広告業界に刺さる! 魅力的な志望動機の作り方を9例文付きで解説

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この記事のアドバイザー

  • 神谷 政利

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。幅広い業界や教育機関の支援をする広告代理業の経験…続きを見る

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目次

広告業界は憧れだけでは通用しない! 採用担当に刺さる志望動機を作ろう

田中キャリアアドバイザー

あら、鈴木さん。志望動機を書いているのですね。鈴木さんはどんな業界を志望しているのですか?

鈴木なぎさ

田中さん! そうなのです。ちょうど志望動機に行き詰っていたところです。広告業界を志望しているのですが「憧れている」といったようなありきたりな志望動機になってしまって困っています……。

田中キャリアアドバイザー

そうだったのですね。たしかに、憧れだけでは選考を確実に通過するのは難しいかもしれませんね。でも、業界のことについてしっかりと理解できれば「憧れ」以外の理由もきっと見つかるはずです。私と一緒に調べてみませんか? 

鈴木なぎさ

ぜひお願いします! 広告業界のことを深くまで理解して、魅力的な志望動機を書きたいと思います! 

今回は、人気の広告業界で採用担当者に刺さる志望動機の作り方を解説していきます。業界の魅力やもとめられるスキルについても解説していくので、少しでも広告業界に興味のある人は参考にしてみてくださいね。

記事の中で、志望動機例文も豊富に紹介しています。例文を参考にしながら、選考を勝ち抜く志望動機を一緒に作成していきましょう。

そもそも興味のある業界がなかったり就職先の決め方がわからないといった人にはこちらの記事がおすすめです。自己分析から企業を選ぶ方法についてわかりやすく解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
就職先が決められない!自己分析から導く企業選びのコツ8選

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志望動機の土台作り! 広告業界について知ろう

田中キャリアアドバイザー

まずは広告業界がどのような業界かをしっかり理解することが大切です。志望企業の業界内での立ち位置や、業界の動向についてわかっていると志望動機も説得力のあるものになりますよ。

鈴木なぎさ

よし、しっかり業界について理解するぞ! 

広告は商品やサービスの情報を消費者に伝え、関心を引きつけるためのものです。この広告を、テレビや新聞などさまざまな媒体に掲載することで、商品やサービスの魅力を伝えるのが広告業界の役割です。

次に、広告業界の仕組みについて詳しく解説していきます。世の中には多くの企業があり、商品やサービスを提供していますが、中には広告を打ち出す余裕がなかったり、広告を打ち出すための知識や経験のある人が社内にいない場合もあります。

そのような企業(=広告主)が、広告を依頼するのが広告代理店です。広告主と広告代理店の間で契約が結ばれると、広告代理店は広告制作会社に広告制作を依頼し、広告を掲載してくれる広告枠の仕入れなどをおこなうのです

広告業界の関係図の画像

田中キャリアアドバイザー

広告業界は一般的に広告代理店のことを指すことが多いため、今回は広告主と媒体をつなぐ役割を持つ広告代理店について詳しく解説していきます! 

広告業界全体の特徴について知りたい人は、次の記事を読んでみてくださいね。マスコミ業界の特徴・魅力・職種についてまとめて紹介しています。
初めての業界図鑑|全8種類の業界の特徴・魅力・動向を徹底解説

広告業界にはどんな企業がある? 広告業界の企業は3つに分類される

広告業界の3分類の画像

田中キャリアアドバイザー

ここからは広告業界の主な企業について解説していきます。大きく3つに分類でき、「総合広告代理店」「専門広告代理店」「ハウス・エージェンシー」が代表的な企業分類となります。

鈴木なぎさ

違いがよくわからないかも……。

田中キャリアアドバイザー

お! それは少し危険です。それぞれの企業の違いについてしっかりと理解できていないと、ミスマッチがおこってしまったり、採用担当者に「あまり企業のことを調べていないな」と企業に対する熱意が伝わらない危険性があります。

鈴木なぎさ

それは困りますね……。では、それぞれの企業の違いや特徴を理解して、自分がどの企業が向いているのかを考えていきたいと思います! 

田中キャリアアドバイザー

すばらしいですね! ぜひそうしてみてください! 

総合広告代理店|あらゆる媒体で広告活動をサポート

総合広告代理店とはあらゆる媒体で広告活動をサポートする企業です。「新聞だけ」など媒体を限定せず、テレビ、雑誌、インターネット広告などすべての媒体を扱っているのが、総合広告代理店最大の特徴です

総合広告代理店はあらゆる媒体を取り扱っていることから、広告主の依頼に合わせた最適な方法を提案できます。たとえば、アピールしたい商品のターゲット層が若い年代だとします。高齢者に比べてスマートフォンの保持率が高い若者には、インターネット広告やSNS上の広告が適しているでしょう。

このように、広告主の依頼に合わせた最適な広告媒体を選べることが総合広告代理店の大きな特徴であり、強みであるといえます。

扱っている媒体の例

  • テレビCM
  • 雑誌広告
  • 新聞広告
  • インターネット広告
  • SNS広告

総合広告代理店の企業例

田中キャリアアドバイザー

さまざまな広告媒体を扱えることから、広告主に対して商品やサービスを魅力的に伝える方法のアドバイスができたり、「テレビCMと雑誌広告」など媒体を組み合わせたプランを企画できることも強みですね。

専門広告代理店|特定の媒体に特化して広告活動をサポート

専門広告代理店とは特定の媒体に特化して広告活動をサポートしている広告代理店を指しています。インターネット広告を専門としている企業があれば、雑誌広告を専門としている企業もあります。

総合広告代理店に比べ、媒体は限定されてしまいますが、特化している分、その媒体でのノウハウが蓄積されており、アピールしたい商品やサービスが合っていれば大きな効果が期待できるという特徴があります

最近、特に注目されているのがインターネット広告会社です。新聞広告やテレビCMよりも安価であり、ターゲットを限定して広告を表示させる技術もあるため、効率的に広告を掲載することができるのです。

専門広告代理店の企業例

田中キャリアアドバイザー

媒体を限定している企業を専門広告代理店と呼びますが、業界に特化した広告代理店も専門広告代理店と呼ぶことがありますよ! 

鈴木なぎさ

あらゆる媒体を扱っているからこその強み、媒体や業界を絞っているからこその強み、それぞれあるのですね! 自分がどのような広告を扱いたいのかをしっかり考えたいと思います! 

ハウス・エージェンシー|親会社の広告活動をサポート

ハウス・エージェンシーとは、広告主を限定して広告活動をサポートしている広告代理店です。鉄道会社や新聞社などの大手企業の広告制作を専属でおこなう形で、その企業の子会社となるケースが多いです。

ハウス・エージェンシーの特徴はなんといっても、連携の取りやすさです。親会社と子会社の関係であることから、コミュニケーションが取りやすく費用(仲介料)も安く広告運用ができる点が強みともいえます

また、総合広告代理店や専門広告代理店では、ライバル同士の企業の広告を任されることもあり、情報漏洩のリスクがないとは言い切れません。しかし、親会社の専属の広告代理店として機能しているハウス・エージェンシーは、情報漏洩のリスクを抑えられるという特徴もあります。

ハウス・エージェンシーの企業例

田中キャリアアドバイザー

大手企業の広報や宣伝をおこなう部署が独立してハウス・エージェンシーとなる場合もあります! また、ハウス・エージェンシーでも、ほかの企業からの広告依頼を受けているところもあるので、よく調べてみてくださいね。

鈴木なぎさ

総合広告代理店、専門広告代理店、ハウス・エージェンシーそれぞれに強みや特徴があるのですね。自分でもしっかり調べてみたいと思います! 

キャリアアドバイザーコメント

これからの広告業界は時代の変化に対応できるかがカギ!

広告業界では、テクノロジーの発達や、メディアの変化に伴い、今後さらに変化していくことが予想されます。

たとえばテレビや紙媒体よりもインターネット広告の市場が巨大化していること、さらに今は、パソコンよりスマートフォンを通してインターネットにアクセスする人が多いことから、モバイル機器に対してどのように広告を打ち出していくかといった戦略、また、インフルエンサーを活用した広告なども活発化しています。

こうした変化はとてもスピードが早く、世間の関心がどこに向いているか、またテクノロジーをどのように活用するのが適切なのかといったことなど、常に情報感度を高くしておかなければなりません。

常に変化し続けることに対して、前向きに捉えたり、面白みを感じる人がこれからの広告業界にフィットしていく可能性が高いと言えるでしょう。

あなたは広告を通じて何がしたい? 広告業界の主な職種を解説

広告業界の主な職種の画像

ここからは広告業界の主な職種について解説していきます。広告業界にはさまざまな職種がありますが、今回は代表的な企画職・制作職・営業職の3つの職種を詳しく紹介します。

志望動機を作成するうえで、どの職種に就きたいか、入社してからどの職種を目指していきたいかはとても大切であり、採用担当者も聞きたい部分となります。しっかりと理解していきましょう。

田中キャリアアドバイザー

広告に対して自分がどのようにかかわっていきたいかを考えながら読み進めてみてくださいね。

企画職|広告を作るためにアイディアを出す仕事

田中キャリアアドバイザー

マーケティング職とも呼ばれる企画職。企画職では、広告を作るためのアイディアを出す非常に重要な役割を担っています。

鈴木なぎさ

広告の心臓となる部分ですね! 

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 顧客が何を欲しているのか、抱えている課題は何なのかなど、正しいニーズを把握して、それに対応した広告を作るための方法を考える重要な仕事ですよ。

企画職は依頼のあった広告をいかに多くの人に届けるかを考える仕事です。アピールしたい商品やサービスに関心を持ってもらえるにはどうしたら良いか、どのような方法であれば顧客の目に留まるかなど分析をする必要があります。

商品やサービスを購入する人はどのような人なのかという想像力だけではなく、顧客にささる広告を分析する力、情報収集する力がもとめられる仕事なのです

制作職|アイディアを形にする仕事

田中キャリアアドバイザー

次に紹介するのはアイディアを形にする仕事である制作職です! クリエイティブ職ともいわれています。

鈴木なぎさ

憧れます……! 

田中キャリアアドバイザー

自分が制作に携わった広告が世に出て、多くの人の目に触れる仕事はかっこいいですよね! 

企画職から出たアイディアを形にする仕事が制作職の仕事です。制作といっても、広告制作のすべてを担うわけではありません。イラストや写真を担当する人、デザインやキャッチコピーを考える人など、さまざまな人たちの協力があり1つの広告が出来上がるのです

制作職に含まれる職種

  • プランナー
    →広告制作完成までのプラン設定を担当する
  • コピーライター
    →広告内の文章やキャッチコピーを担当する
  • グラフィックデザイナー
    →広告内のイラスト作成やデザインなどを担当する
  • アートディレクター
    →広告のビジュアル面を担当する責任者
  • Webデザイナー
    →Webサイトのデザインを担当する

ただし、制作職は専門的なスキルが必要なため誰でも応募できるとは限りません。応募条件に大学や専門学校でデザインや美術を専門に勉強していたかや画像や動画を編集するソフトを扱えるかなどが含まれる可能性が高いです。

しかし、未経験でも応募可能で、1から経験を積むことができる求人もゼロではないため、よく調べてみることをおすすめします。また、広告業界に就職してからスキルを磨いたり、資格を取ることで制作職へキャリアチェンジを目指すこともできます。

営業職|顧客のニーズを汲み取る仕事

田中キャリアアドバイザー

最後に紹介するのは営業職です。営業職は、顧客(=広告主)に対して、広告の企画・提案し、完成までのスケジュール調整、予算管理などをおこなう仕事です。

鈴木なぎさ

さまざまな業界の最先端で仕事ができるというわけですね。そして、広告主からしたら広告代理店の印象はその営業によって決まるということですよね…? 

田中キャリアアドバイザー

その通りです。いわば企業の顔ですね! 営業職は、業界のトレンドを知り、顧客を納得させられるような提案をおこなっていかなければなりません。ときには大規模な予算でテレビCMを作成したりするなど発信力の大きい仕事といえるでしょう。

営業職は常に顧客のニーズを把握し、ニーズに沿った提案ができるかどうかが仕事をするうえで大切になります。

情報収集や分析、市場調査などはもちろん必要にはなりますが、どれだけ良い企画や提案ができたとしても、顧客先と信頼関係を築くことができなければ、良い広告は完成しません

顧客の心をつかむ提案やプレゼンテーション、顧客先との関係構築、社外はもちろん社内のメンバーとの仕事の調整、予算の管理など幅広い業務を計画的にこなす力がもとめられる責任の大きい仕事ですが、その分世の中に大きな影響を与えられるやりがいも大きい仕事といえるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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人気の高い業界だからこそ! 念入りな準備が必要不可欠

広告業界は人気の高い業界です。有名な大企業にもなると倍率が数百倍にもなります。多くの就活生が限られた採用枠を得ようと競うのです。

企業側も「より優秀で熱意のある学生」を採用したいと考えます。そのため、業界研究や企業研究を深くおこなっている学生は、好印象となるでしょう。

広告業界では、人の心や社会の動きを洞察し、言葉にならない欲求を目に見える形にしていくことがもとめられる仕事です。広告を届ける相手のことをよく理解せずに自分よがりの情報発信をするのは広告業界ではNGです。

このような業界ですから、就活の段階でもしっかりと業界研究をして、相手(企業)が何をもとめているのかを理解して準備することができるかどうか、というのを企業側もみているわけです。

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入社後の活躍につながるかも! 広告業界で活きる3つスキルを紹介

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田中キャリアアドバイザー

ここまで、広告業界の代表的な企業や職種について解説してきました。いかがでしたか? 

鈴木なぎさ

広告って日頃よく見ているものなので、仕組みも理解できていると勝手に勘違いしていました……。実際は広告がどのように作られていくのかを深くまで理解できていなかったので、仕組みやさまざまな役割を担う人がいて作られているということが知れてよかったです! 

田中キャリアアドバイザー

しっかりと業界や仕事内容について深められたようですね。

鈴木なぎさ

広告業界は華やかさもありますが、影響力が大きい分、仕事の責任も大きいのですね。でも田中さん、そんな広告業界で活躍できる人ってどんな人なのでしょうか? 

田中キャリアアドバイザー

鈴木さん、とても良い質問ですね。では、ここからは広告業界で活きるスキルについて解説していきます。自分にも当てはまるスキルなのか、これから伸ばせそうなスキルなのかを考えながら、解説を聞いてくださいね。

鈴木なぎさ

わかりました! よろしくお願いします! 

①情報収集能力|時代に合ったニーズをキャッチ! 

田中キャリアアドバイザー

まず最も大切なスキルは情報収集能力です。広告業界では、その時代に合ったニーズをキャッチすることがもとめられます。そのためには、常にアンテナを張って、最新の情報や一歩先を見すえた新しい情報などを収集できる力がもとめられるのです。

鈴木なぎさ

広告にかかわるうえで、今何がもとめられているのかを調べるスキルはたしかに大切ですよね! 時代を読む力とも言い換えることができそうですね。

情報収集能力は広告に携わるうえで基本のスキルであり最も重要なスキルともいえます。今、注目されている広告はどのようなものか、競合他社の広告はどのようなものかなど、幅広い視点で情報を収集することで、多くの人の目に留まる広告の企画や提案ができるでしょう

また、情報をたくさん収集していることは顧客からの信頼も獲得することができます。業界や商品についてよく調べて提案をしてくる広告代理店と、あまり業界や商品の理解がないまま提案をしてくる広告代理店では、どちらに頼みたいか一目瞭然でしょう。

②発想力|あなたのひらめきが消費者の心をつかむ! 

田中キャリアアドバイザー

広告に携わるうえで、重要なスキルはまだまだあります。鈴木さんはどのようなスキルを想像しますか? 

鈴木なぎさ

そうですね……。目を引く広告はキャッチコピーやデザインが斬新で素敵なので、発想力や新しいことを思いつく力とかは大切なのかなと思います! 

田中キャリアアドバイザー

お、その通りです! 素晴らしいですね。多くの人の心をつかむ広告の企画や提案をするためには柔軟な発想力がもとめられます。

広告の企画や提案をするうえで重要なスキルとして発想力が挙げられます。この発想力は、広告を見てもらう仕掛けをつくる力とも言い換えることができます。

たとえば、見たことのある広告や競合他社が出している商品と同じような魅力をアピールしている広告は、ユーザーの心には響きません。

今まで見たことのない斬新なデザインを思いついたり、新聞広告やインターネット広告などどのような広告手法と組み合わせるかを柔軟に考えることで、ユーザーの心をつかむ広告が完成するのです。

情報収集を欠かさず、より魅力的な広告はどのようなものかと考え続ける姿勢が発想力を向上させます。つまり、発想力や発想力を鍛えようとする姿勢が広告業界ではもとめられています。

発想力をアピールしたいと考えている人にはこちらの記事がおすすめです。発想力をアピールする際のコツについて詳しく解説しています。
例文4選|発想力のアピール効果アップ! 3つのコツを大公開

③プレゼンテーション能力|自分の言葉で魅力を伝える! 

田中キャリアアドバイザー

最後に紹介するスキルはプレゼンテーション能力です! 

鈴木なぎさ

良いアイディアや企画をすることだけが重要ではないということですね! 

田中キャリアアドバイザー

そうですね。どんな良いアイディアも広告主(=クライアント)に伝えるスキルがなければアイディアは形になりません。クライアントに納得してもらうためには「伝える力」であるプレゼンテーション能力も重要なのです。

魅力的な広告を制作するための企画やアイディア出しをすることも重要ですが、どれだけ素敵な企画でもその広告を打ち出したときの効果や広告を出すことのメリットなどを明確に伝えられなければ、その企画は通りません。

とくに広告業界では「コンペ」が頻繁におこなわれています。コンペとは、コンペティションの略語で、競争という意味の言葉です。

広告業界におけるコンペとは、クライアント先の経営層や競合他社の前で、広告のアイディアや企画についてプレゼンテーションをおこない、競い合うコンテストのようなものを指します。

大勢の前で自信をもって伝える力やわかりやすく筋道を立てて伝える力、効果や魅力を端的に伝える力など、プレゼンテーションをするうえで必要なスキルが備わっていると広告業界でもとめられる人材となれるでしょう

キャリアアドバイザーコメント

広告業界で活きるスキルは「言語化能力」

広告業界で活きるスキルで大切なものは「言語化能力」です。

ぼんやりと心にある、解像度の低い感覚を言葉にする「言語化能力」は広告業界で働くうえで大切な能力と言えます。

顧客が抱えていて、顧客自身も気づいていない、潜在的な欲求のことを「インサイト」と言います。広告にかかわる専門家であるならば、顧客のインサイトを捉えて「実はあなたが欲しいのはこういうことですよね」と言語化して届ける力がもとめられるのです。

インサイトは個人だけでなく、対象顧客という大きな相手に対しても考えることができます。たとえば、仕事帰りにアルコールを購入する人たちは「嫌なことがあった心をリセットしたい」「1日頑張った自分にご褒美をあげたい」といった潜在的な欲求を持っているのではないでしょうか。

インサイトを的確に言語化できればできるほど、相手の心に刺さる広告をつくることができるわけです。

志望動機作成前にチェック! 企業が見ているポイントを押さえておこう

鈴木なぎさ

志望動機を作成するうえで、広告業界にもとめられる人材やスキルを知ることは大切ですね! 

田中キャリアアドバイザー

そうなのです。志望動機の中にアピールできる強みを盛り込んだり、入社後にどのような人材になりたいかなどを伝える際に、活かすことができますね。

鈴木なぎさ

よーし、業界についての理解も深まったし、もとめられるスキルについても知れたので、実際に志望動機を作成してみようかな。

田中キャリアアドバイザー

良いですね! 一緒に考えていきましょう。でもその前に企業が志望動機の中でどのようなポイントを見ているのかについてだけ説明させてください! 企業が見ているポイントを押さえて、より魅力的な志望動機を作成しましょう。

鈴木なぎさ

たしかに企業がどのようなポイントを見て評価しているのか気になります……! 企業側の視点を理解して、選考突破できる志望動機を作りたいと思います!

ポイント①|入社意欲の高さを知りたい

企業は学生の志望動機を見て「入社意欲の高さ」を知りたいと考えています。では、入社意欲の高さはどのような点から判断できるのでしょうか。

それは、どの程度業界のことや企業のことを理解できているかで判断できます。業界や企業のことをよく調べている学生からは熱意を感じることができますが、業界に関する基本的な知識や企業の強みなどがわかっていない学生には入社意欲は感じられないでしょう。

また、志望動機が広告業界以外の業界でも叶えられるものであったり、その企業ではなくてはならない理由が伝えられないと「本当に当社に入社したいのかな」と入社意欲を疑われてしまうこともあるため、企業の意図をしっかりと理解したうえで志望動機作成にとりかかりましょう。

鈴木なぎさ

業界や企業への理解で入社意欲を判断しているのですね。

田中キャリアアドバイザー

面接の場面であれば、それに加えて話し方も重要な評価ポイントです。ボソボソと自信のない表情で伝えるよりも、熱意と自信を持って、相手の目を見て志望動機を伝える学生の方が入社意欲が高いと判断できますよね。

ポイント②|もとめる人物像とマッチしているかを確認したい

企業がもとめる人物像と学生のスキルや人柄がマッチしているかどうかも企業が特にみているポイントとなっています。

どれだけ優秀な学生であっても、応募している職種にもとめられる人材でなければ選考を通過することは難しく、また企業研究が不足しているのではないかと思われてしまう可能性もあります

たとえば、Webデザインのスキルや資格などを持っていたとしても、インターネット広告だけではなく、ほかの媒体も扱う総合広告代理店を志望しているならば、Webデザインスキルのアピールのみでは採用担当者の心をつかむことができません。

また、なぜインターネット広告の専門広告代理店ではなく総合広告代理店を志望したのかを明確に答える必要もあるでしょう。

田中キャリアアドバイザー

このように企業は学生とのマッチ度も重要視しているため、どのような人材がもとめられているのかを業界研究や企業研究の中で見極める必要があるのです。

面接の場面では志望動機を聞かれないケースもあります。志望動機を聞かない企業の意図について気になる人はこちらの記事でチェックしてみてくださいね。
不合格って本当? 面接で志望動機を聞かれない正しい理由を徹底解説

キャリアアドバイザーコメント

広告業界でもとめられるのはクリエイティブ性だけではない!

広告業界で働くには、いくつもの能力がもとめられます。記事の中にもあった通り、情報収集能力や発想力、プレゼン能力などが必要です。

広告をデザインする力(=クリエイティブ性)が必要だと考えてしまうと、逆効果になる場合もあります。「広告を打つ」というプロジェクト全体をデザインする能力は必要ですが、絵を描くとかバナーを作るといった純粋なデザイン力だけを全面に押し出しても、企業がもとめているものとはズレてしまいます。

そのような力はデザイン会社や制作会社での、クリエイティブ職でもとめられるもので、そういった仕事の面接でアピールすると効果的です。

広告業界で働く際には、デザインするクリエイティブ性だけでなく、多岐にわたる能力がもとめられているということを理解し、そこに刺さるアピールをするようにしましょう。

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5つの問いに答えるだけで完成! 広告業界の志望動機フレームワーク

広告業界の志望動機フレームワークの画像

田中キャリアアドバイザー

お、鈴木さん、実際に志望動機を作成しているのですね。どうですか? 書けそうですか? 

鈴木なぎさ

書きたいことは見えてきているのですが、なんだか上手くまとまらなくて……。言いたいことだけを伝えている志望動機になっている気がします。難しい……。

田中キャリアアドバイザー

志望動機を上手くまとめるのは難しいですよね。では志望動機で、どのようなことをどのような順番で書けば良いのか、基本構成についても解説します! 

広告業界は学生からの人気が高い業界でもあるため、採用担当者は日々多くの応募書類に目を通しています。そのため、わかりにくい志望動機や言いたいことだけがダラダラと述べられている志望動機では、そもそも最後まで目を通してもらえない可能性もあります

今回は、採用担当者が「読みやすい」「最後まで読みたい」と感じる志望動機の基本構成について解説していきます。

5つの問いについて順番に回答していくだけで、志望動機が作成できるようになっているため、志望動機がなかなか書き出せない、思い浮かばないといった人にもぜひ確認してもらいたい内容となっています。

基本構成を押さえて魅力的な志望動機を作成しましょう。

選考に通過する志望動機の書き方についてはこちらの記事でも紹介しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
例文11個|面接に受かる志望動機は 「自己分析×企業研究」で完成

【結論】志望する理由を一言でまとめるなら? 

質問①

志望理由を一言でまとめるなら? 

わかりやすい志望動機において最も大切なのは、志望理由を最初に述べることです。結論から伝えることで、そのあとに述べられる詳しい理由やエピソードなども頭に入ってきやすくなるという効果があります

志望理由は簡潔に一文でまとめましょう。長い文章で書いてしまうと、冒頭から読みたいという気持ちが薄れてしまいます。広告も同じでわかりにくい長い文章が書いてある広告にはなかなか興味をひかれません。だからこそ、志望動機でも結論を簡潔な一言でまとめることができると、読み手のことを考えられている志望動機が書き出せます。

田中キャリアアドバイザー

結論の背景や根拠などはこの後詳しく伝えることになるため、結論はわかりやすい一文でまとめてみてくださいね。目安としては一文を80文字程度におさめることをおすすめします。

鈴木なぎさ

たしかに結論を最後に書いてしまうと回りくどい印象になってしまいますよね……! 結論をしっかり採用担当者の印象に残すためにも冒頭で簡潔に述べられるように意識します! 

【背景】志望するに至ったきっかけとなる経験は? 

質問②

志望するに至ったきっかけとなる経験は? 

志望理由を一言で述べることができたら、次に志望するに至った経緯について記載しましょう。

応募先企業が手がけた広告を見たことがきっかけならば、どのような点が魅力的だったのか、最終的にその商品を購入するに至ったのかなど、なるべく具体的なエピソードで応募先企業への熱意を伝えてみてください

また、アルバイトや学業などさまざまな経験の中で得た経験やスキルが、広告業界で活かせそうなのであれば、そのことを記載するのもおすすめです。

田中キャリアアドバイザー

たとえば、大学のサークルでのイベントでの集客活動をした経験やアパレル店員としてアルバイトをして最新のトレンドを分析した経験など、広告業界での活躍がイメージできるようなエピソードを考えてみてください。

鈴木なぎさ

わかりました! 志望理由の説得力をより上げられるようなエピソードを伝えられるようにします! 

【根拠】経験から学んだことや考えたことは? 

質問③

経験から学んだことや考えたことは? 

志望するに至ったきっかけとなる経験について述べることができたら、その経験から学んだことや考えたことなどを伝えられるようにしましょう。

あれもやった、これもやったと経験をただ並べるだけでは、魅力的な志望動機とはいえません。採用担当者が聞きたいことは「その経験から何を学び、どんなことを感じたのか」「その経験を広告業界でどのように活かしていきたいと考えているのか」です

大学時代のイベントの企画や集客経験をエピソードとして使うのであれば、ターゲット層に刺さるチラシや企画を考えるうえで工夫したことや、どうしてその工夫をしようと思ったかなどを伝えられると良いでしょう。

田中キャリアアドバイザー

志望理由はもしかしたら他の学生と被ることもあるかもしれません。しかし、経験やそこから学んだこと、感じたことは一人ひとり違うはずです!

鈴木なぎさ

採用担当者はその部分を知りたいというわけですね! 

【比較】広告業界の中でなぜその企業なのか? 

質問④

広告業界の中でなぜその企業なのか?

冒頭でも志望理由は記載していますが、ここでは応募先企業でなくてはならない理由を含めて、改めて志望理由について述べましょう。

広告業界といっても、記事の中でも紹介したとおりさまざまな種類の企業や職種が存在します。その中で、どうして応募先企業でなくてはならないのかを明確に伝えることで、採用担当者に熱意を伝えることができます。

たとえばその企業の経営方針や企業理念、主力事業の強み、活躍している社員の特徴、今後力を入れていく事業や目指すべき方向性などは企業によって違いがあるため、これらは応募先企業でなくてはならない理由を伝えるうえでの材料になる可能性が高いです

田中キャリアアドバイザー

注意すべきポイントは、企業について調べたことをただ発表するような書き方をしないことです。企業について深くまで調べたうえで、共感したことや自分の経験やスキルが活かせそうなことなどを絡めて伝えられると良いでしょう! 

【展望】広告を通じて何をやりたいか?

質問⑤

広告を通じて何をやりたいか? 

最後に入社後の展望について伝えます。広告を通じて自分が成し遂げたいことを述べられるようにしましょう。

志望動機を作成するうえで最後をどのように締めくくるかはとても大切な部分になります。入社後に活躍している姿を採用担当者にイメージしてもらえるようにするためには具体的に述べることが大切です

田中キャリアアドバイザー

入社後に目指すべき姿が明確であればあるほど、採用担当者は「この学生なら長期にわたって働いてくれるのではないか」「成長してくれるのではないか」と考えます! 

鈴木なぎさ

入社後のプランがなかなか定まらない場合はどうしたら良いでしょうか? 

田中キャリアアドバイザー

「広告業界でやりたいこと」と「自分が貢献できそうなこと」をかけ合わせて考えると思い浮かびやすいですよ。また、企業の採用ページには社員が紹介されていることがあります。社員の方の入社後のキャリアについて記載があれば、参考にしてみても良いでしょう!

鈴木なぎさ

ありがとうございます! しっかり考えてみようと思います。

田中キャリアアドバイザー

もしくは、応募先企業ならではのキャリアアップ制度について調べたり、OB・OG訪問やインターンシップに参加することで憧れの社員に出会い、どのようなキャリアを積まれたのかを聞いてみても良いでしょう! 

志望動機を書くうえで、締め方を間違うとあまり印象に残らない可能性もあります。次の記事では、締め方について解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
志望動機の締めくくりは2パターンで攻略|志望業界別16例文も紹介

企業は学生の本気度を見ている! 広告業界に刺さる志望動機を作るコツ

広告業界の志望動機を作るためのコツの4コマ漫画

鈴木なぎさ

ようやく志望動機を書くことができました! でも、まだまだ工夫できるところや改善できるところがありそうなので、もう一度読み直してみたいと思います。

田中キャリアアドバイザー

とても素晴らしい心掛けですね! ではそんな鈴木さんに志望動機をより魅力的にする3つのコツについて紹介したいと思います! 

鈴木なぎさ

き、気になります……! 

田中キャリアアドバイザー

志望動機作成に行き詰ったときや志望動機を書き上げたあとにチェックするときなどに活用してみてくださいね。

憧れだけではNG! 憧れている理由を深堀りしよう

田中キャリアアドバイザー

志望理由を伝えるとき「憧れているから」「かっこいいから」「好きだから」といった理由だけではなかなか採用担当者の心には響きません。

鈴木なぎさ

うーん。たしかに、憧れで志望している学生は多そうですよね。でも、そのような場合はどのようにしたらもっと志望動機に深みを出すことができるのでしょうか? 

田中キャリアアドバイザー

そのような場合「憧れている理由」について深堀りしてみましょう。何かきっかけがあって憧れているのか、どのように活躍をしている人を見て憧れているのかなどを考え、入社後のなりたい姿を思い浮かべると良いでしょう。

鈴木なぎさ

たしかに「憧れ」だと入社がゴールとなってしまいますよね。どうして憧れているかについて深堀りし、「憧れ」のその先にある入社後に具体的に何をしていきたいのかまで考えられたら志望動機につながりそうですね。

「憧れ」や「好き」といった気持ちを伝えること自体は問題ありませんが、それだけの理由では学生からの人気が高い広告業界の選考を突破することは難しいでしょう。

広告業界は人気のある業界だからこそ、採用担当者も多くの学生の応募書類に目を通しています。憧れや好きといった気持ちをアピールする学生は多いため、憧れを理由とした志望動機は採用担当者の中で印象が薄れてしまう可能性が高いです

やる気だけではNG! 自分が貢献できることをアピールしよう

田中キャリアアドバイザー

学生の志望動機でよく見るのは「貴社に入社し〇〇というスキルを獲得したい」「一生懸命頑張りたい」といったものです。

鈴木なぎさ

一見良さそうに思えるのですが、どこがダメなのでしょうか……? 

田中キャリアアドバイザー

スキルを磨きたい、学びたいという姿勢はもちろん大切なのですが、企業も多くのコストと時間をかけて採用や研修などをおこないます。コストをかけるにふさわしい、企業で活躍が見込める人材を採用したいと思っていることを忘れないようにしましょう! 

採用には多くのコストや時間がかかっています。人気業界ではなおさら選考人数も多く、コストや費用をかけているといえます。

そのため、「入社してから〇〇を学びたい」といった理由で志望している学生よりも「自分の〇〇というスキルを活かして企業に貢献したい」という考えで志望している学生の方が魅力を感じるのです。

企業にメリットがあるからこそ、コストや時間をかけて採用活動をしているという前提を忘れずに志望動機を作成するようにしましょう

ダラダラ書くのはNG! 一文の長さや改行で読みやすさを重視しよう

田中キャリアアドバイザー

最後に紹介するコツは基本的なことなのですが、とても重要です! それは「読みやすさ」を大切にしてほしいということです。

鈴木なぎさ

読みやすさを感じてもらうには、どのような点に気を付けたら良いですか? 

田中キャリアアドバイザー

一文の長さや改行に気を付けることで、読みやすい志望動機になりますよ! 

どれだけ内容が素晴らしくても、改行もなく文字がぎっしりと敷き詰められた志望動機は読み手にストレスを与えてしまいます。

一方で、伝えたいことをただ並べるのではなく「読みやすさ」まで配慮できていると、「読み手のことも考えられているな」と採用担当者に好印象を与えることができます

読みやすい志望動機を作成するためには、一文の長さや改行に気を付けましょう。一文の長さは50〜70文字程度を目安としてみてください。また、内容ごとに改行することでより読みやすい志望動機になります。

自分で作成しているため、読み直したとしても読みにくさに気づけない場合もあります。友人やキャリアアドバイザーなど、第三者に読んでもらうことがおすすめです。初めて読む人から感想やアドバイスをもらい、志望動機をより良いものにしていきましょう。

志望動機欄以外の書き方についても不安のある人は以下の記事を確認してみてください。履歴書の正しい書き方についてを詳しく解説しています。
【新卒向け】履歴書に差をつけて採用を掴みとれ! 書き方のコツを解説

面接の場面では志望動機を話す長さを制限される場合があります。当日に焦らないように、面接を控えている人は、こちらの記事で志望動機の長さを自在に操るテクニックをマスターしておきましょう。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック|例文5選

キャリアアドバイザーコメント

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抽象的なフレーズばかりを使わないように注意しよう!

抽象度の高いフレーズを多用している志望動機は、読んでいて「結局どういうことなの? 」という印象になってしまいます。

抽象度の高いフレーズとは、たとえば「頑張る」「成長する」や、程度を表す「できるだけ」「かなり」などです。このようなフレーズは解釈の仕方が人によって異なります。

このようなフレーズを使っても、その後に具体的な説明が加えられているのであれば良いのですが、抽象的なフレーズだらけの文章にならないように注意しましょう。

たとえば、「入社して一生懸命頑張ります」といった書き方を「入社後、1年で自立して仕事ができるようになりたいと考えています。そのため1年目はとにかくどんな仕事にも率先して手を挙げて参加するつもりです」にすると、具体性が増してどのような行動をするかイメージできますよね。

以上のことを意識して志望動機を作成するようにしましょう。

志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ

「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

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【例文9選】広告系企業の種類×職種別の志望動機例文を紹介!

広告系企業の種類×職種別の志望動機例文を紹介!の画像

最後に広告系企業の種類×職種別の志望動機例文を紹介します。自分が志望している企業や職種の例文からヒントを得て、自分の志望動機に活かしましょう。

志望動機は改良を重ねることでより良いものを仕上げることができます。さまざまな志望動機に触れることで、自分の志望動機に足りない部分やもっと工夫ができることを見つけ、ぜひ取り入れてみてくださいね。

鈴木なぎさ

田中さんが解説してくれたことを振り返りながら、例文を読んでみたいと思います! 

広告のように目を引く志望動機を作成するためには書き出しが非常に重要です。採用担当の心をつかむ魅力的な志望動機の書き出し方についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ一度目を通しておきましょう。
志望動機は書き出しが肝心!魅力的に書くコツや例文を解説

例文①総合広告代理店×企画職

総合広告代理店×企画職

私の志望理由は、貴社の保有するノウハウやネットワークを通じて多様な媒体を最適ミックス化し、クライアントのブランド価値を最大化できるからです。

私は大学のマーケティングの授業と広告代理店のインターン経験から、広告の力と創造力に魅了されました。インターンでは、商品やサービスの見せる切り口により消費者の認知から購買までの動きが変化する様子を観察できたり、コンバージョンを最大化する施策を究極まで考え詰めるプロフェッショナル性を間近で学ぶことができました。

特に、貴社は国内外で数多くの成功事例を持ち、クライアントのビジョンを具現化するリーディングカンパニーとして名が知れ渡っています。

そのクリエイティブなアプローチと先進的なデジタル戦略を融合させながら、独自のアイデアとスキルを活かして成果を出し続ける環境で活躍したいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

憧れだけでなく、意欲や情熱がひしひしと伝わってくる例文ですね! これでも問題ないのですが、さらに魅力的な志望動機を目指すのであれば、「どのように活躍したいか」をさらに具体的に提示できると良いでしょう!

例文②総合広告代理店×制作職

総合広告代理店×制作職

私は斬新な発想を世に具現化したいと思い、貴社の制作職を希望します。

私は幼少期から創造的な表現に興味を持ち、絵や映像制作に熱中しました。それが原動力となり、大学ではデザインと映像制作の専攻を選び、多くのプロジェクトにも参加しました。

その中で広告制作のプロセスにかかわる機会を得て、単にクライアントのブランドやメッセージを正確に伝えるだけでなく、視覚的な魅力や感情的な共感を引き出す必要があることを痛感しました。また、チームメンバーとの協働が不可欠なことやデジタルメディアの急速な発展により、柔軟性と技術知識の両輪を上手く回すことの重要性も認識しました。

特に、貴社は視聴者があっと驚くような記憶に残る奇抜なCMを数多く残し、とても魅力的に感じます。貴社で新たな表現手法や技術を取り入れながら、クライアントのニーズに沿った効果的で革新的な制作物を提供し続けたいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

創造性やデザイン・映像制作に対する思いが伝わってくる志望動機です。また、斬新なCMに魅了された経験から、応募先の価値観やクリエイティブな環境に順応し成長していく姿を匂わせるいい例文となっていますね。

例文③総合広告代理店×営業職

総合広告代理店×営業職

私が貴社を志望する理由は、クライアントとの深い関係構築を通じてビジネスの成功をサポートし、一緒に成長する喜びを味わいたいからです。

大学時代の携帯ショップのアルバイト経験を通して、顧客の要望を言葉や素振りから洞察し、的確な提案をおこなうことで「あなただから買う」という信頼関係が醸成されることを学びました。また、広告業界は常に変化しており、市場トレンドや競合状況を把握しながら、クライアントに最適な戦略を提案することがもとめられるため、ゼミの卒論では「最適な提案をおこなうためのアプローチ法」をテーマに取り組んでいます。

特に、貴社は幅広い業界のクライアントに対して総合的な広告ソリューションを提供し、豊富な経験と成功事例を保有しています。貴社の持てる資源を有効に活用しながら、クライアントから有難がられる営業職として成長していきたいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

営業職に必要なニーズ把握力や提案力、顧客との信頼関係構築力を上手くアピールできています。このようにその職種にもとめられるコアスキルをテーマにエピソードを選ぶことも大切です!

例文④専門広告代理店×企画職

専門広告代理店×企画職

私はピンポイントで見込み客にアクセスでき、デジタルで結果が把握できるインターネット広告の企画職を志望しています。

インターンシップで大手飲料メーカーの新商品ローンチのデジタル広告キャンペーンに携わり、デジタル広告プラットフォームでターゲットの行動パターンを分析したうえで、SNSや動画広告を中心に施策を展開しました。結果として、キャンペーン期間中に商品のハッシュタグがトレンド入りしたり、アクセス解析や購買データ分析の結果、コンバージョン率の向上に成功しました。

貴社はインターネット広告の分野で優れた実績を持ち、革新的なアイデアと先進的なテクノロジーを駆使してクライアントの成果を最大化しています。貴社でしか得られないデジタルマーケティングのノウハウと私の持てる力を総動員し、クライアントのビジネスの成長に大きく貢献したいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

デジタル広告のターゲットの行動分析に対する興味と経験が伝わってくる例文ですね!

例文⑤専門広告代理店×制作職

専門広告代理店×制作職

クリエイティブな表現を通じて企業と求職者の架け橋となり、人材採用の成功に貢献したいと思い、志望しました。

大学時代に学生団体の採用で求人広告を制作し、求職者の心を引きつけるキャッチコピーとビジュアルデザインの大切さを実感しました。その経験が発端となり、求人広告にかかわるインターンシップに参加し、求人広告を企画・制作しましたが、フィードバックを通して企業のブランドイメージや採用ニーズを咀嚼することの必要性を痛感することになりました。

貴社は求人広告制作のリーディングカンパニーであり、クライアントのニーズに応じた創造的なアプローチで多くの成功事例を生み出しています。また、先進的なテクノロジーやデータ分析を活用した施策にも力を入れている点が魅力的です。

貴社では絶えず変化する求人市場のトレンドを敏感に察知する嗅覚を磨き上げ、候補者の価値と企業の理念が一致するような人材マッチングの一助として活躍したいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

求人広告の制作に関する経験や学びも具体的に述べられている点が良いですね。さらに、トレンドへの敏感さを活かし、人材マッチングに貢献したいという意欲も感じられる素敵な志望動機です!

例文⑥専門広告代理店×営業職

専門広告代理店×営業職

貴社を志望する理由は、私のコミュニケーション能力と忍耐力を駆使し、厳しい状況を逆手にとって、効果的な広告キャンペーンを成功させたいからです。

私は屋外広告のインターンシップに参加しましたが、予定していた屋外広告のスペースが突然使用できなくなるトラブルが発生しました。チームメンバーと議論し、予算などの制約を考慮しながら、他の広告スペースを発見したことで困難を凌ぐことができました。そのときに冷静かつ真摯にクライアントと向き合い、代替案を提示したうえで実行に移した結果、クライアントが私に信頼を寄せ始めた経験は貴重なものとなりました。

貴社は屋外広告業界でのリーディングカンパニーであり、クライアントとの緊密なパートナーシップを重視しています。私は貴社で持ち前の強みを活かし、クライアントのニーズに合わせた独自の広告戦略を提案・実現したいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

営業職に必要な忍耐力や信頼関係を構築していく姿がエピソードを通じてひしひしと伝わってくる例文ですね!

例文⑦ハウス・エージェンシー×企画職

ハウス・エージェンシー×企画職

私が貴社を志望する理由は、言葉のチカラで新たな価値を創出したいからです。

私は貴社の制作したCMの「ぶつかり合うより、微笑み合おう」というメッセージが当時の私の心にグサッと刺さり、核心を突いた言葉を用いて一瞬で共感に導ける言葉の威力に圧倒されました。

また、貴社のOB訪問を通して、アニメやゲーム好きが強みとなり、作品を愛するファン目線で作った交通広告が評判を呼んだお話を先輩からお伺いし、深いシンパシーを感じました。

そのような「好き」を会社の価値に置いている貴社で、「好き」が集まるチームの一員として核融合し、世の中に共感を生み出しながらクライアントの成長を一緒になってサポートする旗振り役として邁進したいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

言葉の持つ力に感銘を受けた経験を具体的に述べて、言葉の力で新たな価値を創出する意欲が伝わってくる素晴らしい志望動機ですね!

例文⑧ハウス・エージェンシー×制作職

ハウス・エージェンシー×制作職

私が貴社の制作職を志望する理由は、クリエイティブな制作業務に携わりながら、広告の世界で新たな表現や価値観を生み出したいからです。

学生時代、グラフィックデザインや映像制作に興味を持ち、現在はクラウドサービスのクライアントの要望に応える中で、幅広いデザインツールや映像制作技術を習得し、制作の魅力と可能性を実感しました。そんな中で貴社が持つ優れた制作力と革新的なアイデアに出会い、自分の未熟さを痛感するとともに、さらに高みを目指してスキル磨きをおこなう目標が芽生えました。

また、貴社は自律性を重んじる社内風土がある一方で、チームとの協力体制を重視する社内文化がある点にも感心を抱きました。貴社の制作職として、クライアントのブランドや商品の魅力を最大限に引き出し、卓越した制作品質を保持しつつ、視覚的に魅せる広告コンテンツの制作に全霊を込めて取り組みたいと考えています。

田中キャリアアドバイザー

貴社でなければダメな理由が連発されているので、入社意欲が十分に伝わってくる例文ですね!

例文⑨ハウス・エージェンシー×営業職

ハウス・エージェンシー×営業職

私が貴社の営業職を志望する理由は、私が大ファンである〇〇自動車の広告業務を専属で担当する貴社で、親会社のブランドの魅力を最大限に引き出し、ビジネスの成功に貢献したいからです。

〇〇自動車は世界的な自動車メーカーとして、その技術力や品質において高い評価を受けていますが、貴社が手掛ける〇〇自動車のCMは、奇想天外な発想と未来を先取る進取の精神で、いつも意表を突かれています。

私自身、学祭実行委員会に所属し、学祭の協賛企業の調整や広告枠の獲得など、営業的な活動をおこなった経験があります。その際は相手のニーズを汲み取り、応報的な利益や価値を訴求したうえで、広告の出し方も助言した結果、前年比125%アップの広告枠の獲得に成功しました。このことから、広告の楽しさに興味を抱き、私の大好きな自動車メーカーの一助になれたらという思いが顕在化しました。

貴社では、〇〇自動車と協力しながら、クライアントの期待を良い意味で裏切る成果を生み出し、共に成長するパートナーとしての役割を全うしたいと強く思っています。

田中キャリアアドバイザー

〇〇自動車の広告業務を専属で担当する応募先で、親会社のブランドの魅力を最大限に引き出したいという意欲が伝わってくる例文ですね。また、実際に成果を上げた営業経験も語ってくれているので、活躍イメージもできます!

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人気のある広告業界! だからこそ本気度が伝わる志望動機が鍵を握る

鈴木なぎさ

田中さんの解説のおかげで広告業界への理解がグッと深まりました!  憧れやかっこよさだけで志望理由を書こうとしていた以前の自分が恥ずかしいです……。

田中キャリアアドバイザー

憧れや好きという気持ちを伝えること自体は問題ないのですが、自分にしか書けない志望動機を作成するためには、広告を通じて何をしていきたいのかを自分自身に問いかけることが大切です! 

鈴木なぎさ

そうですね! 人気のある業界だからこそ、本気度が伝わる志望動機を作成したいと思います! 自分のどんなスキルを活かしてどのように活躍したいのかを考えるとともに、業界や企業についての理解も深めたいと思います! 

田中キャリアアドバイザー

素晴らしいですね。志望動機は自分を売り込むための広告のようなものと考え、ぜひ読ませる志望動機を作ってくださいね! 

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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