教員の志望動機はストーリー設計が重要! 面接官を唸らせる秘訣を伝授

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  • 神谷 政利

    採用コンサルタント兼キャリアアドバイザー。幅広い業界や教育機関の支援をする広告代理業の経験…続きを見る

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目次

教員の志望動機は目指す教員像と原体験を紐づけて面接官の心をつかもう!

鈴木なぎさ

もうすぐ教員採用試験だ……! 教員になるためには、志望動機に力を入れて熱意を伝えたいな。

佐藤みなと

教員たるもの学力の方が大事なんじゃないかな。 僕は地元の教員採用試験に合格するためにも、面接試験よりも筆記試験に力を入れようと思っているよ!

田中キャリアアドバイザー

教員試験にパスするためには、志望動機でしっかり熱意をアピールすることが大切ですよ。

鈴木なぎさ

田中さん……! 教育実習のときはお世話になりました!

佐藤みなと

志望動機ってそんなに重要なものなのですか?

田中キャリアアドバイザー

とても重要です! 面接試験では、「子どもたちにしっかり指導できる人物か」「教員への意欲や情熱を持っているか」というところをしっかりチェックしています。これらを面接官にしっかりアピールできるのが、志望動機なのです。

佐藤みなと

筆記試験だけパスできても、試験の突破は難しいのですね……。

鈴木なぎさ

私は母校の教員になりたいので、志望動機でしっかり教員への熱意や志望校への志望度の高さを伝えたいです! どうすれば効果的な志望動機を作成できますか?

田中キャリアアドバイザー

教員の志望動機には、効果的にアピールするコツがあります。詳しく説明していくので、面接官の心に響く志望動機を作成して選考を確実に突破しましょう!

教員採用試験の中には必ず面接試験があります。その中でも「志望動機」は面接の中で問われる頻出質問の1つです。志望動機では、教員としての素質を持っていることや教職への熱意をアピールできる絶好の機会なので、しっかり対策をして選考を突破しましょう

教員の志望動機では、自分が目指す教員像と原体験を紐づけてアピールすることで説得力を高めることができます。この記事では、基本的な志望動機の組み立て方を説明したうえで、魅力を上げるためのコツを解説していきます。教員を目指す人は参考にしてみてくださいね。

他の業界の志望動機作成方法が気になる人はこちらをチェックしてみてくださいね。

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まずはここから! 志望動機で面接官がみている3つのポイント

志望動機で面接官がみている3つのポイントについての画像

田中キャリアアドバイザー

面接では、志望動機を足がかりに教員としての素質や熱意を見極めようとしています。そのため、まずは面接官が志望動機からチェックしているポイントを押さえておくことが大切です。

佐藤みなと

どんなところで素質や熱意がわかるんだろう……?

鈴木なぎさ

志望動機というくらいなので、学校への志望度の高さがみられているのかと思っていました。

田中キャリアアドバイザー

もちろん間違いではありません。特に私立では各学校で募集をしているので、選考を受ける学校への志望度の高さも重要です。しかし、公立の学校では試験に合格してから配属される学校が決まります。

佐藤みなと

たしかにそうですね。となると、ますますわからなくなってきました!

田中キャリアアドバイザー

それでは、これから面接官が見ているポイントを紹介していきます。面接官の視点を踏まえた志望動機を作ることで効果的なアピールができるようになるので、しっかりチェックしてくださいね!

①方針とマッチしてる? 教育についての価値観

田中キャリアアドバイザー

志望動機から教育についての価値観をみられています。

鈴木なぎさ

教育についての価値観は人それぞれ異なるので、その人の人柄がよくわかりそうですね。

田中キャリアアドバイザー

まさにおっしゃる通りです! また、教育についての価値観を明確に持っていることをアピールできれば、教職への関心の高さも伝わります。

佐藤みなと

たしかに本気度をアピールできそう!

面接官は志望動機から、「教育を通して子どもたちや社会とどのようにかかわり、どうしていきたいか」といった教育について価値観を知りたいと思っています。教員とはただ子どもたちに勉強を教えるのが仕事ではありません。

勉強の指導はもちろん、生徒指導や進路指導を通して子どもたちを育成していくことが教育の役目の1つです。教育への価値観を知ることで、教育への関心の高さやどんな教育をしていく人物像なのかをチェックしています。

田中キャリアアドバイザー

また、特に私立では学校ごとに教育方針を定めています。学生の持つ教育観と学校の教育方針がマッチしているかどうかは選考で重要なポイントになります。

鈴木なぎさ

教育する立場として相応しい考え方を持っているかという点は教員になるための重要なポイントなのですね。

田中キャリアアドバイザー

素晴らしい気づきです!

佐藤みなと

筆記試験のことばかり考えていたので、教育観があまり決まっていません……。

田中キャリアアドバイザー

教員を志す人ならば、自身が気づいていないだけでなにかしら教育についての考えを持っているものです。これから価値観を見つけていけば大丈夫ですよ。あとで、見つけ方についても紹介していきますね!

②長く働いてくれる? 教職に対する熱意

鈴木なぎさ

志望動機からは教育への熱意の高さもみられているんですよね? 私は熱意なら誰にも負けない自信があります!

田中キャリアアドバイザー

熱意は非常に重要です! 熱意を持っている人ならば、たとえ困難なことがあってもしっかり乗り越えようと頑張ってくれる安心感があります。

佐藤みなと

教育実習をして思いましたが、教員とはやりがいも大きいですが、その分大変だと思うことも多いです。しかし教員になりたいという強い意思があるからこそ、大変なことも乗り越えられました!

田中キャリアアドバイザー

いいですね! 教員への熱い思いが伝わります。

鈴木なぎさ

ただ、志望動機でどうやって熱意をアピールするのでしょうか?

佐藤みなと

教員になりたい! と伝えるだけでは熱意は伝わらなさそうだよね。

田中キャリアアドバイザー

その質問を待っていました! 熱意をアピールするにはコツがあります。しっかり説明していきますね。

志望動機で熱意をアピールするためには、教育を通して成し遂げたいことをアピールしましょう。明確な目的を持っている人ならば、目的を達成するために懸命に努力をして真剣に業務に取り組んでくれるだろうという信頼感があります

教育への目的意識が低いと、学生が成し遂げたいことと教職がマッチしていないのではないか、教育に真剣に取り組んでくれないのではないか、と疑問に思われてしまう可能性もあります。目的意識を持って教員を志望していることをしっかりアピールしてくださいね。

③成長に期待できる? 教育の専門家としての素質

志望動機からは、子どもたちにしっかり指導ができる素質を持っているかというところもみられています。教員は子どもたちの成長をしっかりサポートしていく責任があります。そのため、面接官も子どもたちをしっかり教育できるのか、任せられる人材なのかをしっかりとチェックしています。

教員として相応しい人物であることをアピールするには、どのような教育活動をしたいのかという教員としてのビジョンを明確に伝えましょう。たとえば、実際にどのように子どもの学力を伸ばすのか、どのようにして進路を導いていこうと思うのか具体的にアピールできるといいですね。

佐藤みなと

素質は学力試験の結果や経歴などから判断されるのだと思っていました。

鈴木なぎさ

志望動機からも判断できるのですね。

田中キャリアアドバイザー

もちろん、試験などの結果から学生が教員として必要な学力を持っているかというところもみています。さらに志望動機からは学生が教員となったときに、どんな活動をして活躍してくれるのかをみているのです。

佐藤みなと

具体的な活動方針を伝えることで、活躍イメージができるわけですね!

鈴木なぎさ

自分の強みを紐づけて、学生の成長に貢献できることを説明すれば好印象につながりそうです!

田中キャリアアドバイザー

まさに自分の強みを活かしてどのように子どもたちの成長に貢献していくかをアピールできれば、好印象を残せること間違いなしですね!

キャリアアドバイザーコメント

教員にもとめられる能力を押さえて効果的にアピールしよう

文部科学省のホームページでは、「教員にもとめられる資質能力」というものを挙げ教員にもとめられる資質についての説明がされています。教員採用試験をおこなう面接官は、ここにある内容を踏まえたうえで選考をしています。

教員としてどんなことが期待されているのかを踏まえたうえで、「自分はどのように頑張りたいか」という主張をすると効果的なアピールになりますよ。選考対策のためにも文部科学省のホームページをチェックしてみてくださいね。

志望動機ジェネレーターを使えば、すぐに志望動機が完成します。

「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

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志望動機を作成する前に要確認! 2つの事前準備をおこなおう

志望動機を作成する前に要確認! 2つの事前準備をおこなおうについての画像

鈴木なぎさ

面接官のチェックポイントを知ることでなにを志望動機でアピールするべきか明確になりました!

佐藤みなと

好印象につながる志望動機を作成するためにも、前もって押さえておくべきことがあるんだね。

鈴木なぎさ

ほかにも志望動機を作成する前に、やっておくと効果的なことはありますか?

田中キャリアアドバイザー

こんな短期間で素晴らしい成長ぶりです! 実は重要な事前準備が2つあります。

佐藤みなと

魅力的な志望動機を作るためには、事前準備が重要なのですね!

鈴木なぎさ

志望動機は面接官へ熱意を伝える手段の1つなので、しっかり対策したいです。ぜひ詳しく教えてください!

田中キャリアアドバイザー

ここから説明する2つの事前準備は説得力のある志望動機を作成するためにも、納得のいく就職をするためにも重要なものです。しっかり確認してくださいね!

①特徴を押えよう! 校種(小・中・高)を志望する理由を明確にする

鈴木なぎさ

納得のいく就活をするためとはどういうことですか?

田中キャリアアドバイザー

教員といっても、校種はさまざまです。どの校種を志望するのか明確にしておくといいですよ。

鈴木なぎさ

実はまだ決めていないんです。どの校種も魅力的で悩んでいます……。

佐藤みなと

僕は高校でサッカー部のコーチになりたいんだ! だから高校の教員を希望しているよ。でも、そういえばほかの校種の魅力はよく知らないかも.……。

田中キャリアアドバイザー

校種によって仕事内容や働き方は異なります。それぞれの魅力や特徴を把握しておくことで、納得のいく選択ができますよ!

教員採用試験の際に希望する校種を問われることがあります。しっかり回答できるようにあらかじめ校種の希望は決めておきましょう。

また、その校種を志望する理由も明確にしておく必要があります。校種を志望する理由をしっかりアピールすることで、関心の高さや熱意を伝えることができますよ。志望理由を具体的に答えられるようにするためにも、校種ごとの特徴について理解を深めておきましょう。

小学校|子どもたちの人間形成の一端を担うことができる

小学校教員の特徴としては、子どもたちの人間形成に深くかかわれることが挙げられます。人間形成とは、さまざまな人とのかかわりにより、その人の性格や価値観などが形作られていく様子のことをいいます

小学校は、子どもたちがそれぞれの人生を生きるための力を身につける場所でもあり、子どもたちは勉強に限らずに友人との付き合い方や挨拶など一般的な教養などを学びます。小学校で学び感じたことが子どもたちの土台になるのです。

田中キャリアアドバイザー

このように、小学校教員は子どもたちの人間性を育むとても重要な役割を担っているのです。

鈴木なぎさ

学習面だけでなく、社会で生きていくうえで必要な力をつける土台作りに深くサポートできるのは小学校ならではの特徴なのですね!

佐藤みなと

社会生活の基礎を指導することは子どもの将来に与える影響も大きく、やりがいを感じそうです!

田中キャリアアドバイザー

子どもたちの人間形成の一端を担う仕事がしたいと思う人にぴったりです。

中学校|進路を決める大きな決断を支援できる

鈴木なぎさ

中学生になると、進学するか就職するかなど、進路指導も深くかかわってきそうです。

佐藤みなと

突然さまざまな選択をもとめられて不安になった経験があります。それに部活動などでは、先輩ができるなど一気に人との付き合い方も変わりますよね。

田中キャリアアドバイザー

中学生になると環境や人間関係などさまざまな変化が起こります。繊細な時期だからこそ、教員にも言動や行動にも慎重さがもとめられます。

中学生になると、多くの生徒は思春期を迎えます。人間関係や進路など悩みが増えてくる時期です。このような、多感な時期の学生と接することができるのが中学校の特徴です。教員の言葉が生徒の心に響きやすく、与える影響も大きくなります。

特に進路は生徒の将来に大きく影響する重要な意思決定です。このような人生にかかわる大きな決断をサポートできます。また、中学校は義務教育としては最後になるので、しっかり一般的な学力や教養を指導しなければいけません。このようにとても責任感のある役割を担っているのです。

高校|専門的な知識を指導できる

田中キャリアアドバイザー

高校の特徴としては、学校ごとに特色が違うことや自分の担当教科について深い知識がもとめられることが挙げられます。

鈴木なぎさ

たしかに、学校によって教育方針や取り組み方もまったく異なりますよね。

佐藤みなと

教える教科もグッと専門性が高くなりますね。これまで学んできた知識を子どもたちのために役立てられるのは魅力的です。

高校からは義務教育ではないので、学校ごとに大きく特色の違いが出てきます。たとえば、個性を育むことを大事にしている学校もあれば、受験対策に重きを置き、進学に力を入れている学校もあります。自分の教育方針とマッチした学校であれば、やりがいも感じやすいです

また、教える教科の専門性も高くなります。深い知識をもとめられるので、自分自身も常に勉強する必要があります。仕事を通して自分の得意科目や好きな分野を追求できるのも魅力の1つです。

鈴木なぎさ

学ぶことが大好きなので、自分自身の専門性を高められるのも魅力に感じます。

佐藤みなと

僕は自分が好きな科目の魅力を子どもたちに伝えたいな。

②違いを知ろう! 公立教員または私立教員を選んだ理由を明確にする

鈴木なぎさ

私は子どもたちの成長に深くかかわり、寄り添いながらサポートしていきたいので、小学校の教員に魅力を感じています。

佐藤みなと

僕は生徒とかかわりながら、専門分野の知識を高めていきたいので高校を志望する意思が強くなりました!

田中キャリアアドバイザー

志望理由が明確で説得力がありますね。

鈴木なぎさ

ほかにも、教員の就職先としては「私立」か「公立」かで大きくわかれますよね。

田中キャリアアドバイザー

まさに今からお伝えしようと思っていたところです。私立と公立では業務内容や働き方は異なります。

佐藤みなと

それでは私立、もしくは公立の教員を希望する理由を明確にすることで説得力のある志望動機ができるのですね!

田中キャリアアドバイザー

その通り! 私立と公立の違いを説明していくので、どちらが自分に合っているのか考えていきましょう。

公立・私立ともに、教員になるためには教員免許の取得が必要ですが、「公立」と「私立」では採用方法や採用形態などいくつかの違いがあります。

自分の適性やライフプランに合ったキャリア形成をするためには、まず2つの違いをよく理解しておくことが大切です。私立と公立それぞれの特徴を踏まえたうえで、就職先を決めることで将来のビジョンや理想とする働き方とのギャップを防ぐことができますよ。

採用方法

私立学校の場合は学校ごとに教員を募集しています。募集は、公立の教員採用試験の結果が出る10月頃から多くなる傾向にあります。試験の内容は学校によって異なり、筆記試験や面接試験などがあります。

私立の教員採用試験の内容

  • 学校ごとに決まっている
  • 筆記試験や面接試験を実習する企業が多い

公立学校の場合は、各都道府県単位でおこなわれている、教員採用試験を受験します。試験は年に1回で、合格すれば晴れて正式に教員として採用になります。教員採用試験の内容は、筆記試験、面接試験、論作文、集団討論、模擬試験などを組み合わせておこなわれます。

公立の教員採用試験の内容

  • 筆記試験
  • 面接試験
  • 論作文
  • 集団討論
  • 実技試験

田中キャリアアドバイザー

公立の場合は学校単位での採用をおこなっていないので、どの学校に採用されるのかの決定権は都道府県にあります。

鈴木なぎさ

私は母校を希望しています。ちょうど私立なので、受かれば確実に希望する学校にいけるのはうれしいですね。

佐藤みなと

僕は特に希望の学校はないですが、地元で働きたいと思っています。

田中キャリアアドバイザー

私立は自分で勤務したいと思う学校を受験できるので、「どの学校に採用されるかわからない」という心配がありません。公立の場合、県外に配属されることはないので希望する地域の採用試験を受けましょう。

雇用形態

公立学校の場合は教員採用試験に合格すれば、正規の教員として採用されます。現在は、全国的に人手不足ということもあり、1年目から担任や部活動をもつこともあります。常勤講師や非常勤講師として勤務することも可能です。

田中キャリアアドバイザー

常勤講師で勤務した場合でも、担任や部活動の顧問をもつケースがあります。

私立学校の場合は教員の経験がない場合には、はじめは常勤講師として採用され、数年経験を積んで正規の教員として採用されます。講師の経験を積むまでの間は、担任をもつ可能性は低いですが、小学校の場合は担任を任されるケースもありますよ。

田中キャリアアドバイザー

教員の経験がある場合は最初から正規で採用される場合もありますが、新卒は常勤講師としての採用になります。

鈴木なぎさ

雇用形態にも違いがあるなんて知りませんでした!

  • 正規教員:正規雇用。教員採用試験に合格し、正規採用された教員や私立学校の採用試験に合格し正規に採用された教員のこと。担任を持ち、フルタイム勤務になる。
  • 常勤講師:非正規雇用。教員免許状は所有しているが、教員採用試験に合格していない。フルタイム勤務をし、授業のほかに専任に準ずる校務を担当することもある。
  • 非常勤講師:非正規雇用。教員免許状は所有しているが、教員採用試験に合格していない。特定の校務のみをおこなうため、授業のある時間にのみ出勤する。

また、公立教員は各自治体(都道府県)での採用のため、立場としては「地方公務員」になります。なので給料や勤務形態はそれぞれの自治体内において統一されています。また、採用された自治体内の学校で異動する可能性もあります。

私立は各学校での採用となるため、立場としては公務員ではありません。なので給料や勤務形態も各学校ごとに異なります。また私立教員に「異動」はなく、希望を出すなどの事情がない限り就職した学校に勤め続けることになります。

佐藤みなと

私立は会社員と同じようなイメージですね!

休日休暇

田中キャリアアドバイザー

休暇の取り方にも違いがあります。

公立学校の場合は基本的に勤務日は週5日です。ですが、土日でも部活動などで出勤する先生は多くいます。土日に活動する部活動を担当していない場合は、基本的には土日休みとなりますよ。

私立学校の場合は基本的に週5日勤務ですが、第2、第4土曜日の午前中は出勤など、土曜日も出勤日になる場合もあります。私立学校の場合には土曜授業をする関係上、土曜日も勤務日になる学校が全国的にも多いです。

田中キャリアアドバイザー

公立学校では土日や祝祭日、年末年始が基本的な休みになります。私立は学校の場合は原則、土曜日も出勤であることが多く、休みの取り方も学校ごとに異なります。

鈴木なぎさ

私立を受ける場合は、志望する学校がどんな休暇制度をとっているのかよく確認する必要がありますね!

佐藤みなと

公立学校の場合は、基本的にはカレンダー通りの休暇なのですね。ただ、担当する部活によって休暇の取り方は大きく異なりそうです。

キャリアアドバイザーコメント

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私立と公立の違いを知って自分に合った働き方を見つけよう

私立か公立のどちらを受けるか事前に決めておくと、効率的に就活を進められるようになります。私立と公立の条件の違いを踏まえて、自分に合った働き方はなにか考えていきましょう。たとえば、転勤を避けたいという思いがあれば私立がおすすめです。特定の地域で教育に携わりたいと思う人は公立もいいですね。

どこで、どのような働き方をしたいのかといった勤務条件を挙げていくことで、私立と公立のどちらが自分にフィットするか見えてきます。私立と公立とでは選考の対策にも違いがありますので、私立または公立に絞った対策をすることで就活を効率的に進めることができますよ。

未来と過去の紐づけが重要! 教員の志望動機を作成する基本の4ステップ

未来と過去の紐づけが重要! 教員の志望動機を作成する基本の4ステップについての4コマ漫画画像

鈴木なぎさ

教員になりたいという目標だけでなく、どんな学校でどんな教育がしたいのかという点も明確になってきました!

佐藤みなと

僕も働くイメージが具体的になりました!

田中キャリアアドバイザー

準備はばっちりですね! よくがんばりました。それでは、いよいよ実際に志望動機を作っていきましょう。

鈴木なぎさ

面接官が唸るような魅力的な志望動機を作るコツを教えてください!

田中キャリアアドバイザー

魅力的な志望動機を作るにはまずは基本から身につけていきましょう! 教員の志望動機はストーリー設計が重要です。基本となる組み立て方があるので、詳しく説明していきますね。

教員の志望動機を作成する際には、ストーリー設計を重視すると相手に伝わりやすい志望動機を作ることができます。ストーリー設計とは、教員を志望する理由やその背景を時系列で説明することです。

具体的には、「未来→過去→未来」の順で志望動機を組み立てましょう。未来「目指す教員像」→過去「教員を目指した過去の経験」→未来「教育を通してどのように貢献したいのか」の順で説明することで、志望理由に明確な根拠が生まれ説得力のある志望動機になりますよ。

ステップ①未来|教員として実現したいことを伝える

まずはじめに、教員として掲げる目標を簡潔に伝えましょう。「どんな教員になりたいか」「教員としてどんなことをしたいか」などを説明します。教員としてのビジョンを伝えることで、あなたらしさや熱意をアピールできます。

まずはじめに教員としての目標を伝えておくことで、相手は話の大枠をつかんだうえでその後に続く話を聞くことができます。「どうしてその目標を持ったのか」という理由がより伝わりやすくなりますよ。

田中キャリアアドバイザー

あなたが教員になったとき、どんな教員になるのか、どんな指導をしてくれるのかがイメージしやすいようになるべく具体的に伝えましょう。

鈴木なぎさ

具体的にか……。どうやって伝えればいいんだろう。

田中キャリアアドバイザー

大切にしている教育観を盛り込むといいですよ。たとえば、「子どもたちとのコミュニケーションを大切にして、自尊感情を育む教育をしていきたい」など教育についての価値観を伝えることで納得感が生まれます。

佐藤みなと

どのように子どもたちと接してくれるのかイメージしやすいですね!

田中キャリアアドバイザー

教育で何を重要視していて、どのように指導に反映させるのか伝えられるといいですね。

ステップ②過去|教員を目指すきっかけになった原体験を紹介する

田中キャリアアドバイザー

次に教員を目指すきっかけになった過去の経験を伝えましょう。

教員を志望するきっかけとなる過去の経験は、志望度の高さを裏付ける根拠となります。それに、明確な動機を持って教員を目指している学生は入社後も教員としての熱意を持ち続けて企業でしっかりと活躍してくれる傾向があります。

また、教員として成し遂げたいことや目指す教員像は人と被ってしまうこともありますが、その背景は人それぞれ異なります。教員を志望するきっかけとなる具体的な過去のエピソードを伝えることで、アピールにオリジナリティが生まれますし、説得力も増すものです

鈴木なぎさ

私は小学校の頃引っ込み思案だった私にいつも明るく声をかけて、クラスでの居場所を作ってくれた恩師に憧れて、ずっとあんな先生になりたいと思い教員を目指しました。

田中キャリアアドバイザー

過去のエピソードからは、学生が大切にしている価値観やどんな経験を学びや気づきに変えたのかといった人間性もわかります。こういった点から、学校がもとめている人材に当てはまるのかなどを判断しています。

佐藤みなと

自分の経験を通して生まれた価値観や新しい気づきを伝えることで、自分らしさを表現できるのですね!

田中キャリアアドバイザー

その通り! 自分らしさが伝わるように、できるだけ具体的にエピソードを伝えましょう。特に過去の経験から、どんな考えを持つようになったのかをしっかりアピールしてくださいね。

ステップ③未来|教育現場でどのように貢献したいかアピールする

田中キャリアアドバイザー

志望動機の最後は今後の展望で締めくくります。教育現場でどのように貢献したいと思っているのかアピールしましょう!

佐藤みなと

冒頭で伝えたものとは違うのですか?

田中キャリアアドバイザー

貢献性をアピールするという点が異なります。教員としての熱意があるだけではなく、教員としてしっかり活躍してくれるポテンシャルを兼ね備えているかも重要なポイントなのです。

鈴木なぎさ

教員として活躍できることを根拠を持って伝えるわけですね!

田中キャリアアドバイザー

ご名答! 自分の強みや過去の経験を活かして、教育現場にどのように貢献していきたいのかアピールしましょう。

志望動機を作成するうえで、自分の教員への思いだけではなく、学校が学生にもとめていることも考えておく必要があります。教員にもとめられるスキルや能力をしっかり理解しておきましょう。自分が学校になにを提供できるのかをしっかり伝えてくださいね。

自治体や学校によって教員にもとめられるスキルや能力、価値観などは異なる可能性があります。各自治体や学校のホームページを参考にして、もとめる教員像についてチェックしてみてくださいね。学校のもとめる人物像から逆算して、志望動機のアピールを考えるのもおすすめですよ

次の記事では、志望動機の締め方についてより詳しく解説しています。教育業界の志望動機例文も紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
志望動機の締めくくりは2パターンで攻略|志望業界別16例文も紹介

キャリアアドバイザーコメント

志望動機には教員として描くビジョンを盛り込もう

志望動機を作る際は教員になった後にどのようなことをしたいのか、というビジョンを示すことが大切です。

教員になることをゴールとした志望動機では、教員としてどのように学校に貢献してくれるのかがわかりません。面接官は熱意だけではなく、教員として活躍できるような人材を面接で見極めたいと考えています。ですので、「教育業界にどのように貢献できるか」「先生になってどう活躍するか」といった自分のビジョンをしっかりアピールできるといいですね。

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もう一工夫で魅力UP! 教員の志望動機を魅力的にする3つのコツ

もう一工夫で魅力UP! 教員の志望動機を魅力的にする3つのコツについての画像

鈴木なぎさ

志望動機をうまくまとめることができました!

佐藤みなと

未来→過去→未来の順で志望動機を伝えることで、教員として目指す目標やその背景をわかりやすく伝えることができるのですね!

田中キャリアアドバイザー

土台作りも完璧です! それではお待ちかねの志望動機の魅力がアップする3つのコツを伝授しましょう。

鈴木なぎさ

待っていました!

佐藤みなと

志望動機は試験の合否に大きくかかわる重要なポイントなので、しっかり対策します!

田中キャリアアドバイザー

些細な工夫が、ほかの学生と大きな差をつけることにもつながります! 魅力溢れる志望動機を作成して、面接官の心をしっかりつかんでいきましょう。

①マッチ度をアピール! 学校の教育方針とビジョンを紐づける

教員としての将来のビジョンは、志望する学校の教育方針に合ったものをアピールしましょう。学校は教育において何に力を入れたいのかをしっかり把握し、同じ方向性を持って業務に取り組めることを志望動機に盛り込むことで学校との教育観のマッチ度の高さをアピールできます

公立学校は各自治体の教育委員会のホームページに年度ごとの教育方針が掲載されています。私立学校も、ホームページで確認できますが、資料請求などで生徒募集などの資料を手に入れて確認するのもおすすめです。ホームページよりも詳細な教員方針が書かれていることもありますよ。

学校ごとの教育方針の例

  • 学力を優先する(進学校)
  • 部活動を優先(全国大会常連校)
  • 人格形成に力を入れたい
  • グローバルな人材を育てたい

田中キャリアアドバイザー

特に私立では学校ごとに教育方針を定めており、方針に共感して業務に励んでくれる仲間を採用したいと思っています。

鈴木なぎさ

相性の良さをアピールすることが大切なのですね!

佐藤みなと

どうして学生向けの資料から教育方針をチェックするのでしょうか? 応募者に向けて作られた募集要項などの方が確認しやすいと思うのですが.……。

田中キャリアアドバイザー

学校は学生に入学したいと思ってもらえるように、生徒募集などの資料に力を入れています。学生にも伝わるように、教育方針もわかりやすく具体的に書かれていることが多いです。ぜひ参考にしてくださいね。

②人柄が伝わる! 教育に対して持っている価値観を伝える

鈴木なぎさ

自分が持っている教育観を伝えるのも効果的なのですよね!

田中キャリアアドバイザー

しっかり学びとして活かされていますね! その通り。教育に対して持っている価値観を伝えることで、教育への高い意欲がアピールできます。

佐藤みなと

それに自分らしさも表現できるのですよね!

田中キャリアアドバイザー

大正解! ふたりとも目覚しい成長を遂げていますね。

自分の言葉で「教育とは何か」について説明できるようにしておくといいですね。教育への考え方から、教育に真剣に向き合う姿勢や熱意が伝わります。面接官に「あなたのような人にぜひ教員になってもらいたい」と納得してもらえるように自分なりの教育観を明確にしておいてください。

基本的に教育観に間違いなどはありません。自分なりに教員として子どもたちにどんな指導をするべきなのかを考えてみましょう。また、自分なりの教育観を伝えることで、「あなたらしさ」を表現できます。ここで志望する学校のもとめる人物像にマッチしていることをアピールするのも効果的ですよ。

田中キャリアアドバイザー

また、教育問題についての考えを整理しておくのもおすすめです。

鈴木なぎさ

教育問題に対して自分自身はどう思うかという価値観のことですか?

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 学校教育にはさまざまな問題が発生することがあります。問題が発生したときに、どんな考えを持って対処するのかといったところを面接でみることもあるのです。

③面接官も納得! 教員でなければならない理由を伝える

田中キャリアアドバイザー

教員でなければいけない理由を志望動機に盛り込むことで、説得力がアップします。教員でなければできないことを明確にしておきましょう。

たとえば、教員を志望する理由が「専門知識を活かして子どもたちに学問を教えたい」であった場合、これは塾講師としても実現できます。教員を目指すのであれば、教育に携わりたいと思う気持ちをアピールするとほかの職種との差別化ができますよ。

ただし、「部活動に力を入れたい」「修学旅行などのイベントに携わりたい」という理由は避けるべきです。教員の役割は勉強や社会のルール、人とのかかわり方などを教えて生徒の成長をサポートすることです。あくまでも、教員としての役割に紐づいた理由を選んでくださいね。

佐藤みなと

単に勉強を教えたいというだけではなく、教育への熱意を伝えることでほかの職種との差別化ができそうです!

鈴木なぎさ

私は子どもたちの人としての成長を深くサポートしたいんです! それができるのは小学校の教員だけだと思っています。

佐藤みなと

たしかに子どものあらゆる成長に深くかかわるならば、小学校の教員がぴったりだね!

田中キャリアアドバイザー

小学校の教員ならではの志望理由になっていますね! 素晴らしい。このように、面接官に納得してもらうためにも教員でなければいけない理由を明確にしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

説得力を高めよう! 志望動機に盛り込むべき要素とは

公立、私立どちらも教員の採用試験における志望動機で大事なのは「教員になりたい理由」を明確にすることです。ここで大切なのは教員ならではの仕事や働き方を知っておくこと。

教員は教科指導をメインとはしますが、学校生活全般を通して、子どもの人格形成に携わることが特徴です。ですので、教育の志望動機では勉強面だけではなく、生活面での教育にも携わりたいというところに焦点を当てるといいですね。教育への関心の高さが伝わります。

落とし穴に要注意! 教員の志望動機でありがちな3つの注意点

教員の志望動機でありがちな3つの注意点の画像

佐藤みなと

これで志望動機は完璧だ!

鈴木なぎさ

教員としての熱意が伝わる魅力的な志望動機になりました!

田中キャリアアドバイザー

意欲的な姿勢に胸をうたれました。そんなおふたりに最後のテクニックを紹介しましょう。

佐藤みなと

テクニックとはなんですか!?

田中キャリアアドバイザー

教員の志望動機で学生がやりがちな失敗を3つ紹介します。事前に失敗例を押さえておくことで、同じ失敗をするのを防ぐことができますよ。

鈴木なぎさ

合否にかかわる重要な志望動機だからこそ、失敗は絶対に避けたいです。ぜひ詳しく教えてください!

①教育の観点を盛り込もう! 「勉強を教えたい」だけを理由にしている

佐藤みなと

僕と同じで、志望動機で「勉強を教えたい」など勉強面をアピールしている人も多いのではないでしょうか。

田中キャリアアドバイザー

自分の経験を踏まえて考えられていて素敵です! たしかに勉強を教えることだけを志望理由とするのは避けるべきですね。

鈴木なぎさ

教員を志望するならば、教員ならではの内容を盛り込む必要があるのですよね!

田中キャリアアドバイザー

その通り! さすがです。

教員の志望動機で、「勉強を教えたい」だけを理由にするのは避けましょう。勉強を教えることならば塾講師や家庭教師など、ほかの職種でも実現できます。特に、「塾講師ではなく、なぜ教員なのか」という点はよく面接で問われることのある質問です。

面接でほかの職種ではなく、教員であるべき理由を明確にアピールできるようにしましょう。教員と塾講師の違いは、勉強だけでなく生徒への教育に責任を持つことです。必ず教員の観点を踏まえた志望理由を盛り込んでくださいね。

②経験から得た学びを伝えよう! 原体験が思い出話になっている

ときどき見受けられるのが、教員を目指すきっかけとなったエピソードが恩師との「思い出話」になってしまっていることです。恩師から感銘を受けたエピソードやどのような先生だったのかなどを詳しく説明することは問題ありませんが、知りたいのはそこからあなたがどんな学びを得たのかという点です。

面接官は過去の経験から教員に対してどんな価値観や目標を見出したのかというあなた自身のことを知りたがっています。恩師とのエピソードを伝えるときは、恩師と接する中でどんな考え方が生まれ、そこからどうして教員を目指そうと思ったのかを自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。

鈴木なぎさ

これは無意識にやってしまいそうです……。恩師との出会いを受けて、自分に芽生えた考え方や学びを伝えるべきなのですね!

佐藤みなと

単なる憧れやエピソードを伝えるのでは情報不足だと肝に銘じて、面接に臨みます!

田中キャリアアドバイザー

面接官は志望動機からあなたがどんな人なのかを知りたいと思っています。過去のエピソードにはあなた自身について理解が深まるような内容を意識してみてくださいね。

③教育方針の受け売りはNG! 教育方針を自分の言葉で語れていない

田中キャリアアドバイザー

面接官は志望動機からあなたらしさをみているとお伝えしました。エピソードのほかに、自分らしさが伝わらない例として教育方針が学校の受け売りになっていることが挙げられます。

鈴木なぎさ

学校の教育方針に共感して志望している場合も、学校の教育方針を自分の価値観としてアピールすることもNGなのですか?

田中キャリアアドバイザー

学校の教育方針に共感していることを伝えることはアピールになります。しかし、自分自身が考える教育方針はまた別で伝える必要がありますね。

佐藤みなと

ぎくっ! 実はどんな教育をしていきたいかまだ明確に決まっていなくて、学校の教育方針を面接で伝えようと思っていました。

田中キャリアアドバイザー

自分らしさを伝えるためにも、教育方針は必ず自分の言葉で伝えるように心掛けることが大切です。

学校の教育方針や教育理念に共感していることをアピールするのは、学校も同じ価値観を持って業務に励んでくれる期待が持てるので志望度の高さを表現するのに効果的です。しかし、学校のホームページやパンフレットに記載されている表現を自分の価値観としてそのまま伝えるのは避けましょう。

あくまでも、自分が持つ教育への価値観と学校の教育理念がマッチしていることを伝えるのが大切です。学校の教育理念から感じたことや自分の価値観とどこが共通しているのかを自分の言葉で語れるようにしてくださいね。

田中キャリアアドバイザー

自分自身で教育観を考えられていないのではないかと思われてしまう可能性もあるので、注意してくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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要注意! 選考を受ける際に学校の教育理念をチェックしよう

教員志望の学生がやりがちな注意点としては、志望する学校の教育理念をしっかり理解していないまま選考に臨むことです。各学校には教育の基本とする「教育理念」があり、それをもとにした指導がおこなわれています。ですので、学校としても教育理念に共感してくれる学生と一緒に働きたいと考えているのです。どんなに教育に熱い思いを持っていても、志望する学校と合わないものでは、ミスマッチだと判断されてしまう可能性もあります。

選考ではまず学校がどんな教育観を大切にしているのかを押さえたうえで、その中で特に「どんな所に共感したのか」「どんなところに力を入れて取り組みたいのか」といった自分の価値観と重なるところをアピールすることで学校との相性の良さを伝えることができますよ。

志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ

「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します

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心配しなくて大丈夫! 自分らしい教員像が見つかるとっておきの方法

心配しなくて大丈夫! 自分らしい教員像が見つかるとっておきの方法についての画像

佐藤みなと

理想とする教員像を考えたことがないので、なかなか自分らしい教員像が明確にイメージできません……。

鈴木なぎさ

私はお世話になった恩師に憧れているけれど、自分とはタイプが違う気がして……。ちょうど「自分らしさ」とはなにか悩んでいたところです。

田中キャリアアドバイザー

それでは、 自分らしい教員像が見つかるとっておきの方法を紹介しますね。まず、「自分らしさ」に気付くためには、自分自身をよく理解することが大切です。

佐藤みなと

どうすれば、自分自身の理解を深めることができるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

自己分析が効果的です! 自己分析をすることで自分自身を客観的に把握できますよ。自分の価値観や志向性などをチェックしていきましょう。

鈴木なぎさ

自己分析は聞いたことがありますが、やったことがありません。これを機に自分としっかり向き合ってみようと思います!

田中キャリアアドバイザー

それでは、ここからは理想の教員像を見つけるために有効な3つの自己分析の方法について詳しく説明していきますね。

自分史を活用しよう! これまでの経験を時系列で整理する

田中キャリアアドバイザー

まずは過去をさかのぼって、自分の価値観が形成されたヒントを見つけましょう。過去の経験から、自分の志向性や学んだことを発見することができますよ。

鈴木なぎさ

過去の経験をさかのぼる…? なんだか難しそう。

田中キャリアアドバイザー

そんなに難しいことではないので、安心してください! 「自分史」を活用することで、過去の経験を振り返りやすくなりますよ。

「自分史」は自分の人生を歴史の年表のように表す方法で、過去の出来事を時系列順に整理することができます。印象に残っている経験を振り返って、経験を通して変わったことや意識するようになったことはないか考えてみましょう

たとえば、「先生からの推薦で委員会の代表を任された」という経験があるとします。自分に自信が持てず消極的な性格であったが、代表を担当したことで勇気を持ってチャレンジをする大切さを学んだ、といった変化があれば「子どもたちの可能性を伸ばしてあげたい」という価値観が生まれるかもしれません。

自分史のテンプレートについての画像

鈴木なぎさ

そのような経験がある人は、子どもたちを深く理解して一人ひとりの個性を伸ばしてあげられるような先生になりそうですね!

田中キャリアアドバイザー

表を作成してテーマを決めて時系列ごとにエピソードを書き出すことで、印象に残る経験を振り返りやすくなりますよ。

マインドマップを作ろう! 思考を整理して自分の特性を把握する

マインドマップを作成して自分の特性や志向性を把握しましょう。マインドマップとは、自分の頭の中を紙に書いて、派生するものをつなぎあわせることで、名前の通りに「マップ」のように思考を広げることができる自己分析の方法です。

教職や教育にまつわる考えを実際に紙に書き出していくことで、「教育をするうえで大切にしていることはなにか」「どんなことに心を動かされるのか」といった、1つのテーマについての思考を深掘りしやすい特徴があります

田中キャリアアドバイザー

ここで発見した思考を整理することで自分らしい教員像を身につけるヒントが発見できますよ。

自分の素顔を見つけるマインドマップについての画像

田中キャリアアドバイザー

教員や教育にまつわるテーマを決めて思いつく事柄をどんどんまとめていくことで、自分自身でも気がつかなかった価値観が発見できますよ!

鈴木なぎさ

マップのようにまとめることで、意外な思考のつながりにも気づけました!

佐藤みなと

僕は勉強がすきなので、生徒にも勉強を楽しんでもらいたいと思うようです。勉強の楽しさや学ぶことの重要性を伝えられる先生になれたら、やりがいを感じそうです。

ああマインドマップの作成方法はこちらの記事でも詳しく説明しています。マインドマップを活用して思考の整理をしたいという学生はこちらの記事を参考にしてくださいね。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

なぜなぜ分析をしよう! 志望理由を深く掘り下げる

田中キャリアアドバイザー

手軽に思考を深掘りする方法としておすすめなのが、「なぜなぜ分析」です。

鈴木なぎさ

はじめて聞きました! どのようなものですか?

田中キャリアアドバイザー

1つの物事に対して「なぜ?」と自問自答を繰り返すことで自分の価値観を見つけることができるのです。

佐藤みなと

なぜと問うだけでいいのですか! 手軽にできますね。

  1. 教員を志望している
    ↓ 
  2. 「なぜ教員になりたいのか」
  3. 勉強をすること、教えることがすきだから
  4. 「なぜ勉強をすることがすきのか」
    ↓ 
  5. 知識を身につけることで視野が広がるから
  6. 「なぜ視野を広げるべきなのか」
    ↓ 
  7. さまざまな選択肢を見つけることができるから

知識をつけることで自分にとってベストな選択肢はなにかがわかる、というのが学びの源泉になっていることがわかりますね。

こうして掘り下げてみると「勉強がすき」「教えることがすき」というところから、学ぶことに対しての価値観が見えてきます。学ぶことの本質や重要性をしっかり生徒に伝えることができる先生になれそうですね

このような自分の大切にしている価値観を見つけることで、学習を通して学生にどんなことをできるようになってほしいか、どのように自分の価値観を伝えていくべきかが具体的にイメージできてきます。どんなことを生徒に伝えられるような教員になりたいのか考えてみてくださいね。

自己分析をして自分自身の理解を深めることで、理想の教員像だけでなく自分の理想とする働き方やキャリアを見つけることにもつながります。もっと自己分析の方法を知りたいという人は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説

自己理解を深める方法として「自己分析ノート」の活用もおすすめです。自己分析ノートでしっかり振り返りをすることで、自分の大切にしている価値観やキャリア観を見つけることができます。自己分析ノートについて興味のある人はこちらの記事をみてくださいね。
自己分析ノートは今から作れる! 準備するものや活用法を徹底解説

例文から学ぼう! 教員の志望動機の例文12選

佐藤みなと

さっそく志望動機を作っていきたいけど、いざとなるとなかなかどんな書き出しをすればいいのかわからないものですね。

鈴木なぎさ

しっかり準備したのに.……なんだか手が止まってしまいます。

田中キャリアアドバイザー

はじめはうまく書けなくて当然です! 志望動機は何度も読み返したり、周囲の人に添削をしてもらったりしてようやく完成するものです。準備はばっちりできていますから、あとはイメージをつかむのみです。

佐藤みなと

どうしたら志望動機のイメージができますか?

田中キャリアアドバイザー

そんなときは、志望動機の例文を参考にするとイメージしやすいです! ここからは、学校の種類や校種ごとの例文を紹介していきましょう。

鈴木なぎさ

志望動機の基本の作り方やコツのおさらいをしながら書き方を学んでいきます!

佐藤みなと

例文を参考にして、自分らしさが伝わる志望動機を作成してみます!

市立職員の志望動機

例文①

私が札清市で小学校教員になりたいと思ったのは、生まれ育ったこの町で子どもたちの成長に携わりたいと思ったからです。大学時代、学童保育でアルバイトをしていました。そこには80名ほどの児童がいました。宿題を見たり、遊び相手をするなど、いろいろな取り組みをしましたが、私が一番記憶に残っているのは、新1年生とのかかわりです。慣れない学校生活や学童生活で不安になっている児童も多く、その不安に寄り添うように、毎日の声掛けや、親御さんとのコミュニケーションを心掛けてきました。

札清市の教育の重点基盤は「人格尊重の教育」と伺っています。一人ひとりの個を大切にし、生活や学習面などいろいろな角度から成長を促進できるのは札清市の小学校教員だと強く思いました。地元の子どもたちが伸び伸びと、自尊心を持って成長できるように、教員としてサポートしていきたいです。

田中キャリアアドバイザー

学童保育のアルバイトでの具体的な行動から、教員になった時の姿を想像できますね。また、市の教育の重点基盤についても理解度があり、志望度の高さが伺えます。

例文

私が明川市で小学校教員を目指したいと思ったのは、明川市の「誰一人取り残さない、質の高い教育を。一人ひとりへの寄り添いで。」という教育指針に強く共感したからです。児童を取り巻く環境が多様化する現代で、「誰一人取り残さない」という言葉には強い意志を感じました。

私が小学1年生の時の担任の先生は、いつも生徒たちの良いところを探してくれる先生でした。入学したてでドキドキしていた頃、「君はとっても姿勢が素敵だね。先生すごいなあっていつも思っているよ」と言われたことを今でも覚えています。他の生徒にも分け隔てなく、寄り添ってくれる素敵な先生でした。私は明川市の教育指針を伺った時に、その先生を思い出しました。明川市の教育指針の実現に貢献し、一人ひとりの生徒が伸び伸びと成長できる環境作りができるように、日々精進していきたいです。

田中キャリアアドバイザー

自分の志望する市の教育指針をしっかりと理解できているように感じ取れますね。また、こんな先生になりたいという理想の姿もイメージできる素敵な志望動機です。

公立職員の志望動機

例文①

将来的に定時制高校の教員として教壇に立ち、一人ひとりの生徒と真剣に向き合いたいという夢があります。

私の父は定時制高校に通っていました。中学卒業後、家計を助けるために、昼間は仕事、夕方からはアルバイトをしていたとよく話をしてくれます。そこで出会った先生の話が印象的でした。少人数のクラスだからこそ見える父の真面目な性格と、手先の器用さを長所として伝えてくれたそうです。それをもとに一緒に進路を考えて、父は現在も建築関係の仕事を続けています。

私はこの話を子どもの頃から聞いていて、教員として生徒一人ひとりに真剣に向き合うことへ憧れを持っていました。最初から定時制高校への配属は難しいかもしれません。しかし、どの配属になったとしても、私の追いもとめる理想の教員としての姿勢は一生大切にしていきたいです。

田中キャリアアドバイザー

ご家族のエピソードが入っていることで、印象的な志望動機になっていますね。いつかは定時制高校の教員になりたいという熱い思いが伝わってきます。

例文

私は教育実習を通して、一人ひとりの成長を見守れる小学校教員になるという決意を固めました。

教育実習の時期が運動会の前だったこともあり、先生方は準備に追われていました。タイムスケジュールや保護者に配るプリントの作成、日中は児童の指導など、私の想像以上の準備がそこにはありました。準備の中で、ある先生が「私たちにとっては何回もある運動会の1回だけど、児童にとってその学年の運動会は1回きりなんだよな。その特別な1回を良いものにしたい、その一心だよ。」とお話されていました。その言葉を聞いて、教員は児童の大切な時間を預かる役目があるんだと思いました。

北海管内の配属先は、過疎地域なども入ると伺っています。どのような規模の学校に赴任したとしても、児童たちと時間を預かっているという気持ちで、教壇に立ちたいです。

田中キャリアアドバイザー

教育実習で感じたこと、他の先生方が話していたことなどを上手く描写できていますね。教壇に立つ以外の仕事にも目を向けられていて好印象です。

小学校教員の志望動機

例文①

私は一人ひとりの児童と向き合いながら、さまざまな成長を後押しできる小学校の教員になりたいと思い、志望しました。

教育実習で新1年生のクラスに行かせていただきました。そのクラスの1名の男子児童が、前日まではニコニコ登校してきたのに、暗い顔で登校してくるようになりました。担任の先生と相談し、その男子児童と個別で話をしました。

すると、「妹が入院しているんだ」と話してくれました。私は何か力になりたいと思い、その児童や他の児童と共に休み時間に折り鶴をするようになりました。最初は上手く出来なかった児童たちも、お互いに教え合ううちに上達し、男子児童も「妹やお母さんに早く見せたい!」と元気な表情になりました。

このような寄り添い方は小学校の教員だからこそ出来ることだと思いました。生活の中から、学びや心の成長を後押しできる、教員を目指したいです。

田中キャリアアドバイザー

教育実習を通して、教員のやりがいを見つけたことが伝わりますね。自発的に行動する力があることもわかる志望動機です。

例文

内側を育てる教育方針の貴校で教員として児童の育成に励みたいと思い、志望させていただきました。

私は子供の頃、引っ込み思案な性格で、クラスの中で発表することに躊躇していました。それは、間違ったことを発表したら笑われるかもしれない、という想いがあったからです。貴校では生徒さんたちに「間違って良いんだよ、周りが助けてくれるよ」と伝えていると伺いました。失敗しても、友人が助けてくれることはどんなに心強いことなのか、と私は感銘を受けました。

この教えは何よりも人を信じるという、心を強く持てるヒントになるなと思います。現代は目に見える成功を欲しがる若者が多い傾向です。小学校時代から自分の中で豊かさを育む方針は貴校の教育方針として大きな魅力だと思いました。貴校の教員として、私も内側から生徒たちを育てるきっかけ作りをしていきたいです。

田中キャリアアドバイザー

実際にその学校でどのような声掛けをしているのかを記載していることで、志望度の高さが伺えますね。

中学校教員の志望動機

例文①

中学校という最後の義務教育で、生徒たちの決断を支えられる教員を目指したいです。

そのきっかけとなったのは、私の恩師との出会いでした。卒業間近に、私の母が体調を崩し入院することになりました。我が家は経済的にも母が大事な役割を担っていたため、私は失意のどん底に落とされたようでした。高校も合格するだろうというラインにいましたが、経済的に厳しいと思い進学を諦めようとしました。

そんな私に、恩師の先生は寄り添ってくれました。最終的には経済的に難しいこともあり、定時制の高校へ進路変更することになりました。学業と仕事の両立は大変でしたが、「あなたなら、大丈夫よ」と先生に言われた一言が心の支えになりました。

公立の中学校はいろいろな事情を抱えた生徒と向き合うことになると思います。担任を持った際には一人ひとりの生徒と向き合い、時には背中を押してあげられる教員を目指したいです。

田中キャリアアドバイザー

自身の恩師との出会いがきっかけになったことや、いろいろな経験をしてここまできたんだなという人柄がよく伝わる志望動機になっています。

例文

貴校の「自ら導く力を育む」という理念に惹かれ、志望しました。

現在、個別指導の塾でアルバイトをしています。担当教科は数学です。学ぶ意欲が高い生徒も居れば、塾に「行かされている」という生徒もいます。特に数学は得意・不得意の生徒の差が激しい塾でした。私はどうにかモチベーションを上げる方法はないかと考えました。そこで学力レベルが似ている生徒たちにペアを組ませて問題の出し合いをするという方法を実施してみることにしました。すると、生徒たち同士で学び合うことで、場の空気が一気に変わるようになり、学力もどんどん伸びていくようになったのです。

私は教育現場でのアルバイトを通して、生徒たちの成長を目の当たりにすることに、やりがいを見出し、教員を一生涯の仕事にしたいと思いました。貴校の理念のように、自らの成長を促していけるように、邁進していきたいです。

田中キャリアアドバイザー

アルバイトの中で試行錯誤をしながら成長を続けているという姿勢が垣間見えます。また、生徒たちの成長にかかわることがやりがいにつながっていることがしっかり伝わります。

高校教員の志望動機

例文①

活きた英語を学ぶ楽しさを教えたく、高校教員になりたいと思いました。

大学1年の夏、アメリカへ1ヶ月の語学留学へ行きました。英文法には自信があったのでコミュニケーションも取れると思いましたが、発音が通じない、言いたいことがパッと出てこないなどの壁に当たりました。帰国後、それが悔しくて、現在では英会話スクールに週1回通学をしています。文法の基礎知識があることで、スクールでの発言もスムーズに出来ています。何よりも、回数を重ねるごとに自分の英語が伝わることに感動しました。私はこの経験を、生徒たちにも実感してほしいという気持ちが湧き出て、教員になることを決意しました。

私は文法の基礎と、英語でコミュニケーションを取ることで英語を学ぶ楽しさが広がると思います。活かせる英語を学ぶ楽しさを、一人でも多くの生徒に実感してもらえる教員を目指したいです。

田中キャリアアドバイザー

高校ならではの、科目の魅力を伝えていきたいという想いが受け取れます。基礎的な授業はなぜ必要なのか、ご自身の経験を交えながら教えてくれそうだなという印象を持ちますね。

例文

貴校の「挑戦を応援する母校へ」という理念に共感し、その一員になりたいと思い志望しました。

私が教員になろうと思ったのは、勉強を教えたいというだけではなく、生徒のこれからの進路を応援出来る立場になりたいと思ったからです。私の従兄弟は教員をしていて、私の進路相談にいつも乗ってくれました。ただただ話を聞いてくれたり、時には背中を押してくれました。従兄弟に話を聞いてもらえるというだけで、安心感があり、私は踏み出してみようと勇気づけられ、私も誰かにとってそのような存在になりたいと思いました。

高校からの進路はいろいろな選択肢があり、将来を見据えた大事なタイミングです。生徒たちがどんなことに挑戦したいのか、貴校であればとことん向き合える環境だと思いました。一人ひとりに真剣に向き合い、挑戦してみようという意欲喚起ができるような存在になりたいです。

田中キャリアアドバイザー

教育理念に惹かれたというエピソードが学校との相性をアピールできていて良いですね。自分も夢を持っているという印象につながります。

高専教員の志望動機

例文①

化学を通して世の中をもっと豊かにしたい、それを教員という立場から応援したいと思い、志望しました。

大学院では、主に音声認識の研究をし、介護現場で活かせるシステム開発に力を入れました。会話を通して、認知症の進み具合を判断するというものを完成させ、実際に介護現場に導入しました。実際に私が開発したシステムが現場で活用されている場面を見た時の感動はひとしおでした。私は大学入学時から、研究と並行し、高校生へ家庭教師をしています。生徒に勉強を教え、着実に成績を伸ばしている姿を目の当たりにした時はやりがいを感じます。

なんとなく、化学が好きだから高専を選んだという生徒もいると伺っています。しかし、化学の可能性は無限に広がっていて、私たちの生活をどんどん豊かにする力があることを学生たちに知ってもらいたいです。そのサポートが出来る教員として、学生たちと一緒に歩んでいければと思います。

田中キャリアアドバイザー

化学の魅力についてしっかり描かれているため、教員になった時に、学生にもそれを伝えてくれそうだなという印象が残ります。

例文

一人でも多くの学生を育て、どこでもインフラが整備されるような世界を目指したいと思い、教員を志望しました。

高校時代に、旅行で発展途上国へ行き、世界で起きている衛生インフラの格差について衝撃を受けました。それをきっかけに、発展途上国を初めとする世界の衛生インフラについての研究を現在もしています。いろいろと研究していくうちに分かったことは、資金ももちろんですが、技術者も圧倒的に足りていないということです。日本も技術者不足が昨今問題になっており、今後のインフラ整備の担い手が減っているというニュースもありました。

私は教員という立場で、一人でも多くの技術者を輩出し、それが日本や世界のインフラ整備へ繋がっていけると信じています。研究の傍らで、ボランティアで空手の講師をしているため、コミュニケーションには自信があります。学生たちのモチベーションを上げながら、日々教員としても学ぶ姿勢を持ち続けていきたいです。

田中キャリアアドバイザー

教員の立場でどのように社会貢献したいのか、その理由がしっかり書けているので、他の人との差別化ができます。教員としての指導力やコミュニケーション力について更に具体的に書けるとより想いが感じられる志望動機になりますよ。

目指す教員像を明確にして志望動機を作成! 教員への一歩を踏み出そう

鈴木なぎさ

教員の志望動機は、未来→過去→未来の流れにそって組み立てることで説得力の高い志望動機ができました!

佐藤みなと

自分なりの教育観を伝えることで、教育への熱意や学校とのマッチ度をしっかりアピールしていきます!

田中キャリアアドバイザー

基本とコツがしっかり押さえられていますね。教員の志望動機は、目指す教員像とそのきっかけとなる過去のエピソードの紐づけが重要です。また、教員ならではの魅力である「教育」に対する考えをしっかり伝えて熱意をアピールしていきましょう。

鈴木なぎさ

また、「教員となって、どう頑張りたいか」「どのように教育界をより良くしていきたいか」などの貢献性も伝えることで、熱意だけでなく教員として活躍できることをアピールします!

佐藤みなと

ぜひ教員となってもらいたいと思われるようなビジョンを明確に伝えて、志望動機で面接官の心をつかもう!

田中キャリアアドバイザー

もう何も言うことなしですね! 教員として相応しい人材であることをしっかりアピールして、面接を突破しましょう!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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