとしてアピールしやすい課外活動なので、自己PR作成の際のテーマ選びにぜひ活用してください。

伊藤うみ

自分の経験と照らし合わせて確認してみます!

学校は講義などの正課の活動が主となる環境ですが、学生が参加できる課外活動もあります。学内であるからこそ、友人とのエピソードや、部活での成長体験など、自己PRに使える題材には事欠きません。自己PRにぴったりなテーマといえます。

一覧を見て、自分が経験してきたものがないかチェックをしてみてください。

学内の課外活動

  • サークル
  • 部活
  • 学生自治会
  • 清掃活動
  • 学校行事

学外の課外活動

高橋キャリアアドバイザー

課外活動には、学外で経験できるものもあります。どれも自己PRでアピールすれば好印象間違いなしの課外活動です。こちらもぜひテーマ選びの参考にしてくださいね。

正課以外の活動が課外活動であるため、学内のものと比べて学外の方は種類が豊富です。また学内は部活や委員会といった「入ることが前提」の活動が多いことに対し、学外の方は自分の意思で始めることが前提の、任意の活動がほとんど。

その前提があるため、学外での課外活動は意欲をもって取り組んだことがよりアピールしやすいです。こちらもアピールにうってつけなテーマといえますね。

学外の課外活動

  • アルバイト
  • ボランティア
  • 地域活動
  • インターンシップ
  • 資格取得
  • 習い事
  • 留学
  • 趣味

伊藤うみ

学外にもこんなに課外活動があるのですね。参考にさせていただきます!

課外活動の経験が複数ある場合は自己PR用に1つに絞る!

人によってはボランティアも部活も委員会も所属していたなど課外活動の経験が複数ある場合もあるでしょう。しかし自己PRの取り上げる題材は1つに絞っておかないと内容にまとまりがなくなってしまい、かえって魅力が半減してしまいます。

取り上げる課外活動を絞るコツとしては、なぜその活動に参加したのか、どんな経験をしてきたのか、どんなことを得られたのかを一番明確に説明できるものを選ぶようにしましょう。そうすれば自己PR作成もスムーズに進みやすくなります。

自己PRに取り上げる課外活動を選ぶ基準

  • なぜその活動に参加したのか動機が明確か
  • どんな経験をしてきたのか詳細に思い出せるか
  • 経験を通じてどんなことを得られたのかはっきりしているか

自己PRは自力で作るから時間がかかる!
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何を、どのように、どれくらいのボリュームで伝えるか、自己PRを作るにあたって考えることはたくさんで、「どこからどう作って良いのか分からない」。こんな学生さんは多いです。

とりあえず完成して一安心しても、曖昧なものであれば志望先の企業に響かず、選考落ちしてしまいます。

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。
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伝えてこそ効果を発揮! 課外活動のアピールで心をつかむコツ

課外活動のアピールの2つのポイントについての4コマ漫画画像

課外活動のアピールで心をつかむコツ

  • 結果だけではなく過程も伝える
  • 成功・失敗にかかわらず学んだことを伝える

高橋キャリアアドバイザー

さて、ここからは課外活動をいかに魅力的にアピールしていくか、そのコツの解説に移っていきますよ。

伊藤うみ

ついに実践編ですね!

高橋キャリアアドバイザー

どんなに魅力的な課外活動の経験があったとしても、伝えなければ意味がありません。「伝える」というプロセスを最大限に活かしきるために、しっかりとコツを確認しておきましょう!

伊藤うみ

わかりました! ぜひ詳しく教えてください!

過ごしてきた時間に価値がある! 結果だけでなく過程も伝えよう

高橋キャリアアドバイザー

課外活動のアピールは「どのようなことを学び、得られたのか」という結果を伝えることも大切ですが、それだけでなく、そこに至るまでの「過程」も伝えるようにしましょう。

伊藤うみ

過程と結果はセットというわけですね!

高橋キャリアアドバイザー

正解です! どちらかを欠いても魅力的な自己PRにはなりません。順序立てて丁寧に説明することが魅力アップにつながると心得ましょう!

伊藤うみ

肝に銘じます!

課外活動を魅力的に伝えるためには、過程も合わせて伝えることが欠かせません。どんな体験をし、どんな課題を乗り越えてきたのか、その経験自体にも価値があるからです。それに「〇〇な成長が得られました」と結果だけ伝えていても、説得力がありません。

「サッカー部の部長として部員を取りまとめ、常に先頭に立って行動をしてきた結果、リーダーシップを身に付けることができた」と、そこに至るまでの過程があって初めて内容に説得力が生まれ、魅力も飛躍的に高まるのです。

課外活動でどんな経験をしてきたか振り返る際は、自己分析ノートを使って、書き留めながら振り返ってみましょう。効果がよりアップします。自己分析ノートの基本情報はこちらから確認してください。
自己分析ノートは今から作れる! 準備するものや活用法を徹底解説

成功談ではなく失敗談でもOK! 大切なのは何を学んだか

高橋キャリアアドバイザー

課外活動のアピールは、「〇〇ができた」「〇〇が褒められた」といった成功談だけでなく、失敗談でもOKです。

伊藤うみ

え! 失敗したことってむしろマイナスな印象につながりそうですが……。

高橋キャリアアドバイザー

コツを押さえて伝えれば、十分魅力的なエピソードとしてアピールできますよ。

課外活動のアピールでは、失敗したエピソードを取り上げても大丈夫です。ただ「〇〇ができなかった」と事実だけを伝えるようではアピールにはなりません。課外活動での失敗談を軸にアピールするなら、その失敗から何を学んだのかを中心にアピールしましょう

大切なのは失敗した事実ではなく、そこから何を学び、次にどう活かすのか。そこについてまで言及できたなら、「失敗を経て成長できた」とむしろ失敗した経験を魅力付けに活かすことができるわけです。

課外活動の失敗談をアピールに使う際のポイント

  • なぜ失敗したのか自分なりに分析できていることをアピールする
  • 失敗を経てどのような学びを得られたのかをアピールする

これぞ必勝パターン! 課外活動のアピールは5段階で組み立てよう

  1. 要点からスタート! まずは課外活動を詳しく説明しよう
  2. 企業は動機が知りたい! その課外活動を始めた理由を伝えよう
  3. リアリティを出す! 印象的なエピソードで話を広げよう
  4. ここが特に重要! 活動を通じて得られたものを伝えよう
  5. 入社後に言及! 得られたものを仕事にどう活かすかでまとめよう

高橋キャリアアドバイザー

さて、ここからは自己PRで課外活動をアピールする際の道しるべとなる、5段階の構成方法を解説していきます。

伊藤うみ

構成方法がわかれば、自己PR作成に迷うことがなくなりそう!

高橋キャリアアドバイザー

魅力的に伝えるためのコツが満載ですので、1つずつ確認して、ぜひ自分の自己PR作成に取り入れてくださいね!

伊藤うみ

わかりました! うまく活用して、魅力的な自己PRを作るぞ!

①要点からスタート! まずは課外活動を詳しく説明しよう

高橋キャリアアドバイザー

自己PRの最初はまず結論からスタートするのが基本と心得ましょう! つまり、アピールしたい課外活動について詳しく説明するのです。

伊藤うみ

一番の核の部分から伝えるわけですね。意識してみます!

課外活動の自己PRはまず、何の課外活動を経験してきたのか、具体的に説明しましょう。「これからこの課外活動での経験を軸にアピールします」と相手に示すわけです。

すると、受け手側も「〇〇についてアピールしていくんだな」と話の要点が理解しやすくなります。話の内容が理解できなければ魅力も伝わりませんから、魅力をしっかりと伝えるためにも、この「結論から話す」という手法を意識してみてください

自己PRの書き出しは特に工夫が必要な部分。ここで良いスタートを切れたら、その後の内容も魅力的に伝えらるので、ぜひこちらの記事を参考に書き出しの情報を集めておきましょう。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説

②企業は動機が知りたい! その課外活動を始めた理由を伝えよう

高橋キャリアアドバイザー

次はなぜその課外活動を始めたのか、その理由について話しましょう。

伊藤うみ

なぜ理由について話す必要があるのでしょうか?

最初に課外活動の詳細を伝えたら、次はその課外活動を始めた理由を伝えましょう。受け手側としては、「なぜその課外活動に興味をもって始めたのかな」という理由の部分は当然気になります。その「気になる」を解消できないままだと、内容に納得しきれない可能性があるのです。そうなれば魅力が伝わったとはいえませんね。

魅力的に自己PRを伝えるためにも、この理由の部分は欠かさず伝えるようにしてください。

③リアリティを出す! 印象的なエピソードで話を広げよう

高橋キャリアアドバイザー

そして、欠かせない要素として「エピソード」も忘れずに自己PRに加えましょう。

伊藤うみ

どんな経験をしてきたのかについて伝えるわけですね!

高橋キャリアアドバイザー

そうです! このエピソードがあると自己PR全体の魅力が一気に上がるのです。

魅力的な自己PRに欠かせないのが、具体的なエピソードです。ただ「高校生の頃はサッカー部に所属しており、部長を務めていました」と伝えるだけでは足りません。そこでどんなことを経験してきたのかを伝えることで、「そんな経験をしていたのだな」と内容のリアリティも上がります

加えて、次の段階で伝える、経験を通じてどんなことを得られたのかを解説する段階において、このエピソードがないと説得力が薄まります。魅力的な自己PRに欠かせないので、ぜひエピソードを盛り込むようにしましょう。

④ここが特に重要! 活動を通じて得られたものを伝えよう

高橋キャリアアドバイザー

エピソードを伝えられたら、次はその経験を通じて何を得られたのか伝える必要があります。「こんなことを得られた」というのは、自分の能力のアピールにもなるため、評価に直結します。

伊藤うみ

好評価を狙うなら欠かせないポイントなわけですね。取り入れるようにします!

課外活動の自己PRをするうえでは、その経験を通じて何を得られたのかをアピールすることが欠かせません。というのも、「何を得られたのか」という視点での説明がないと、ただの「課外活動を経験した話」になってしまい、自己PRとして成り立たないからです

自己PRとは、企業に「採用したい」と思わせるために自分の魅力をアピールすること。課外活動を経て何を得られたのかを明確に示し、「こんな採用するメリットがあります」と提示するようにしましょう。

⑤入社後に言及! 得られたものを仕事にどう活かすかでまとめよう

高橋キャリアアドバイザー

さて、まとめです。自己PRの最後は、得られたことを仕事にどう活かすかを伝えてまとめましょう。

伊藤うみ

入社後のことに触れる必要があるのですね。

自己PRの最後は、課外活動を通して得られたことを、入社後どのように活かしていくのかについて触れて締めましょう。入社後のことについて考えていることは、企業が重要視している「入社意欲」の評価につながります。入社意欲の高い就活生に対しては、入社後も意欲的に働いて活躍してくれそうと期待できるため、高い評価をするのです。

魅力的な自己PRをして好評価を得る目的がある以上、この入社意欲のアピールは欠かせません。必ず「どう活かすか」について言及してまとめるようにしてくださいね。

読みながら構成方法を身に付ける! 16個の課外活動のアピール例文

高橋キャリアアドバイザー

ここからは解説してきたコツを踏まえた課外活動の自己PR例文を紹介します。ここまでのおさらいとして、どのように内容が構成され、どのように課外活動をアピールしているのか確認していきましょう!

伊藤うみ

わかりました!ぜひお願いします!

①サークル

例文

私は大学で写真サークルに所属しており、そこでサークルの代表を務めています。もともと写真が好きで、同じ趣味を持つ友人が欲しくて入ったことがきっかけです。

写真サークルは50人ほどのメンバーが所属しており、毎月撮影会を企画しては、部員同士の交流を図っています。代表として意識しているのは、常に全員が楽しく過ごせるよう環境を整えることです。そのため相手が今何を感じているのかを注意深く観察する癖がつき、その結果今では今何を考えているのか敏感に読み取れる観察力が身に付きました。

貴社に入社後はこの観察力を活かして顧客の求めるものを敏感に読み取り、顧客自身が気づいていないようなニーズまで汲み取れる営業として活躍していきたいと考えています。

高橋キャリアアドバイザー

どんな課外活動をしてきてたのかが明確で、アピールがとてもわかりやすいですね。特に注目したいのがエピソードの具体性。どういった経緯を経て観察力が身に付いたのか、説得力を持たせて説明できています。

伊藤うみ

企業の目線を想像して見てみると、確かにこれなら入社後の活躍も期待できますね!

②部活

例文

私は高校生の頃にサッカー部に所属をしており、そこで部長を任されていました。入部したのは、家族全員がサッカーをしていて、自分も自然とサッカーが好きになったことが関係しています。

部長としては率先して練習や試合でチームをリードして、皆が不安にならないよう常に自信のある姿を見せ、またやることがわからなくなってしまわぬよう計画も頻繁に共有していました。そうして「自分がチームを率いていくんだ」と意識した行動をしていくうちに、強いリーダーシップを身に付けることができました。当時の監督からも、「リーダーとして成長したな」と評価いただけたことを覚えています。

貴社に入社後はこのリーダーシップを活かして、指示されることを待つのではなく、自分が引っ張っていくんだという意識を持って業務に臨み、3年以内にチームリーダーを任せていただけるような人材として成長し貢献して行きたいと考えております。

高橋キャリアアドバイザー

サッカー部の部長という課外活動の経験と、そこから得られたリーダーシップという強みが軸となった自己PRですね。エピソードが具体的なので「本当かな?」という違和感を抱くこともありません。

伊藤うみ

入社後はこのリーダーシップを発揮して活躍してくれそうだなと期待できる内容ですね!

部活を軸に自己PRを作る場合は、ぜひこちらの記事を参考にしながら準備を進めてください。
自己PRにおいて部活経験は最高の素材|例文13選付きで徹底解説

部長という人を率いる立場に立ったことがある人は周りの人を動かす「働きかける力」が備わっている可能性があります。この力について詳しく調べたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
例文8選|働きかける力を3ステップでアピールして内定をつかみ取れ

③学生自治会

例文

私は大学で学生自治会に所属しており、学生が豊かな大学生活を送れるよう大学の運営側と協力しながらサポートをしています。入会したきっかけは、もともとお世話になっている先輩から誘われたからです。

学生自治会では学生が不自由なく大学生活を送れるようサポートをすることがメインで、ときには学生から直接相談を受けることもあります。そうして相談に乗ったり、業務をこなしていくうちに、あくまで自分も学生であるのに「みんなのためにできることはすべてやろう」と思えるようになりました。いわば強い責任感を活動を通して身に付けることができました。

貴社に入社後はこの強い責任感を活かして、一度任された仕事は決して投げ出さず、どんなに困難なことがあってもしっかりやり切れる、頼りがいのあるメンバーとして業務に貢献いたします。

高橋キャリアアドバイザー

学生自治会という経験から責任感を得られたことがとてもわかりやすくまとめられていますね。内容が理解しやすいので、魅力も伝わりやすくなっています。

伊藤うみ

入社後は、特に対人コミュニケーションにおいて力を発揮してくれそうと評価できる自己PRだと感じました!

④清掃活動

例文

大学で週に一度おこなわれている清掃活動に欠かさず参加しており、普段使っているキャンパスを自分の手で掃除をすることを卒業するまで続けることを目標にしています。もともと掃除好きということもありましたが、なにより「大学を大切にしてきたい」という思いがあって、この活動に参加するようになりました。

普段の清掃活動ではゴミ拾いから机や窓の拭き掃除、ごみ袋の取り換えなど多岐にわたります。時間は2時間と限られており、その中でいかに効率よく、かつ丁寧に掃除できるかを常に意識して臨んでいます。そうして段取り良く掃除ができるよう計画を立てて取り組むうちに、効率性を意識した行動ができるようになりました。

貴社に入社後はこの特技を活かして、目の前にある業務だけを片付けようとするのではなく、どうすればもっと効率よく進めることができるのかを常に意識して、無駄な作業を省きながら業務を進めていける営業事務として貢献いたします。

高橋キャリアアドバイザー

清掃活動という経験から「効率性を意識した行動ができるようになった」という得られた強みへのアピールがとてもスムーズで、引っかかりを感じることなく読むことができます。

伊藤うみ

なぜこの強みが得られたのか、その理由に該当するエピソードも的確で、とても説得力があります! 活かし方に関しても強みととてもマッチしていて、これもぜひ参考にしたいです。

⑤学校行事

例文

大学では学園祭の実行委員会に所属しており、年に一度開催される学園性の準備から運営までをおこなっています。高校生のときにこの学園祭に来たことがあり、いつか運営側にまわってみたいと思っていたため、入学と同時に入会しました。

委員会では年単位でスケジュールを切って進行をする必要があり、逆に当日となれば分単位で計画を立てて行動することになります。そうして常に「計画を立てる」ということを意識した生活をしてきた結果、何をするにもまず計画を立てるようになり、そのおかげもあって「何かに間に合わない」ということが一切なくなりました。

貴社に入社後はこの計画を立て、その通りに進行させることができるスケジュールの管理能力を活かし、自分だけでなく、チーム全体の動きを管理しながら仕事を進めることのできる、視野の広いディレクターとして業務に取り組んでいきたいと考えております。

高橋キャリアアドバイザー

単に計画を立てられる計画性だけにとどまらず、その先の実行フェーズにおいても能力を発揮することができるというアピールはとても魅力的です。

伊藤うみ

計画を管理できる能力だけでなく、その実行力も期待できる内容ですね! これなら高い評価も期待できそう!

計画性を自己PRに取り上げる場合はぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。
例文9選|計画性の自己PR作成術!伝え方から鍛え方まで徹底解説

⑥アルバイト

例文

私は大学1年生のときから図書館でアルバイトをしており、そこで日々利用者の方が心地よく利用いただけるようなサポートをしています。昔から図書館で働くことが夢だったため、このアルバイトを始めました。

図書館のアルバイトで一番多い仕事が、利用者の方が探す本を見つける作業です。ときにはジャンルだけ、タイトルの前半部分だけといった少ない情報量で探す必要があります。ただ、それでも決してあきらめることなく探し続け、求められている本を見つけ出すようにしています。そうして図書館で働くうちに、粘り強さが身に付きました。

貴社に入社後はこの粘り強さを活かして、何度練り直すことになってもくじけず最高のアウトプットを出すことに挑戦し続けられるデザイナーとして業務に取り組みます。

高橋キャリアアドバイザー

図書館のアルバイトで得られた粘り強さを、「何度練り直すことになってもくじけず最高のアウトプットを出すことに挑戦し続けられるデザイナー」とつなげている点が素晴らしいですね。

伊藤うみ

仕事への活かし方が明確になっていると、高い入社意欲を感じさせることができるのですね。粘り強さを得るに至ったアルバイトのエピソードも具体的で、確かにこの就活生は粘り強さがありそうだと判断できます。

自己PRにアルバイト経験を組み込むなら、ぜひこちらの記事も確認してください。
アルバイトの自己PRで面接官の心を掴め! 14例文付き作成方法解説

例文のように粘り強さを軸にアピールを考えていきたい人は、ぜひこちらの記事も合わせて確認してみてくださいね。
例文10選!「粘り強い」性格を効果的に伝えて面接官の心を掴み取ろう

⑦ボランティア

例文

以前から私は災害復興支援のボランティアに参加していて、現地に赴いては、自分のできる限りのことをするようにしています。ボランティアに参加するようになったのは、もともと親がボランティアに頻繁に参加していて、大きくなったら自分も参加するのが普通のことであると考えていたからです。

ボランティアと言えども、私は特に専門的な知識もスキルもありませんから、現地でできることは限られています。それでも、「今自分に何ができるのか」を考え、率先して行動するようにしています。そうした意識で行動をするうちに、日常生活においても、誰かの指示を待つのではなく、今できることを探し、自分から行動するようになりました。

この主体性は、貴社が求めている「自分から仕事を探し行動することのできるメンバー」に当てはまるのではないかと思います。入社後は、自分から行動し、必ず結果を出せるメンバーとして業務に貢献してまいります。

高橋キャリアアドバイザー

「なにかできることはないか」と自ら探し行動に移してきたというエピソードからは、とても高い主体性や行動力を読み取ることができますね。

伊藤うみ

企業研究もしっかりおこなってきていることが活かし方からわかります。ここからも行動力を感じることができるので、入社後は意欲的に働き、活躍してくれるだろうと企業は判断してくれそうです。

⑧地域活動

例文

月に1度開催されている地域のバザー会に運営として参加しており、そこで私は運営の中核として場所の予約や備品の貸出など、さまざまな業務を一手に引き受けています。昔からこの地域に住んでいる私にとって、そのバザー会はとても馴染み深いものであり、お世話になった地域の方々に恩返しがしたいと思い始めました。

バザーの運営としては参加者への告知から準備、運営などやることはさまざま。毎回参加される方がバラバラということもあり、対応もその都度変わります。ときには当日急な対応に追われることも。そうして運営業務にあたるうちに、柔軟な対応力が身に付きました。

貴社に入社後はこの対応力を活かして、突然の差し込み業務や、周囲のサポートにも問題なく対応できる、器用で頼りがいのある店頭スタッフとして店舗全体の業務を支えてまいります。

高橋キャリアアドバイザー

バザー運営の動機から最後の活かし方まで具体的に言及できていて、全体を通して納得感があります。対応力を活かして、入社後は他のスタッフのサポートもしながら業務を進めてくれそうと期待できますね。

伊藤うみ

企業側の目線に立つと、ゆくゆくは店長も任せられそうと思えるほど、頼りがいを感じさせる自己PRでした!

⑨インターンシップ

例文

私は大学1年生のころに新商品をプレゼンテーションする、グループワーク型の短期インターンに参加をし、そこでMVPを獲得した経験があります。もともと営業職を目指していることもあり自身のプレゼンテーション能力を高めたいと考えていたことが参加したきっかけになります。

準備に2週間をかけ、日夜チームメンバーと話し合い、どうすれば「売れる」プレゼンテーションができるのかを研究し続けました。自分はグループのリーダーとして全員の意見を取りまとめる役目を任されており、時には食い違う意見をまとめることも求められ、とても苦労したことを覚えています。しかし、そうして人の意見を受け止め、相手の意図を汲んだ提案するという経験が自身の「協調性」を養うことにつながりました。

貴社に入社後はこの協調性を活かし、社内外問わず良好な関係性を構築し、円滑に業務を遂行できるよう全力を尽くしてまいります。

高橋キャリアアドバイザー

注目したいのがエピソード。たとえば「多数決で決めた」なら「協調性ではない」と判断される可能性がありますが、「意見を受け止め、相手の意図を汲んだ提案する」というのはまさに協調性そのものです。

伊藤うみ

エピソードが押し出したい強みである「協調性」を強調し、自己PR全体の説得力もアップさせていますね。自己PRにおけるエピソードの重要性がよくわかりました!

⑩資格取得

例文

私は貴社で働くためには今後英語力がより求められていくのではないかと思い、時間さえあれば英語の勉強に時間を費やしてきました。結果、現在は英検2級の資格を取得しております。

もともと英語は得意な方ではないのですが、昨年貴社が発表された海外にもマーケットを広げていくとのニュースを拝見し、自身が志望している、貴社で営業として活躍する未来のためには英語力が必要であると考え、大学の講義の隙間を縫って英語の勉強を続けてまいりました。今後も継続的に勉強を続け、英語力を高めていく所存です。

貴社に入社後は、この英語力を活かして海外支社の立ち上げや海外の顧客への対応といった業務に貢献してまいります。

高橋キャリアアドバイザー

英検の資格を取得したのは、志望企業で働くためであるという、最初から高い入社意欲を感じさせる自己PRですね。企業研究をしっかりしたうえでの判断であることも伝わり、英語力だけでなくその行動力も評価できます。

伊藤うみ

今後も勉強を続けていくことに触れているのがポイントと感じました。入社後もこの資格取得のように、高いモチベーションをもって仕事に取り組んでくれるだろうと期待できる内容です。

資格を軸にアピールを考える場合や、就活のために資格取得を考えている場合は、ぜひこちらの記事を確認してみてください。
就職に有利な資格で内定一直線! 7業界のおすすめ資格はこれだ

⑪習い事

例文

私は高校生の頃から剣道を習っており、学校が終われば道場で指導を受けるという生活を何年も続けております。もともとは母が剣道の有段者で、母の稽古についていった際に「楽しそう」と感じたことが始めるに至ったきっかけとなっています。

剣道の稽古はつらく大変なこともありましたが、つらくても耐え、何度でも立ち上がることを繰り返していくうちに、日々の稽古を通じて忍耐力を身に付けることができました。その忍耐力は師範からも評価していただいており、自分より年下の子たちへの指導を任されるようにもなりました。

貴社に入社後はこの忍耐力を活かして、困難なことに直面しても、決して折れることなく、挑み続ける姿勢を周囲に見せて鼓舞できるようなメンバーとして業務に取り組んでまいりたいと思います。

高橋キャリアアドバイザー

剣道を通じて忍耐力が身に付いたというのがこの自己PRの軸の部分ですね。エピソードも押し出したい強みである忍耐力にマッチした内容で、「だから忍耐力が身に付いたのだな」と納得できます。

伊藤うみ

強みが評価され、他の人の指導も任されているというアピールも注目すべきポイントだと思います! 自分の自己評価だけでなく他者からも評価されていることもアピールすると、より内容の説得力がアップするのですね。

⑫留学

例文

私は大学2年生のころに、オーストラリアに語学留学をしておりました。もともと実践的な英語が学びたいと考えていたこと、そしてかつてオーストラリアに旅行に行った際に、「なんて素敵な国なのだろう」と感動した経験があったためです。

オーストラリアでは学校に通いつつ、カフェで話かけてみたり、アルバイトにも挑戦をしてみたりなど、積極的に英語を使う機会を求めて行動を起こすようにしていました。そうした行動が効果を発揮して、今では日常会話レベルなら問題なく英語でコミュニケーションを取ることができるようになりました。

貴社で働くうえでは、この英語力を活かして、海外からの観光客との接客や、海外商品の取り扱いなどを積極的に担当できる、英語に強い店頭スタッフとして業務に貢献いたします。

高橋キャリアアドバイザー

留学を経て英語力を得たというアピールポイントですね。「カフェで話かけてみたり、アルバイトにも挑戦をしてみたり」と自ら行動した経験は、英語力を高められた理由だけでなく行動力もアピールできています。

伊藤うみ

「英語が話せる店頭スタッフ」ではなく、「接客や海外商品の取り扱いなどを積極的に担当できる店頭スタッフ」とつなげており、とても具体的です。これなら入社後の活躍している姿も明確にイメージできます!

⑬趣味

例文

私は趣味で動画制作をしています。旅行したときに記録を残したいと考えて撮り始めたことがきっかけで、今では動画を撮ることが目的になるほどのめりこむようになりました。

動画は撮影だけでなく編集までしており、自費で編集ソフトから機材までを買いそろえ、日夜動画制作に励んでいます。最近では自身の作った動画を評価していただけることも多くなり、月に3本ほどは動画制作の依頼をいただけるようにもなりました。楽しんで作っているうちに、撮影から編集までの技術を身に付けられ、その結果将来は動画制作に携わる道を歩みたいと考えるようになり、貴社を志望するに至りました。

この趣味で培った動画制作の技術を活かし、貴社の動画制作部の一員として、クライアントが求める品質を超える動画を提供できるよう業務に取り組んでまいります。

高橋キャリアアドバイザー

趣味で作っている動画が結果的に自身のスキルにもなり、そして志望動機にもつながったということが軸の自己PR。動画制作を始めた理由、スキルを伸ばしてこれた理由がとても明確で、違和感なく受け止められます。

伊藤うみ

「月に3本ほどは動画制作の依頼をいただけるようにもなりました」という客観的な評価もされているアピールを交えることで、自己PR自体の説得力がアップしています。主観だけでなく客観性も大切なのですね。

自分の趣味や特技をアピールする際はこちらの記事の解説も参考にしておくと、より魅力的に伝えられるようになります。
厳選50例文|趣味・特技一覧から自分だけの魅力を探し出せ

⑭NG例文:内容の深掘りが足りない

例文

私は大学で清掃サークルに所属していて、たまに集まっては校内を清掃するなどして大学構内の美化活動に貢献しています。

基本的には月に1度おこなっていて、みんなで協力しながらゴミを拾ったり窓を拭いたりしています。自分たちの手で大学を綺麗にするのは気持ちが良いので個人的には楽しく参加しています。このサークルで掃除をすることを通じて人と協力することの大切さを学びました。

御社に入社後はこの学びを活かして、しっかり業務に取り組み頑張ります。

高橋キャリアアドバイザー

課外活動を通じてどんなことを得られたのか、どんな経験をしてきたのか、どんな風に仕事に活かしていきたいのか、全体を通じて不明瞭です。魅力も理解しづらいため高い評価は期待できないでしょう。

伊藤うみ

あいまいな内容だと魅力も理解しづらいのですね。だからこそ内容を充実させるための事前準備が自己PR作成には大切なのですね。

⑮NG例文:得られたものへの言及がない

例文

私は高校生のときに美術部に所属をしていて、そこでは部活動として毎日絵を描いていました。もともと絵が好きだったので、たまにコンクールに出したり、展示会にも出したりなどもして楽しく過ごしていました。

御社に入社後は事務職として日々の業務にコツコツと取り組んで、安心して仕事を任せられるような頼りがいのある人物に成長したいと考えています。

高橋キャリアアドバイザー

美術部に所属をしていたことはわかりますが、そこでどんなことを得られたのかについて言及されていないため感想文のような内容になっています。自己PRとしては成り立っていないと言わざるを得ません。

伊藤うみ

確かにこの内容から採用するメリットを感じるかと言われれたら、見出すのは難しいかもしれません。

⑯NG例文:仕事への活かし方に触れていない

例文

私は普段から地域の清掃ボランティアに参加をしていて、週に2日地域の人と協力してゴミ拾いなどをしています。生まれてからずっと住み続けている地元に何か貢献したいなと考えたことが参加するようになったきっかけで、今では参加を呼び掛ける運営側の業務にも参加するようにもなりました。

清掃活動といっても見回る必要があるエリアは広いため、事前の分担の当日のオペレーションがとても大切になります。そうした責任のある業務にも率先して手を挙げるようにしていて、この清掃ボランティアに参加していくうちに自主性も身に付いたように思います。

高橋キャリアアドバイザー

参加していた課外活動についてや、参加した動機、そしてどんなことを得られたのか詳細に説明できていますが仕事にどう活かすのかという視点での言及がないため、いまいち物足りない内容になっています。

伊藤うみ

仕事への活かし方への言及が大切であるということがよくわかりました。

警告! 課外活動のアピールで絶対に避けたいNG集

課外活動のアピールで絶対に避けたいNG集についての画像

伊藤うみ

課外活動のアピール例文も教えていただいたので、もう課外活動の自己PRの準備は万全な気がするのですが、まだすべきことはありますか?

高橋キャリアアドバイザー

ここまではいわば「正解例」をお伝えしてきましたが、今度は避けておくべきNGな行動について解説していきますね。避けておくべきことをあらかじめ知っておけば、その予防になります。

伊藤うみ

確かに、何をやってはいけないのか知らないままだと、気づかずやってしまうこともありそう……。ぜひ詳しく教えてください!

NG①「思いつかないから空欄でいいや」

高橋キャリアアドバイザー

まずは書類選考で気を付けておくべきことですが、「思いつかないから空欄でいいや」と課外活動の欄に何も書かずに提出することだけはやめましょう。

伊藤うみ

確かに良くないことはわかるのですが、空欄で出すとどうなるのでしょうか。

高橋キャリアアドバイザー

では、なぜ空欄で出すことは避けるべきなのか、その影響と合わせて解説しますね。

「思いつかないから空欄でいいや」とESの課外活動の欄に何も書かずに提出してしまうと、「やる気がないのかな」「真剣に取り組んでいないのかな」と意欲の面でマイナスの評価をされてしまう可能性があります

ESは書類上のわずかな情報からでしか評価をできないからこそ、空欄はとても目立ってしまいます。嘘を書くことは避けつつも、何か書けることがないか徹底的に洗い出して空欄を埋めるようにしましょう。

NG②「やったことないけど嘘ついちゃえ」

高橋キャリアアドバイザー

課外活動のアピールで気を付けておきたいポイントとしては、「やったことのないことにまで言及しない」ということも覚えておきましょう。

伊藤うみ

つまり、嘘をつかないということですか?

高橋キャリアアドバイザー

そうです! 課外活動のアピールで嘘をついてしまうことの影響については、この後で詳しく解説しますね。

内容を盛るために、やったことのない課外活動を「やったことがある」と嘘をついて記載することはやめましょう。その場では「良いアピールができた」と感じたとしても、仮に面接で深掘りの質問をされた際に上手く答えられない可能性があり、嘘とバレてしまえば大幅なマイナス評価となります。

それに、嘘をついて選考を突破してしまうと、本当の自分が評価されたわけではないので、企業からの評価と本来の実力に乖離が起きます。それに、自分と相性が良くないこと企業であることに気づけないまま入社してしまう可能性もあり、ミスマッチであることを入社後に気づいてしまい、早期離職してしまう未来が訪れるでしょう。

NG③「考えるの面倒だからコピペしちゃお」

高橋キャリアアドバイザー

課外活動のアピールを考えるうえでは、コピペも厳禁です。参考として調べるのは良いですが、そのままコピーしてしまうのはやめましょう。

伊藤うみ

自分で考えることが大切なのですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通り。自分で考えた回答こそ本当の自分の魅力を伝えられるのです。それに大きなリスクもあるのですよ。詳しく解説しますね。

アピール内容は確かに考えるのが大変ですが、楽しようしてネットや本に書かれているものをそのままコピペしてしまうのはやめましょう。そもそも他人の回答なので自分の魅力をアピールすることができませんし、面接などで深掘りされたときに答えることができません

加えて、企業もコピペじゃないかと感じたときは調べます。その際にコピペしたことが見破られてしまえば評価は確実に下がります。大きなリスクを伴うためこれもしないようにしてください。

課外活動を通じて自分だけの強みを獲得し内定を手に入れよう!

課外活動についての基礎知識から、自己PRで魅力的にアピールするための方法を例文と合わせて解説してきました。課外活動は人それぞれなので、正解がありません。どう組み立てて、どう伝えればいいのか悩んでしまう人はとても多いです。

しかし、ここまで解説してきた情報を活用すれば、その悩みに直面したとしてもすぐに対処することができます。課外活動の経験を上手く活用して、企業に「採用したい」と思わせる自己PRを作成し、内定まで一直線に進んでいきましょう。

伊藤うみ

「課外活動って自己PRに使えるのかな?」と最初は疑問に思っていましたが、今では魅力的なテーマであることがよく理解できました。アピールのコツも押さえられたので、これで準備が始められそうです!

高橋キャリアアドバイザー

ここまでよく頑張りました! 課外活動をうまく活用すれば選考で好評価を得ることができ、内定に大きく近づけます。まずは課外活動を振り返るところから始めて、自己PRに使う準備を進めて行きましょう!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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